ひびレビ

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氷菓 第22話(最終回)「遠まわりする雛」

2012-09-17 15:54:32 | 2012年アニメ
氷菓 第22話(最終回)「遠まわりする雛」

素晴らしいっ!!の一言に尽きる最終回でした。読んだ時は「紹介したかったんです」の件では、千反田はもう少し明るい感じだと勝手に思っていましたが、読み直し、見直してみるとこちらの方がしっくり来ますね。最高に美しいとも、可能性に満ちているとも思わない。けれども紹介したい場所がある。自分がどんな場所に住んでいるのか、どこに戻ってくるのかを。もし離れても、自分がいる風景を思い出してもらえるように。
もしかしたら、奉太郎ならここをどう良くしていくか思いつくのでは、とも考えていたのでしょうか。

里志が摩耶花にだけはこだわって良いのか迷っていた気持ちを察した奉太郎。
「やらなくて良いことはやらない」。千反田が選ばなかった方法を、奉太郎が選ぶ事はやらなくても良いことのはず。けれども奉太郎がそう思ったという事は、千反田に対しては省エネ主義など関係なく行動するという事。それが許されるのかどうか。簡単なようで、当人にとっては難しい問題。奉太郎が今後どう迷い、結論を出して行くのか、非常に気になります。まぁ傍から見たら付き合ってるようにしか(略。

そういえば今回、奉太郎は雛の姿をした千反田に見惚れていましたが、私は正直笑ってしまいました。千反田の顔が映る前、頭に飾りがあったじゃないですか。あれに紫の紐?が垂れてましたけど、その紐が目に見えたんです(苦笑。

里志と摩耶花も良い感じのようで。奉太郎が里志に突っかかった事に対しても「うん、聞いた」と摩耶花。この時の奉太郎の反応も、私、気になります。茶化すでも怒るでもなく、ただ事実として受け止めた摩耶花に対してなのか何なのか・・・

そして入須先輩。奉太郎は以前の事件があるので、入須先輩に橋の件について聞かれても「分からない」と濁していましたが、今日の先輩は以前とは違う先輩。ただただ純粋に奉太郎に疑問を投げかけ、奉太郎ならばと期待もしたのでしょうか。決して悪い人ではないと思います。背負っているものが無ければ、彼女とも上手くやっていけるかも。


さて最終回を迎えた氷菓。話数はちょっと少なめですが、全体的に素晴らしい仕上がりになっていたと思います。当初は小説で読んでいた時とイメージが違ったので「うーん」と悩む時もありましたが、今ではしっくり来てます。

推理作品でありつつ、解いた時にスカッとはせず、ちょっと苦さも残る。事件も決して誰かが死んだり、大きな被害が出たり・・・といったような大事ではありませんでしたが、日常(?)に起こった些細な謎を解いていく面白みもありましたね。千反田が気にしなければ、未解決で終わるような謎も多かったでしょう。謎はどこにでもあって、それを気にするかどうか次第。それはやらなくて良いことであっても、気になる人が近くにいれば気にせざるを得なくなる。

「私、気になります!」と毎回のように言っていた千反田。気にするからこそ、色んな事を知っていく。時には知らなくて良い事も知ってしまう。原作から改変した箇所もちらほら見受けられましたが、いずれも良い改変だったと思います。ただ幽霊とチョコレートは原作のままでも結構好きだったり(苦笑。
千反田や摩耶花の可愛さもありましたが、個人的には入須先輩を推しておきたい気持ちも。

高校1年の出来事が詰まったTV放送22話。お疲れ様でした。ありがとうございました!

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8 コメント

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これで終わるのはもったいない (いけやん)
2012-09-19 01:37:43
ああ、美しいですね。最後の最後になんて綺麗な光景を見せてくれたのでしょう。ありがとう製作者の方達。
完全にえるちゃんに見惚れていたね、ホータロー♪

里志が摩耶花にだけはこだわっていいのか迷っていた気持ちを察した奉太郎。「やらなくていいことはやらない」。えるにできないことを補助するなんてこと、奉太郎はやらなくてもいいことのはず。でもやりたいと思ってしまったんですねぇ。

自分のモットーを曲げたり例外を作ったりするのは、実は想像以上に葛藤が生まれるのかもしれません。簡単なようで、当人にとっては難しい問題。その辺は柔軟になった方が楽なんですけど…。

全体的に。
話数は少なめですが、全体的に素晴らしい仕上がりになっていたと思います。登場人物が非常に丁寧に描かれており、キャラクターがしっかりと「生きて」いました。複雑な感情描写をいろんな手法で描いていましたね。そのため、主人公の奉太郎にしっかり感情移入できたし、えるも魅力的なヒロインだと思えました。奉太郎や里志のような男性キャラを好きだと言えるのは、深夜アニメにしては珍しいです。奉太郎とえるの深まっていく関係、奉太郎と里志の気の置けない関係、里志と摩耶花の複雑な恋愛事情、えると摩耶花の仲良さげな友情…見ていて気持ちがほっこりします。古典部キャラ以外の人達もしっかり描かれていました。1回限りの登場のキャラもいたりしましたけど、人気声優を起用したりして思い入れの違いを感じました。
映像美も大きいです。ミステリー関係においては矛盾などが起きないよう細心の注意を払ってアニメ的な描写は極力避けた。しかし、人物の心情描写に関しては表現に制限を設けなかった…。雑誌のインタビューでスタッフがそんなコメントをしていました。確かにキャラクターはしっかり動きますし、街並みも美しい。止まっていても問題ないような背景の端役の人物までちゃんと動いているんですよね。さすが京都アニメーションですよ(^^)

奉太郎とえるの関係が今後どうなっていくのかが、わたし、気になります!
ぜひとも原作者様にはどんどん続きを描いていただいて、数年後にぜひ第2期をやって欲しいと熱望します。
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いけやんさんへ (アル)
2012-09-19 07:37:49
おはようございます。

>自分のモットーを曲げたり例外を作ったりするのは、実は想像以上に葛藤が生まれるのかもしれません。簡単なようで、当人にとっては難しい問題。その辺は柔軟になった方が楽なんですけど…。
自分にとって大切な信念を崩すというのは難しいのでしょうね。1つでも例外を作ってしまえば、立て続けに例外を作りかねませんし、その内、信念そのものが無くなってしまったり・・・

>古典部キャラ以外の人達もしっかり描かれていました。1回限りの登場のキャラもいたりしましたけど、人気声優を起用したりして思い入れの違いを感じました。
最終回のおじさん達がえらい豪華だったなぁと(笑。古典部だけでなく、色々なキャラがちゃんと描かれていたのは嬉しいですね。ドラマCDでも出番があったようですし。

>しかし、人物の心情描写に関しては表現に制限を設けなかった…。
千反田の興味津々な顔や、奉太郎がちょっと微笑んでいる顔など、その人物の心情が表情にしっかりと表れており、とても良かったと思います。
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長文失礼します。 (黒い人)
2012-09-19 22:16:36
氷菓の話の中で、この遠まわりする雛が一番好きです。まず、題名が素晴らしいです。
遠まわりをしながらも必ず元の場所にもどらなければならいこと、生き雛がそうであるように飾られるだけではなく、自ら歩きたいという意思を持っている、叶うならば、最大限に遠まわりをしたいと思っている、そして何よりも傘を持って歩いてくれたように奉太郎に一緒に歩いて欲しいと願っている。という千反田えるというキャラクターを的確に表現した題名だと思います。
プロポーズ同然の言葉を口にしながらも、目を伏せて奉太郎を巻き込むことに躊躇いを感じている所が、健気だと思います。それでも外馬堀から埋めている辺りは女の子ですね。あれがアレクス神社にも来たという娘婿とか思われてますね。
入須先輩は、可愛いですよね。『がんばれ入須先輩』で検索すると良い絵が観れるかと。ドラマCDだと、奉太郎と大学生っぽいデートしているように聞こえます。
名作という意味なんでしょうが、秒速5cmを思い出したという意見を見てから、『もう春です。』に『雪みたい』という副音声が聴こえて、声にならない悲鳴を上げました。
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黒い人さんへ (アル)
2012-09-19 22:47:43
こんばんは。

>遠まわりをしながらも必ず元の場所にもどらなければならいこと、生き雛がそうであるように飾られるだけではなく、自ら歩きたいという意思を持っている、叶うならば、最大限に遠まわりをしたいと思っている、そして何よりも傘を持って歩いてくれたように奉太郎に一緒に歩いて欲しいと願っている。という千反田えるというキャラクターを的確に表現した題名だと思います。
「遠回りする雛」の題名をそのまま受け取っていましたが、黒い人さんの解釈は素晴らしく、素敵だと思います。雛の遠まわしなプロポーズ同然の言葉に、奉太郎もまた遠回りしながらも答えることでしょう。

>『がんばれ入須先輩』で検索すると良い絵が観れるかと。
良い絵が観れました。あの後里志か千反田がやって来て、結局今日も誘えない入須先輩を想像してしまいました(苦笑。

>名作という意味なんでしょうが、秒速5cmを思い出したという意見を見てから、『もう春です。』に『雪みたい』という副音声が聴こえて、声にならない悲鳴を上げました。
見直したのですが、開始数分が精一杯でした。名作で、大好きなんですけども、これほど観るのに気合が必要な作品も無いなと(苦笑。
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つけたし (いけやん)
2012-09-20 01:03:07
細かいことですが、正確なタイトルは
「遠まわりする雛」
です。
「まわり」はひらがななんですよ。
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いけやんさんへ (アル)
2012-09-20 07:52:30
おはようございます。

ご指摘ありがとうございます。修正します。
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追記させていただきます (黒い人)
2012-09-22 19:41:22
秒速を観る為の私の準備です。改めて書くととても、アニメを観る為の準備では無いですね。(笑)
1.心身の状態を確認して耐えれるか判断する。2.新宿駅及び代々木上原に行く予定の無いことを確認する。例の踏切の辺りは海が聞こえるにも登場しているので要注意。3.近々、耳をすませばが放送しないことを確認する。秒速後の耳をすませばは殺傷力が3割増4.耐えれなくなった時ように、そらのおとしもの系作品と酒を用意する。
アルさんのお陰で、22話の後で、折木君まだ怒っているのかな。会話が弾まなかった。千反田と、いつもこう言った話題で盛り上がっているみたいだから、話題の選択は間違わなかったはず。とか肩を落として歩いている入須先輩が想像出来ました。
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黒い人さんへ (アル)
2012-09-23 07:28:10
おはようございます。

>秒速を観る為の私の準備です。改めて書くととても、アニメを観る為の準備では無いですね。(笑)
全ての条件をスルーして、尚且つ春に視聴できる人がいらっしゃったら凄いと思います(笑。特に1と3は重要ですね・・・3は個人的にダメージが半端無いので(苦笑。

>アルさんのお陰で、22話の後で、折木君まだ怒っているのかな。会話が弾まなかった。千反田と、いつもこう言った話題で盛り上がっているみたいだから、話題の選択は間違わなかったはず。とか肩を落として歩いている入須先輩が想像出来ました。
話題の選択について考える辺りが真面目で良いですね。今後も千反田との会話の中で、ヒントを見つけていくことでしょう。出来れば私の雌雛姿も見せたかったとか思っていたら、更に可愛いと思いました(笑。
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