Los peores años de nuestra vida [スペイン映画]
( 95年くらいから今日までに何度も観た作品だけどサラっと書きます。注意点がいくつかあります。)
おはなし
まるで冴えない弟とイケメンで女たらしの兄が、美しい画学生に二人して惹かれてしまう。弟の恋心をみてとった兄は手を貸そうとするが、自虐的なピエロを演じがちな弟とは噛み合わず、なかなかうまく事が運ばない。彼女との出会いが兄弟それぞれの内面にもたらす変化を軽妙に描いた作品。
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この作品、もう書いちゃおう、今日こそ書いちゃおうって、何度回したかわからない。
「何度も観た」というのは、つまり何度も観られるくらい気軽・気楽な作品であるということ。しかし何度観たところで、鑑賞後ただちに熱のこもったブログを書きたくなるほどの感興は得られなかったからこそ、結局何度も観なくちゃいけなくて、だから何度も観たのだということ。遅くとも3年前の時点でも「観たけど書けてない」というメモをしてあったもんね ⇒ descanso : Cabina
なんていうの、「軽妙」と言い表されるように作ってみましたという感じの作品で、別につまらなくはないしセリフが―――特にお父さんのセリフが―――面白いし、ほのぼのするしあんまり誰もボロボロに傷つくでもないし、“わるもん”らしき人がそんなにいるわけでもなし、いいっちゃあいいし、好きは好きだけれども……、すごく小さい世界で小さいことをテーマに作られている作品だと思う。凡庸って言っちゃえばそれまで。ストーリーや人物像なんかも、別に映画にする必要は無いんじゃないかという、トレンディードラマに毛が生えた作品。
こんなわけだから何度観てもブログを書くに至らなかったんだと思う。私を突き動かすものがない。
ただ、何度も言うけど、無理矢理フォローしているわけじゃないけど、つまらなくはないんですよ。それからスペイン語はたいへん聞き取りやすい。
Los peores años de nuestra vida (1994) - IMDb
直訳: 僕らの人生の最悪の時期
英題: The Worst Years of Our Lives
監督: Emilio Martínez Lázaro エミリオ・マルティネス・ラサロ
脚本: David Trueba ダビ・トゥルエバ
出演:
Gabino Diego ガビーノ・ディエゴ ... Alberto アルベルト
残念な弟; 女性との付き合い方において頭でっかちの理論ばかりこねくり回すタイプ; 「どうせ君も僕をフるんだよね」と女の子に面と向かって聞いてみたりする鬱陶しいタイプ; 顔もイケてないわSEXすれば早漏だわ、冴えない、冴えなすぎる; 小説家志望だとかで出版社に原稿を送りつけては送り返され落胆する日々; 浮かんで来る言葉をいちいちレコーダーに録音している; 父親にはきちんと金になる仕事に就くよう再三言われている; 英語が得意(?)
Jorge Sanz ホルヘ・サンツ ... Roberto ロベルト
アルベルトの兄; できすぎた兄; いけめんで女に全く不自由しない兄; 女はすぐ落とせる; 銀行での仕事も決まったところ; アルベルトが世間のイケてる男たちを「顔ばっかり良くて脳みそからっぽな連中」と腐す時はたいていこの兄に対するあてこすり
Ariadna Gil アリアドナ・ヒル ... María マリア
美術学生; 絵画を学ぶためアルベルト・ロベルト兄弟のマンションの上階にある老画家のアトリエに通ってきている。二十歳ほども歳の離れた彫刻家サンティアゴとは不倫の仲; 最近その不倫関係をサンティアゴの妻に知られてしまった
Agustín González アグスティン・ゴンサレス ... Father 兄弟の父親
ベランダで鶏を飼うのが趣味で一羽ずつ名前をつけて健康まで気遣うほどの可愛がりよう; 次男のアルベルトのニートぶりに気を揉む日々; 家業のインテリア店を手伝わせようと考える; 強圧的な父親というわけではけっしてなく、若者への理解はあるほうだ
Maite Blasco マイテ・ブラスコ ... Madre 母親
優しい母親; 「あなたはまだ成長期なんだからちゃんとお食べ」などと、いい歳をした次男のアルベルトの世話を焼く; 夫の趣味のニワトリにはもうウンザリ
Carme Elias カルメ・エリアス ... Carola カローラ
ロベルトの職場の上司; 年頃の娘と連れだってナイトクラビングにくりだす; 逆ナンも一度二度ではない
Jorge de Juan ホルヘ・デ・フアン ... Santiago サンティアゴ
マリアの不倫相手の彫刻家; たぶんアルベルトはこの人のことを「cursiな奴」と苦々しく思っているだろう、陰で口真似とかしていたくらいだから
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