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Sunday, January 13, 2013

Premios Goya 2013: candidatos / 第27回ゴヤ賞ノミネート

2013年ゴヤ賞(=スペインのアカデミー賞といわれている映画賞)のノミネート一覧。

⇒ 発表・授賞式は2013年2月17日(日本時間18日早朝)

Página Oficial de los Premios Goya 2013


(以下、加筆・修正あり)
(公式サイトは「たぶん」)
(公式サイトはかなりの確率で音が出るので注意)
(来年おなじことができるかどうかは私にもわからない)


栄誉賞(Goya de Honor) Concha Velasco


作品賞(Mejor película)
goya2013
Lo imposible

Lo imposible (2012) - IMDb

THE IMPOSSIBLE - Movie Trailer, Photos, Synopsis

goya2013
El artista y la modelo

El artista y la modelo (2012) - IMDb


goya2013
Blancanieves

Blancanieves (2012) - IMDb

Blancanieves

goya2013
Grupo 7

Grupo 7 (2012) - IMDb


監督賞(Mejor dirección)
Pablo Berger / Blancanieves
J.A. Bayona / Lo imposible
Fernando Trueba / El artista y la modelo
Alberto Rodríguez / Grupo 7


新人監督賞(Mejor dirección novel)
goya2013
Isabel de Ocampo (Evelyn)

Evelyn (2012) - IMDb

goya2013
Orio Paulo (El cuerpo)

El cuerpo (2012) - IMDb

goya2013
Enrique Gato (Las aventuras de Tadeo Jones)

Las aventuras de Tadeo Jones (2012) - IMDb

LAS AVENTURAS DE TADEO JONES en 3D

goya2013
Paco León (Carmina o revienta)


Carmina o revienta (2012) - IMDb

CARMINA O REVIENTA. | Web oficial de la película dirigida por Paco León


主演女優賞(Mejor actriz)
Naomi Watts / Lo imposible
Aida Folch / El artista y la modelo
Maribel Verdú / Blancanieves

goya2013
Penélope Cruz / Volver a nacer

Venuto al mondo (2012) - IMDb


主演男優賞(Mejor actor)
Daniel Giménez Cacho / Blancanieves
Jean Rochefort / El artista y la modelo
Antonio de la Torre / Grupo 7

goya2013
José Sacristán

El muerto y ser feliz

El muerto y ser feliz (2012) - IMDb

EL MUERTO Y SER FELIZ


助演女優賞(Mejor actriz de reparto)
Chus Lampreave / El artista y la modelo
María León / Carmina o Revienta
Ángela Molina / Blancanieves

goya2013
Candela Peña / Una pistola en cada mano

Una pistola en cada mano (2012) - IMDb

Una pistola en cada mano, una película de Cesc Gay


助演男優賞(Mejor actor de reparto)
Ewan McGregor / Lo imposible
José María Pou / Blancanieves
Julián Villagraín / Grupo 7

goya2013
Antonio de la Torre / Invasor

Invasor (2012) - IMDb


新人女優賞(Mejor actriz revelación)
Carmina Barrios / Carmina o revienta
Macarena García / Blancanieves
Estefanía de los Santos / Grupo 7

goya2013
Cati Solivellas / Los niños salvajes

Els nens salvatges (2012) - IMDb

Els Nens Salvatges | Bloc de la pellícula


新人男優賞(Mejor actor revelación)
Emilio Gavira / Blancanieves
Joaquín Nuñez / Grupo 7
Tom Holland / Lo imposible
Àlex Monner / Los niños salvajes


脚本賞(Mejor guión original)
Pablo Berger (Blancanieves)
Fernando Trueba y Jean Calude Carriere (El artista y la modelo)
Alberto Rodríguez y Rafael Cobos (Grupo 7)
Sergio G. Sánchez (Lo imposible)


脚色賞(Mejor guión adaptado)
Javier Gullón y Jorge Arenillas (Invasor)
Javier Barreira, Gorka Magallón, Ignacio del Moral, Jordi Gasull y Neil LandauGorka (Las aventuras de Tadeo Jones)

goya2013
Jorge Guerricaechevarría y Sergio G. Sánchez (Fin)

Fin (2012) - IMDb

goya2013
Ramón Salazar (Tengo ganas de ti)

Tengo ganas de ti (2012) - IMDb

TENGO GANAS DE TI -Inicio

goya2013
Manuel Rivas (Todo es silencio)

Todo es silencio (2012) - IMDb


イベロアメリカ映画賞 Mejor película Iberoamericana
goya2013
Siete Cajas

7 Cajas (2012) - IMDb

7 Cajas | 7 Boxes

goya2013
Despues de Lucía

Después de Lucía (2012) - IMDb

Después de Lucía | Un Film de Michel Franco

goya2013
Infancia Clandestina

Infancia clandestina (2011) - IMDb

LBFF 2012Juan de los muertos / ゾンビ革命 フアン・オブ・ザ・デッド 

Juan de los Muertos (2011) - IMDb
Juan of the Dead Official Movie Site
Juan de los Muertos (Facebook)

昨年、Latin Beat Film Festival 2012 / 第9回ラテンビート映画祭 / ラテンビートフィルムフェスティバル2012 / スペイン・ラテンアメリカ映画祭: Cabinaで観た人も多いのでは?


アニメーション賞(Mejor película de animación)
Las aventuras de Tadeo Jones

goya2013
O Apóstolo

O Apóstolo (2012) - IMDb

O Apostolo - La Película

goya2013
El corazón del roble

DIBULITOON - El corazón del Roble

goya2013
The wish fish

The Wish Fish (2012) - IMDb


ドキュメンタリー賞(Mejor película documental)
goya2013
Mapa

Mapa (2012) - IMDb

Avalon Feature films: Map. León Siminiani

goya2013
Contra el tiempo

Contra el tiempo (2012) - IMDb

goya2013
Hijos de las nubes

Hijos de las nubes, la última colonia (2012) - IMDb

HIJOS DE LAS NUBES

goya2013
Los mundos sutiles

Los mundos sutiles (2012) - IMDb

他にもカテゴリーはもちろんあるけど、とりあえずこの辺で。ノミネートの総リストがアカデミアのサイトにあります ⇒ Finalistas Premios Goya 2013

テレビエスパニョーラのサイトにも ⇒ Nominados a los Premios Goya 2013 - RTVE.es

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Comments

毎年、きめ細かい紹介をありがとうございます。
TwitterとFacebookで紹介させていただきました。
今年は知ってる作品がほとんどない(ゾンビ革命のみ)と思ったら、いつもはCabinaさんのブログで「見たつもり」になっていたからだったのかも。
(^-^;
ゴヤ賞発表の速報も期待してます!

Posted by: Marysol | Tuesday, January 15, 2013 17:02

今年もゴヤ賞の季節が寒波と共にめぐってきました。ノミネート発表の1月8日「エルパイス」電子版は、「“Blancanieves” 18部門にノミネート」の文字が躍っていましたが、例年のごとく話題の作品にノミネートが集中しています。以下“Grupo 7”(16)、“Lo imposible”(14)、“El artista y la modelo”(13)という具合。

現在ゴヤ賞は合計28部門ありますが、当然のことながらドラマとドキュメンタリー、長編と短編、実写とアニメ、監督と新人監督、脚本と脚色などは重ならない。更にイベロアメリカ映画とヨーロッパ映画部門は除かれますから最多で19部門、“Blancanieves”がノミネートされなかったのは録音賞だけなのでした。

昨年の最多はアルモドバルの『私が、生きる肌』の16だった。作品賞、監督賞、プロダクション賞が重なるのは分かるとして、今年は上記の4作品が同じ9部門を仲良く制しています(笑)。

今年は個人的にスクリーンでの鑑賞済み作品が多く大いに盛り上がりたいところだが意外に冷めている。やはりどんな映画か想像する楽しみが奪われているせいらしいが、この一極集中が癇に障ったことも多分関係しています。勿論、この4作品もそれぞれ満足して楽しんだのですが…

今年はガラ会場がホテル・オーディトリアム(Hotel Auditorium)内の「フェリペ皇太子会議センター」(2200人収容)に変わります。今までのマドリード市議会議事堂は1月3日をもって閉鎖されました。(閉鎖には「マドリード・アレーナの悲劇」と言われる昨年11月1日、マドリード・アレーナで開催されたハロウィーン・コンサートで結果的に5人の若者が犠牲になったことが背景にあるようです。)

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 10:41

作品賞
素人が予想しても始まりませんが、一押しはその独創性において他の追随を許さないパブロ・ベルヘルの“Blancanieves”です。グリム兄弟の『白雪姫』を題材に1920年代のアンダルシアに時空を旅しています。サイレントだがミュージカル、モノクロ、闘牛、フラメンコ、個性的に描き分けられた小人、何はおいてもエモーショナルな愛の物語なのです。

2012年は他にも『白雪姫』に材をとった力作、ルパート・サンダーズの『スノーホワイト』(継母シャーリーズ・セロン)、ターセム・シンの『白雪姫と鏡の女王』(継母ジュリア・ロバーツ)などが劇場公開になりましたが、贔屓目を差し引いてもスペイン版が一番見応えがありました。秋開催のラテンビートにラブコール。サンセバスチャン映画祭コンペ部門の特別審査員賞受賞。2013年アカデミー賞スペイン代表作品に選ばれましたが最終候補には残れませんでした。


昨年の東京国際映画祭ワールド部門で上映されたフアン・アントニオ・バヨナの『インポッシブル』(邦題)の可能性もありかも。主役にナオミ・ワッツ、その夫にユアン・マクレガーとハリウッド俳優起用の映画ですが、スペイン公開1週間の観客動員数135万人、11週間で580万人というから驚きです。興行成績も4050万ユーロを叩きだし、長きにわたって危機に瀕しているスペイン映画界の救世主となっています。昨年の『トレンテ4』で実証済みのように「じゃ、ゴヤの胸像を差し上げましょう」とはなりませんけど。

2004年タイ旅行中にスマトラ沖地震による津波に遭遇したスペイン一家の実話に基づいています。

テーマは家族愛、そうバヨナの第1作『永遠のこどもたち』の変奏曲です。サンセバスチャンFFコンペ外上映作品、既にシカゴFFなど受賞歴あり。2013年劇場公開決定。

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 10:44

上記のどちらかを予想しますが、16部門ノミネートのアルベルト・ロドリゲスの“Grupo 7”は若者の支持を獲得しています。麻薬壊滅作戦を意図して組織され、非合法すれすれの何でもありの捜査をする警察スリラーもの。その通称「グループ7」がタイトルになっている。倫理観クソ食らえのアクション、ウソとマコトが捩れてウラ社会相手に奮闘する男たちの重厚なドラマに仕上がっています。

テレビのイケメンを返上したマリオ・カサス、お馴染みのアントニオ・デ・ラ・トーレ、インマ・クエスタなど、登場人物の人格描写も優れています。公開は無理でもDVDは期待できます。サンセバスチャン「メイド・イン・スペイン」部門上映作品。


最後が13部門ノミネートのフェルナンド・トゥルエバの“El artista y la modelo”、時間をかけてよく練られた作品ですが、自信をもって「受賞はありません」(笑)。

制作意欲を失った有名な老彫刻家が妻の連れてきた若い女性に触発されて人生最後の作品に挑む。こんな筋書き聞いても平凡すぎて判断に困るでしょうが、これがなかなか一筋縄ではいかない出来栄えなんです。

製作・キャストともにインターナショナルで芸達者な役者たち(彫刻家:フランス人ジャン・ロシュフォール、モデル:スペイン人アイダ・フォルチ、妻:イタリア人クラウディア・カルディナーレ、お手伝い:スペイン人チュス・ランプレアヴェという具合)も魅力なら、1943年夏フランスのロセリョンと舞台時代背景も巧みに計算されているのです。

ラテンビート上映もありかと思うのでお喋りは慎もう。言語は仏語・西語、仏語には西語の字幕入り、モノクロ。サンセバスチャン銀貝賞の監督部門で受賞(因みに金貝賞はフランソワ・オゾンの“Dans la maison”でした)。

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 10:45

ゴヤ賞ガラに先立って、ゴヤ栄誉賞が大勢の仲間に囲まれたコンチャ・ベラスコに授与されました。赤と黒のスーツでビシッと決めたコンチャはとても73歳には見えません。昨年11月上旬に既にアナウンスされていましたが、昨年のホセフィーナ・モリーナに続いて4人目の女性受賞者となりました。彼女はモリーナの代表作「テレサ・デ・ヘスス」(TVドラマ・シリーズ、1984)でサンタ・テレサを演じました。これも何かの縁でしょうか。


Concha Velasco - IMDb
1939年バジャドリード生れ。ラウル・アルフォンソの“La reina mora”(1954)に15歳でデビュー、長らくコンチータの愛称で親しまれていました。半世紀以上、そうフランコの時から出演してるわけですね。数ある受賞歴には事欠かないのですが、驚いたことにゴヤ賞は主演と助演のノミネートが1回ずつあるきり(※)。女優、歌手、舞踊家、司会者と八面六臂の活躍、一時舞台やテレビに集中して映画界を離れていた時期もあったせいかもしれません。

受賞挨拶で「私に足りなかった賞がコレでした…」とゴヤの胸像を抱きしめて涙ぐんでいたように、シネアストにとっては最も重たい賞です。シリアスな役からコミカルなものまで品よく演じることのできる貴重な存在。引退後の受賞が多い栄誉賞では珍しく現役、人気テレドラ・シリーズに出演中。


※第11回(1997)ゴヤ賞主演女優賞ノミネート:
ペドロ・オレアの“Mas alla del jardin”(1996)。(因みに受賞者はピラール・ミロ『愛は奪う』のエンマ・スワレスでした。またアメナバルが『テシス』で衝撃デビュー、晴れ舞台に上った年でもありました)

※第4回(1990)ゴヤ賞助演女優賞ノミネート:
ホセフィーナ・モリーナ他の“Esquilache”(1989)。(これは未見ですが、フェルナンド・フェルナン・ゴメスが主役のエスキラチェに扮し、主演男優賞にノミネートされていますね)

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 11:24

監督賞
長編第2作“Blancanieves”のパブロ・ベルヘルを推します。第1作“Torremolinos 73”(2003)から数えて早や十年近く「一体ナニしてたんだい」と聞きたいですね(笑)。

5年の歳月をかけて本作完成に命をかけていたそうです。デビュー作の恐怖とブラックユーモアが気に入った方、期待を裏切りません。この映画はウィーン生れだがハリウッドで活躍した怪物監督エリッヒ・フォン・シュトロハイムの『Greed』(グリード、1924、サイレント・モノクロ)へのオマージュでもあるそうです。(スペイン題は“Avaricia”、貪欲のこと)

ゴヤ賞の前哨戦と言われるフォルケ賞(例年1月下旬)にも下馬評通り選ばれており、頭一つ抜け出した感じです。

Pablo Berger - IMDb
ゴヤ賞歴は第1作2004年新人監督賞にノミネートされています。

1964年ビルバオ生れ。同郷のエンリケ・ウルビス(1962生) やアレックス・デ・ラ・イグレシア(1965生)は、1980年代後半から90年代のデビューだから大分遅い。やはり製作者との幸運な出会いがカギでしょうか。

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 11:25

フアン・アントニオ・バヨナの『インポッシブル』“Lo imposible”も長編第2作目です。ヒット作『永遠のこどもたち』が2007年だから5年振りになります。験担ぎか偶然か前作と同じ10月11日に封切られ、その後の健闘ぶりは上記の通り。

Juan Antonio Bayona - IMDb
ゴヤ賞歴は前作が新人監督賞、脚本賞以下7部門に受賞している。最初の短編“Mis vacaciones”(1999)が評価され、数多くの短編、ビデオを手掛けている。1975年バルセロナ生れ。


アルベルト・ロドリーゲスは“7 virgenes”(2005)が翌年のゴヤ作品賞、監督賞、脚本賞受賞で話題をさらった監督。『7人のバージン』の邦題で第3回ラテンビートFF で早速上映されました。子供から大人へ否応なく変わらざるをえなくなる少年を演じたフアン・ホセ・バジェスタの成長ぶりに、子役だけで終わらないと感じたファンも多かったのでは? それにしても邦題決定には悩んだでしょうね。

次回作“After”(2009)はちゃんと大人になれなかった中年たちのドラマ。ローマFFやトゥルーズFFに出品されそれなりに評価されましたが、3作の中では一番平凡。ゴヤ賞がらみでは脚本賞がノミネートされています。

“Grupo 7”は既にバレンシアの映画祭でTuria特別賞を受賞しています。1992年のセビリャ世界万博を前にしての麻薬密売組織掃討作戦、いわば警察官は町をきれいに掃除する清掃員役を担わされていたわけです。「グループ7」は完全にフィクションですが、当時実在した「グループ6」とか「グループ10」のリーダーたちが投影されているようです。受賞の有無にかかわらず日本に紹介したい監督であり作品です。

Alberto Rodríguez - IMDb
1971年セビリャ生れ、3作とも時代は変われど舞台は同じ生れ故郷です。4候補作のうち『インポッシブル』には到底及びませんが、4月封切り、DVD発売で興行成績は“Blancanieves”を倍以上引き離し、約240万ユーロと貢献しています。


フェルナンド・トゥルエバは当ブログでは紹介の必要ありません。特に今回受賞は多分ないと思うし、ゴヤの胸像は大分前のことになるけど二つ持ってるしね。サンセバスチャンFFで銀貝賞の監督賞を受賞しています。映画祭の性質の違いもありますが、本映画祭はカンヌFFと同じように作品賞、特別審査員賞、監督賞の大賞をダブらせない方針のようです。

Posted by: アリ・ババ39 | Monday, February 04, 2013 11:27

Marysolさん、アリ・ババ39さん、いつもコメントありがとうございます。昨年来、ブログに向かう時間と気力体力が減っていてもどかしい気持ちでいっぱいです。しかし今年もなんとかやっていきたいと思いますので、いろいろこれからも教えてくださいね。

アリ・ババ39さんからいただいたコメントをたよりに、以下補足:

コンチャ・ベラスコの、“Era el premio que me faltaba.”という受賞スピーチはこちら
La actriz Concha Velasco, Premio Goya de honor a toda su carrera (28/01/2013) - YouTube

それから“Greed”と言うと、淀川長治さんが日曜洋画劇場で何か他の作品の放映があったときに、解説をする中でそれに言及していたことだけ私は覚えています。「女の人は怖い生き物だと思った」ようなことを言っていたように思います。

cf. 淀川名画撰集 - グリード

2/18の早朝6時から、今年も実況中継を見聞きしながらのコメント投稿ができるかどうか……。できるようにしたいと思っています。苦痛でもあるけど、わりと楽しいんですよ、あの作業。

Posted by: Reine | Monday, February 04, 2013 11:36

淀川さんが愛した女性は母親だけでしたね。「ほんとに女は怖いですねぇ、ではサヨナラ、サヨナラ」という声が聞こえてきそうです(笑)。

主演男優賞
迷うことなくホセ・サクリスタンを予想します。

ハビエル・レボージョの第3作目“El muerto y ser feliz”は、これ以外ノミネートなしでちょっと寂しい。如何に先述の4作に偏っているかが分かります。昨年のサンセバスチャンFFコンペのスペイン代表作品の一つで、サクリスタンは2度目の銀貝賞男優賞を受賞しました。(1回目はペドロ・オレアの“Un homble llamado Flor de Otono”(1978)の女装役でした。シラノ・ド・ベルジュラックのようなあの鼻でと言うなかれ。)

1月末に開催されたフォルケ賞でも男優賞、ただし本作でなくダビド・トゥルエバの“Madrid 1987” (2011)の老ジャーナリスト役のほうでした(2012年4月公開ということで対象作品)。

サクリスタンは2005年以来スクリーンから姿を消しており、本作が映画界復帰第1作でした。常に映画と舞台の二足の草鞋人生ですが、もともとの出発は舞台、ここ6年ほどは“Un Picasso”や“Yo soy Don Quijotea de la Mancha”の当り役で舞台に専念していたのでした。

またアルゼンチンで最高の映画賞といわれる「銀のコンドル賞」で助演男優賞“Un lugar en el mundo”1993)、2012年にはコンドル栄誉賞まで受賞しています。

さて、ゴヤ賞歴は第1回ゴヤ賞の“El viaje a ninguna parte”(1986)主演男優賞ノミネートが1回あるだけです。(この作品はフェルナンド・フェルナン・ゴメスが作品賞・監督賞・脚本賞を受賞し、更に別作品で主演男優賞までさらってしまい、第1回授賞式は彼のために開催されたようなものでした。)

半世紀にも及ぶ役者人生、名脇役の誉れ高いサクリスタンにしては信じ難いことです。もっとも彼の代表作の一つに挙げられるマリオ・カムスの『蜂の巣』(1982、スペイン新作映画‘85上映)は、まだゴヤ賞などなかった頃の作品です。

ハビエル・レボージョの新作では病いで余命幾ばくもない雇われ殺し屋役を飄々と演じています。ブエノスアイレス→ロサリオ→サンタフェ→ツクマン→サルタと愛車で北上、ボリビアに至る5000キロに及ぶウエスタン風ロードムーヴィであり、死出の旅であり、しかし紛れもなくジャンルはコメディです。


José Sacristán - IMDb
1937年マドリッドはチンチョン生れ、半分はアルゼンチンは南米のスイスと言われるバリロチェの人。古くからの映画仲間は大方が鬼籍入りしており、貴重な存在になっています。


(レボージョ監督が頭に描く映画は、ハイメ・ロサーレスのように傍流かもしれません。しかし独創性に富んだ注目の監督です。いずれラテンビートで紹介して欲しい。)

“Grupo 7”のアントニオ・デ・ラ・トーレにも取って欲しいが、彼はダニエル・カルパルソロの“Invasor”で助演男優賞にノミネートされてるから、今回はサクリスタンに譲って助演で我慢してもらおう(笑)。ダニエル・ヒメネス・カチョ、ジャン・ロシュフォールはないと思う。多分二人とも来西しない?

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:25

主演女優賞
やはりマリベル・ベルドゥが強いでしょう。

フォルケ賞もライバルの白雪姫役マカレナ・ガルシアと熟女カルミナ・バリオスを抑えて彼女の手に(二人については新人女優賞の項目で)。マリベルは昨年パウラ・オルティスの“De ventana a la mia”で助演女優賞にノミネートされたばかり。主演女優賞ノミネートは今回で7回目、うちグラシア・ケレヘタの“Siete masas de billar frances”(2007)で受賞しています。

日本公開の映画出演も多く、フェルナンド・トゥルエバの『ベル・エポック』(1992)、アルフォンソ・キュアロンの『天国の口、終りの楽園』(2001)、デル・トロの『パンズ・ラビリンス』(2006、ゴヤ主演ノミネート)ではメキシコのアカデミー賞と言われるアリエル女優賞を貰っている。


Maribel Verdú - IMDb
1971年マドリード生れ、13歳でテレビ初出演、映画はモンチョ・アルメンダリスの“27 horas”(1986)でデビュー。既に出演本数76本にも驚くが、ノミネート数の割には受賞は少ない印象です。


一番の好敵手はハリウッド・スターだがナオミ・ワッツ、その迫真の演技と役者根性には感動する。バヨナ監督は主役に彼女を想定してシナリオ作りをしたが、水浸しの連続シーンに女優生命にかかわるようなメイクアップ、果たしてウンと言ってくれるか自信がなかった由。ところが一発でOKしてくれた。オリジナル版言語は英語だし、バヨナ監督自身も海外の映画祭では「私の国籍はスペイン、これはスペイン映画です」と言ってもなかなか信じてもらえなかったそうです。ただ授賞式には来ない可能性が強いかな(目下情報は未入手)。


不見転予想ははしたないが“Volver a nacer”のペネロペ、「もうguapa役には飽きた」とか。今後が期待される“El artista y la modelo”のアイーダ・フォルチの二人は弱いのではないか。いずれ映画がアップされたら追加しましょう。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:32

助演男優賞
アントニオ・デ・ラ・トーレの出演本数も凄い。名無しの新聞記者、トラック運転手、タクシー運転手、パーキング店員などなど含めて88本もある。チョイ役だから彼と気づかずに何度も目にしているようです。アルモドバルの『ボルベール』(2006)でペネロペの夫になり義理の娘に殺されてしまう俳優といっても「えっ?」となる。

ダニエル・サンチェス・アルバロの『漆黒のような深い青』(06、ラテンビート‘07上映)あたりでやっと顔を覚えてもらえた。その後の快進撃はもう書く必要ありません。カメレオン俳優の一人です。


昨年のサンセバスチャンFFに栄誉賞受賞のため来西したユアン・マクレガー、『ムーラン・ルージュ』、『スター・ウォーズ』、『ゴーストライター』など日本でもファンが多い。今回は久々の息子三人の父親役を好演、1971年スコットランド生れのイギリス人。何しろ忙しい人だから今回の来西はないでしょうね。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:34

助演女優賞
これは混線が予想されます。

カンデラ・ペーニャがセスク・ガイの“Una pistola en cada mano”でノミネートされています。本作ノミネートがこれきりとはアンマリだ、と口さがない外野席からはピーチクパーチクと鳴き声しきり。

セスク・ガイはカビナ・ブログでも何本か登場していますね。かつてのシネフィル・イマジカで「ニコとダニの夏」の邦題で放映された“Krampack”(2000)“En la ciudad”(2003)など。

新作は6つのエピソードで構成され、ペーニャの他、スバラグリア、エドゥアルド・フェルナンデス、ハビエル・カマラ、ノリエガ、トサール、ダリン、ワトリング、カエタナ・ギジェン・クエルボ等々名前を列挙すると、中年にさしかかった人気演技派たちが網羅されてしまいます。中で際立っているのがカンデラ・ペーニャというわけです。

彼女はゴヤ賞に限ってもボジャインの『テイク・マイ・アイズ』(2003、助演)とフェルナンド・レオンの“Princesas”(2005、主演)で2度受賞しています。衝撃デビュー作、イマノル・ウリベの『時間切れの愛』(1994)で新人と助演に同時ノミネート、これは異例のことでした。


ライバルはチュス・ランプレアベ、トゥルエバやアルモドバルに愛され、コンチャ・ベラスコに先を越されましたが栄誉賞に選ばれてもおかしくないベテラン。脇役に徹しゴヤ賞はオール助演で受賞が『ベル・エポック』(1992)、ノミネート4回。


次が“Blancanieves”の祖母役アンヘラ・モリーナ、映画だけでなく昨年8月末にお孫さんができた。ゴヤ賞は主演助演含めて4回のノミネートがあるだけで驚いている。海外での活躍が背景にあるのかもしれない。ベルヘル監督の“Torremolinos 73”を見て以来、彼の映画に出たかったそうです。作品賞がベルヘルなら一番有望かもしれない。

歌手アントニオ・モリーナの長女、1955年マドリッド生れ。


最後が昨年のゴヤ新人女優賞のマリア・レオン、連続受賞はあまり聞かない。御年59歳で新人女優賞にノミネートの“Carmina o revienta”出演のカルミナ・バリオスは実母、その監督が新人監督賞ノミネートの兄パコ・レオン、親子トリプル受賞も夢ではないかも(笑)。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:38

新人監督賞
アニメ“Las aventuras de Tadeo Jones”のエンリケ・ガトとコメディ“Carmina o revienta”のパコ・レオンの一騎打ちになると思いますが予測は難しい。

前者エンリケ・ガトは予告編を見ただけでもワクワクする(時に面白いのは予告編だけということもあるが)。スペイン公開17週の興行成績が1800万ユーロ(製作費500万ユーロを楽々回収できた)、観客動員数200万人もハンパじゃない。ディズニーの二番煎じや子供にせがまれて大人がしぶしぶ付き添う数字ではない。アニメも子供騙しでは通用しなくなったのですね。

本作は勿論、長編アニメーション部門、脚本賞、作曲賞、歌曲賞などにノミネートされています。初めて中国で公開されるスペイン映画だそうで、中国向けコピーを約2000部製作、人口13億人の大国ですからね。日本上陸も期待したい。1977年バジャドリード生れ、若いね。


後者のパコ・レオン、この人の才能もハンパじゃない。助演女優賞のマリア・レオンでほんの少し触れました。「カルミナ」というのは実の母親の名前、これがモウレツに傑作なお母さんなのです。息子と娘が誇りにしている母親のために作った映画、半分実話で半分フィクション。アルモドバルの『オール・アバウト・マイ・マザー』がラ・マンチャ版なら、こちらはセビーリャ版というところ。

監督、脚本、出演、製作費4万ユーロも自前で調達、親子3人が中心になって作った家族映画だそうです。マラガ映画祭のグランプリ受賞作品、7月公開以来実に楽しい話題を提供しつづけている。

パコ自身は監督というより長寿テレドラ・シリーズ“Aida”のカリスマ的な主人公Luisma Garcia Garcia役、その他で認知度バツグンです。1974年セビーリャ生れ。「ようこそ、ミスター・パコ・レオン!」

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:41

新人男優賞
これは見当つかない。

そうは言っても『インポッシブル』で三人兄弟の長男役を演じたトム・ホランドは選ばれないか。イギリスの舞台子役として活躍しているせいかその演技力に感心したが、今後に期待したい。

予告編しか見ていないパトリシア・フェレイラの“Els nens salvatges”(Los ninos salvajes)の主人公アレックス・モネールは、先だって開催された第5回ガウディ賞で最優秀男優賞を受賞した。

エミリオ・ガビラ(“Blancanieves”)の出発はバリトン歌手。日本でも公開されたハビエル・フェセルの『モルタデロとフィレモン』やラテンビート上映の『カミーノ』などに脇役出演、今ではテレビに舞台にと忙しい。1964年生れの経験豊富な「新人」というわけです。

新人の名称にぴったりなのがホアキン・ヌニェス(“Grupo 7”)、本作が認められて人気テレドラ・シリーズ“Aida”にも出演、この二人のどちらかになるのではないか。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:42

新人女優賞
カルミナ・バリオス(“Carmina o revienta”)かマカレナ・ガルシア(“Blancanieves”)のどちらかが受賞します。二人はマリベル・ベルドゥとフォルケ賞を争いました(マリベルに軍杯が上がったことは先述しました)。

7歳のときから喫煙しているというカルミナ・バリオスは、もう実物をYouTubeで見て頂くのが一番いい。誇りに思う息子パコと娘マリアのために出演を承諾したと語る。演技でなく地でやってるんでしょと言われるが「自分自身を演じるのは結構難しいもんですよ、まだ出演料を貰ってない」(笑) と。

フォルケ賞授賞式に親子3人揃って出席、司会者から「カルミナ、タバコ15分ぐらい我慢できる?」と聞かれて、「大丈夫よ」とにっこり。マラガ映画祭で最優秀女優賞を貰った時には感極まって大泣きしたとか。ゴヤ賞でも再び見られるかしらん。

1954年セビーリャはトリアナ地区の生れ、59歳の新人にしては大変な貫禄です(笑)。


マカレナ・ガルシア、またまたスター誕生です。文字通り映画はこれ1本きり、テレビ出演も2010年からで女優歴は3年足らず。しかしサンセバスチャンFFの銀貝賞女優賞に選ばれるという幸運に恵まれました。フォルケ賞は逃しましたが欲しいのはコチラですね。1988年生れのマドリっ子。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:43

長編ドキュメンタリー賞
例年片隅に追いやられがちなセクションですが、今年は個人的に気になる作品があるので触れたい。

昨年からノミネートが確実視されていたのがエリアス・レオン・シミニアニの“Mapa”。彼は以前から数々の受賞歴もある短編を手掛けており、昨年も“El premio”(2010)が短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。

初の長編となる本作は既にセビーリャ・ヨーロッパ映画祭2012でベスト・ドキュメンタリー賞、タラゴナ映画祭でもデビュー作に贈られるオペラ・プリマ賞を受賞している。

最近4年間の自分自身の日常を語ったもので文学で使用される新語オートフィクションのジャンルにあたる。「厳密な事実をもとにした虚構」とでも言えばいいか。彼によればパワー・ポップの分野で活躍しているシンガーソングライターの「マシュー・スウィートの“Walk out”が映画の真意」とか。

‘When you look into a mirror’という歌詞で始まるところから鏡がキイポイント、そしてつまらなかったら途中退場もオーケーなんでしょう。じゃあ、自作自演のフィクションじゃないか? 「いいえ、ここで語られていることは100%現実です」ときっぱり。オリジナル・メーキングをYouTubeで覗くなら一目瞭然、そのユニークさに飲み込まれます。

1971年サンタンデール生れのカンタブリアっ子、ムルシアで文献学を学んだ後、フルブライト奨学金を得てコロンビア大学で学ぶ。友人には日本で紹介されているイサキ・ラクエスタとかダニエル・サンチェス・アレバロなど一癖も二癖もある監督たちがいる。後者は本作の製作者の一人でもあり出演者でもある。


まったく対照的な社会派ドキュメンタリーがアルバロ・ロンゴリアの“Hijos de las nubes, La ultima colonia”。ハビエル・バルデムを道案内人にしてヨーロッパの国々から見捨てられた西サハラ砂漠の人々の苦しみを描いている。ちょうど1年前になるベルリンFFがプレミア、マラガFF上映作品。重いテーマ、エモーショナルな映像は魅力的。

他にカルロス・バルデム、エレナ・アナヤなど出演、サプライズはその道案内人ハビエルがロンゴリア応援に授賞式に馳せつけるらしい。ペネロペも主演女優賞にノミネートされているから、ツーショットが見られるかも。

1968年サンタンデール生れ。初監督作品だが製作者歴は長く、公開作品では『チェ28歳の革命』『チェ38歳別れの手紙』、『セブン・デイズ・イン・ハバナ』などに携わっている。


追記
ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムのツーショットは残念ながら見られません。第2子妊娠の噂は本当だったようです。現在アメリカで仕事をしていて飛行機での移動が健康上難しいということです。理由は何であれ期待外れになりました。「モウレツ嬉しい!」と手放しで喜びを語っています。元気なベービー誕生を祈っています。(2月12日EL PAIS電子版)  

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:46

イベロアメリカ映画賞
昨年に続いてキューバ作品“Juan de los muertos”(2011)がノミネート、ラテンビート2012で『ゾンビ革命フアン・オブ・ザ・デッド』の邦題で早々と上映、公開もされた。ホラー・コメディだが、ゾンビとは誰のことかと考えて切なかった観客もいたのではないか。

ゾンビ映画大好き人間アレハンドロ・ブルゲス監督によると、皆がゾンビになりたがって、ゾンビ学校でそれらしい歩き方を猛練習した(笑)。さぞかしメイクアップに長時間かかって撮影は大わらわだったでしょう。

フアン役には最初からアレクシス・ディアス・デ・ビジェガスを念頭において脚本を書き、ドン・キホーテにはサンチョ・パンサが必要と友人ラサロにホルヘ・モリナを抜擢したとか。『ドン・キホーテ』キューバ版でもあるのかな。

1976年ブエノスアイレス生れのボリビア系キューバ人。脚本家として出発、これには映画祭上映の作品もあるが、監督としては“Personal belongings”(2006)が『恋人たちのハバナ』の邦題でキューバ映画祭2009で上映された。本作が2作目になるが2011年作品が選ばれるとは思わなかったし、個人的には別の作品を予想していました。


さて、本命はパラグアイの“7 cajas”が貰うのではないか。社会から疎外された少年グループが複雑な闇社会に翻弄されるスリラー。

フアン・カルロス・Maneglia(マネグリア?)とタナ・Schembori(シェンボリ?)という二人の監督が撮った。2011年サンセバスチャンFFのCine en Construccion賞という新人監督に与えられる賞をもらい、翌年の同映画祭でEuskatel de la Juventud賞(ユース賞)を獲得した話題作。

今年27回目を迎えるゴヤ賞でもパラグアイ作品ノミネートは初めてのこと。軍事独裁制(1959~84)が長く続いたパラグアイでは映画はまだ黎明期を迎えたばかり、本国での盛り上がりも頷けます。資金集めは言わずもがな、キャスト陣も初出演がほとんどだから演技指導もゼロから始めたようです。

モントリオール(カナダ)、マル・デル・プラタ(アルゼンチン)などの各映画祭で上映、パルマ・スプリング国際映画祭(カリフォルニア)New Visionsセクションで特別賞を受賞したばかりです(賞金5000$)。

フアン・カルロス・マネグリアは1966年アスンシオン生れ、タナ・シェンボリは1970年同アスンシオン生れ、1990年代にテレビのミニシリーズでコンビを組んだのがコラボの始まり。予告編、メーキングがネットで見られますが、ラテンビートFFでやって欲しい作品。(*苗字の読みに自信がないのでスペリングを入れた。一応サンセバスチャン授賞式での司会者に従った)


ゴヤ賞常連国から選ばれたベンハミン・アビラの“Infancia clandestina”(アルゼンチン他)、ミシェル・フランコの“Despues de Lucia”(メキシコ他)、ともにサンセバスチャンで上映された力作。特に前者はHorizontes Latinosのオープニング作品。同映画祭での評価も高かったし、観客の反応もよかった。個人的には後者のほうが気に入っているが、いずれご紹介する機会がくると思います。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:51

その他メモランダムに、脚本賞は“Blancanieves”、脚色賞はダビド・モンテアグドのベストセラー小説をホルヘ・ゲリカエチェバリア他が脚色した“Fin”(ホルヘ・トレグロッサ監督)か “Aventura de Tadeo Jones”。ゲリカエチェバリアで思い出すのはあの『第211号監房』ですね。

この映画も評価が高い。撮影賞はオスカル・ファウラ『インポッシブル』、特殊効果賞は三度目の正直でレジェス・アバデス他(“Blancanieves”“Invasor”)かパウ・コスタ他『インポッシブル』あたりか。

Posted by: アリ・ババ39 | Saturday, February 16, 2013 10:52

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