任侠沈没 3巻(完) さらば龍伍 君のボケは忘れない

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『別冊漫画ゴラク』に連載していた"任侠+大災害"の笑えるヤクザ漫画「任侠沈没」。その最終第3巻が発売されました。
妻子を殺した組長を追い東京を目指す龍伍。アンデッドの襲撃を退けたもののアメリカ・北○鮮など他国が日本を侵略し始めたことを知り、任侠道を教えるために海ほたるへ向かうことに。その海ほたるで組長と遭遇するも飛行船で逃げられてしまい、それを追うべく乗ったのがなぜかスペースシャトル。組長を追うどころか宇宙に行ってしまう龍伍だった…。

終局あたりは連載時にレビューしたのではしょりますね。この作品の魅力はヤクザ漫画と災害漫画の融合。ありえない設定にムリヤリ任侠道を組み込んだところです。そしてなんと言っても龍伍のボケっぷりでしょう。暴力団の若頭という地位でありながら小学生のような考えと空気を読まないマイペースぶりにはおいおいと突っ込まなければ気が済みませんでした。
そう、この漫画は読者参加型のツッコミ漫画だったんだよ!!(ホントか?)

読んだところ描き加え・修正がところどころありました。最後まで分からず終いだった妻子の死の謎も判明したのでとりあえず痞えていたものが取れた気分です。今回の突っ込みどころはこんなところ。
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2話。鋼鉄製の扉をぶち破り入ってきた男。てっきり刺客かと思ったらNHKの集金人でした。
なんてバイオレンスな集金人なんだ!
こんな人が数多く居たら料金未納の家庭など激減するでしょうね。

3話。ヨネと龍伍の会話より。
「兄貴…こいつら微妙に日本人じゃねえみたいですぜ?」
…ってことはアメリカ人か?
日本人とアメリカ人とじゃ全然違うわ こういうボケを飛ばす龍伍は好きだなー。
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同じく3話より。いきなり龍伍たち目掛けて撃ってきた米兵に「まずはあいつらに任侠道を教えてやるッ!」と叫ぶや、いきなり斬りかかって全滅させてしまう。
皆殺ししては教えるとは言わないんじゃないの?
まぁこれが龍伍なりの教えということか。
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4話より北○鮮の将軍様の登場です!
富士山に核爆弾を落として日本の象徴を消してしまおうと画策中。それで「さすが俺様 将軍様!」と自画自賛してます。

この巻は終盤でストーリー重視なことからボケが少なくちょいガッカリ。でも龍伍のボケっぷりは私の心の中でいつまでも生き続けていく…いけばいいなぁ。
 <過去記事>
任侠沈没 最先端の突っ込み漫画は宇宙にまで進出(7/17 21話のレビュー)
任侠沈没 最終回 龍伍の魂が遂に組長を討つ(8/9 23話最終回のレビュー)
任侠沈没 1巻 ヤクザ漫画X大地震=突っ込み漫画になる法則(7/21)
任侠沈没 2巻 止まらない龍伍のボケにツッコミまくれ!(8/12)
コメント
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2007/10/10(水) 02:13 | | #[ 編集]
やっぱ来ましたね( ̄ー ̄)ニヤリ

このブログ(のコミックス発売日一覧)見てなかったら、あやうく買い逃すトコでしたよ。

まぁ、例によって地元駅近くのコンビニで購入したんですが。

ちゃちゃっと読みましたが、やはり終盤なせいか2巻の「血で血を洗う~」のようなステキなボケが少なかった(”無い”というワケではなく)のがちょいと残念でしたね。

宇宙で粉みじんになりながらも、アンデッドの生死が「死亡?」になってるのに笑いました
2007/10/10(水) 20:22 | URL | Q #-[ 編集]
>Qさん
その場面は描き下ろしでしたね。ああでもしないと生きてる?と思われるからかも。
妻子の死の謎が絵ではなく言葉での説明だったのは残念です。
2007/10/11(木) 00:45 | URL | ビート #-[ 編集]
ラストのあの子は、一体どっちの子なんでしょうか?また謎が増えてしまったような終わり方。終わらないような終わり方。でも面白かった。今年の隠れた傑作(怪作)かも。
2007/10/14(日) 11:58 | URL | 名無し #-[ 編集]
この任侠沈没が、「このマンガがすごい!」というあの本にエントリーされるのか?エントリーするほど、懐が深いのか?(著名な方たちが、このマンガを知っているのか?)気になります。
2007/10/14(日) 12:04 | URL | 名無し #-[ 編集]
>名無しさん
あの場面は描き下ろしでしたね。謎のまま終わるってのも読み手の解釈次第でどうとでも考えられるのである意味良かったかもしれません。
2007/10/15(月) 00:45 | URL | ビート #-[ 編集]
>名無しさん
どうなんでしょ? 怪作としてならエントリーされる可能性は充分に高いとは思いますが。
2007/10/15(月) 00:47 | URL | ビート #-[ 編集]
よーやっと購入。
「そして、もう一人」以降はよかったですが。
その手前は「蛇足」かなぁ、と。
2007/10/15(月) 23:16 | URL | say*3 #cvznxSWw[ 編集]
あの文字ばっかりのところは、無理矢理でしたね。マンガでちゃんとやればよかったのにとも思いました。「そしてもう一人」はなんか良かった。最期の最期にああいうのがあるのは、意味ありそうでいいです。素直に!でも、それ以外の中の書き足しはよかった。「死んでも殺す」がいっぱいあるページとか、歌とか、アンデッドの本当の最期とか。
2007/10/16(火) 00:15 | URL | 名無し #-[ 編集]
>say*3さん
2ページ見開きでページ追加してるところがところどころありました。龍伍にそっくりのあきらの父親は兄弟か何かだったのだろうか?
2007/10/17(水) 00:33 | URL | ビート #-[ 編集]
>名無しさん
死んでも殺すが多くあったところは連載時よりも効果的でした。歌は科学部が歌っていたという設定には芸が細かいと思いましたね。
2007/10/17(水) 00:41 | URL | ビート #-[ 編集]
買った。ようやく。しかし、こんなにもむちゃで濃いマンガも珍しいですな。コミックス3冊分くらいの濃度だと思いました。大炎上を見て、買って読んだのですが、人気あるんですか?イマイチ売れ線ではないような気がします。しかし、凄い。マンガ好きは、何の先入観も持たずに読むべき。
2007/10/19(金) 23:02 | URL | 名無し #-[ 編集]
>名無しさん
打ち切られた作品ですから人気はちょっと…。でも面白さでは稀に見る傑作です。もっと人気が出ても良かったんですけどね。
2007/10/20(土) 08:58 | URL | ビート #-[ 編集]
打ち切りだったんですか? なめくじ長屋というサイトでは、関係者の方のコメントで、打ち切りではないとありました。でも、どっちにしても、こういうマンガを面白いと思える人は、多くはないんだろうな。とはいえ、ありえないけれど、大手の雑誌に載っていたら、もっともっと評判になったでしょうね。
2007/10/20(土) 15:48 | URL | 名無し #-[ 編集]
>名無しさん
私は打ち切りだと思うのですが…違いますかね? 確かに大手の雑誌だったら話題になっていたのは間違いないと思いますよ。
2007/10/21(日) 01:00 | URL | ビート #-[ 編集]
下記の「なめくじ長屋」ってサイトが、
任侠沈没関係では完璧です。

http://hp.kutikomi.net/rat-trap/

よろしければ!
2007/11/09(金) 22:12 | URL | 名無し #-[ 編集]
わーここの(なめくじ)人、気合い入ってる。任侠沈没、遅くなりましたが読みました。聞きしに勝る怪作、傑作、このマンガに匹敵する作品は、良い意味でも悪い意味でも存在しないかも。続編有りか?
2007/11/10(土) 01:00 | URL | 名無し #-[ 編集]
>名無しさん
情報ありがとうございます。実は以前教えてくれた人が居て知ってました。
ここの情報力はスゴいですよね。
2007/11/10(土) 01:26 | URL | ビート #-[ 編集]
>名無しさん
これは快作というか怪作というか、筆舌し難い作品なので多くの人に知っていただきたい!
2007/11/10(土) 01:29 | URL | ビート #-[ 編集]
コミックスの3巻を近所の本屋で買いました。あれは終わりなんでしょうか?続きを前提にしたような閉め方に読めましたよ。龍伍は本当に…。スダレマンにはびっくりです。
2007/11/11(日) 10:14 | URL | 名無し #-[ 編集]
すみません。「なめくじ長屋」というサイトの人が、連載再開とかの署名運動をやってます。私はサイトの関係者ではないのですが、賛同しおり、このコメント欄でお知らせさせていただきました。管理人様の意に反してましたら削除をお願いします。

http://hp.kutikomi.net/rat-trap/

マンガ界はじまっていらいのことかもしれません。よろしかったら!
2007/12/02(日) 21:03 | URL | 名無し #-[ 編集]
>名無しさん
3巻は龍伍があまりハジけてない(宇宙に行く場面は除き)のでイマイチでした。個人的には2巻が良かったなと。
2007/12/04(火) 01:26 | URL | ビート #-[ 編集]
>名無しさん
情報ありがとうございます。記事に反映いたしました。
2007/12/04(火) 01:26 | URL | ビート #-[ 編集]
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