ぽちゃぽちゃ水泳部　1巻　太ましい女の子が水泳部に入る4コマギャグ

『まんがタイムファミリー』連載、作／遠山えま「ぽちゃぽちゃ水泳部」の1巻です。
「わたしに××しなさい！」「ひゃくえん！」などを連載している遠山えまさんが、芳文社初登場にして同誌のエース格となっているのがこの作品。何しろ えまさんは『講談社　なかよし新人まんが賞』を7年ぶりに獲得した才能の持ち主。現在連載を5本も抱えており、これほど数多く連載している女性漫画家なんてまず見当たりません。男性漫画家だってほとんど居ないでしょうよ。
だからこの人はそのうち必ず名が売れると、私は信じて疑いませんね。

さて、この漫画の主人公ですが表紙を見る限りは右端のドーナツ持ってる女の子だと思いますよね。でも実際は一番奥の左端の、カツ丼を食べてるぽっちゃり系な子なんです。ひょっとして騙されて買った人が居るかも？

その体形は両親譲り。しかも とんかつ屋の娘で食べることが大好きな女の子・太田カツ代は ある高校に進学します。それは好きな鮫島先輩を追いかけてのことでした。鮫島先輩は水泳部所属ということで、ろくに泳ぎもできないのに水泳部に入部。

主人公のカツ代は左の2コマ。右の2コマは同級生のあゆたんです
そこに同級生で同じ大食いのあゆたんや、二人の先輩も加わった計4人による4コマギャグです。
何たって「太っているのに水泳部」というギャップが笑いのツボ。多くの笑いはコレを基準に派生しているといっても過言ではありません。しかしカツ代にはとんでもない才能の持ち主であることが発覚します。今後「ただの太い人」で終わるのか否かはこの才能の生かし方次第でしょう。

主人公が太っているからには周囲がそれをサポートしなければなりません。その一角が同級生で同じ大食いのあゆたん。この子は「美形なのに大食い」といった役どころで図太い神経も要素の一つ。いくら食べても太らない、むしろ痩せているのは女性が憧れるところでしょうかね。

左が部長のはっつー先輩。部長なのに威厳がまるで無し。右は副部長のかじりん先輩。部長が優しすぎる分、この人が部をまとめてます。
この4人で他校と試合をやったりするわけですけど、多くにおいてはまったりとした部活風景。時にはティータイムならぬカツ丼を食ったりして いわば「けいおん！」の水泳部版でしょうか。主人公は太ってますが。

遠山えまさんが描くキャラクターの可愛らしさと、部活に溢れるユルイ描写があなたの心を埋めてくれることでしょう。