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「焔の乙女は命を守る。あとは頼みましたよ、カナタさん」(ユミナ)


最終回を視聴する前に、これほど緊張感を持って望んだ作品は、最近ありませんでした。

1話から、視聴者に対して「方向性の定まらない展開」を見せ続けてきた「ソラヲト」だけに、

この作品は「結末次第で100点か0点」というのが、僕の認識。

つまり、これまで描いて来たものが、全部ムダだったのか、そうではないのか?

それを判断しなくてはならなかったので、「普通に楽しい気分で視聴」とは

いかなかったのですが……結論はこうです。


「この作品は、どうやらシリアスな戦争物だったようだ」

最終回はギャグも萌えも何1つない、戦争シリアス展開。

これで締めたということは、本筋はそれで間違いない……そう判断していいと思います。

ですから、序盤にあったキャラ掘り下げ回の「ほのぼのアニメ描写」や、

中盤過ぎにあった「萌え女子キャラ&お漏らし回」などは全部「枝葉の部分」だったわけですよね。


それならば、「最初からもっとシリアス戦争物ストーリー中心でやれよ」と言いたくもなりますが、

それではファン層が限定されてしまうので、「ほのぼの萌え系」の雰囲気を残していたのかなあ…

とも思います。

キャラ人気や、グッズ関連商品なども、萌え系キャラである方が売れるでしょうしね。

「商業」という視点から考えると、「必然」な展開だったかもしれませんが……

やはり、「作品性」という意味では、視聴者を混乱させてしまいましたよね。


最終回ということで、今回はキャラ別にストーリーを振り返りたいと思います。

まずは、カナタ。

今回、彼女の役目はただ1つ。

「ラッパを吹いて、戦争を止めること」。

この1点に、絞られていたように思います。

もちろん、その音感というか常人を遥かに凌駕する「聴力」も、生かされてはいましたが…

「ただラッパを吹きたいだけで軍に入った少女」にも、立派に存在意義はあった。

そういう意味では、一貫性のあるキャラだったといえるでしょう。

ただ、無理を感じるのは「なぜアメイジング・グレイスを吹いたら、兵士が進軍を止めたの?」

という点です。

あそこであの曲を吹いても、戦争は止まらないと思うんですよね。


続いて、ノエル。

鬼神が漏らした「100年に1人の天才」という情報。

過去、ノエルは生物兵器で、たくさんの命を奪っていたようです。

そのトラウマから、ずっと泣いて取り乱していたので、見ていて痛々しかったですね。

そこで意味を持つのが、前回から登場したアーイシャ。

撃たれて、かなり衰弱していましたが……それが性格的に強気な部分沈ませ、ノエルを

許す場面などは、非常に自然でよかったと思います。

「タケミカヅチを修復して、戦争を止める」という意味では、彼女もその存在意義というか、

テーマが一貫していて、よかったと思います。


次は、クレハ。

前回と今回の序盤…「師匠」リオ不在の中、甘いフィリシアと平和主義のカナタに

「兵士とは、こうあるべき」と主張し続けましたよね。

彼女の言うことは、「軍人」という意味で、間違いなく正しい。

ある意味、砦メンバー内1の常識人だと言えるでしょう。

「私だって、同じ年頃の女の子が拷問なんて、嫌に決まってる」

と言って泣いた場面は、こちらも貰い泣きしそうになりました。

やはり、以前クレハ掘り下げ回で描かれた

「孤児は、普通の子よりちゃんとしてないといけない」

という認識があるのでしょうね。

「ルールを守る」ことが、自分と仲間を共存させる術で…その重要性を理解している。

ヒロインであるカナタと、対立する位置にいたキャラでしたが、存在意義は十分。


フィリシアとリオ。

リオが最後に「皇族」として現れて、フィナーレを飾ったのは予想通りでした。

最後、隊に帰還したのも、想定の範囲内。

フィリシアは、前回まで「随分甘いなあ」という印象でしたが…今回「鬼神」に

銃を向けたことで、「ちゃんとやる時はやる」のだと、理解できました。

タケミカヅチで戦闘の際も、ちゃんと指揮官してましたしね。


補足で、ユミナさん。

あのキャラの立ち位置が面白すぎて、視聴中何度も突っ込みましたw

以前も指摘しましたが、脇役なのに妙に目立つというか、振る舞いがメイン級なんですよね。

今回も、アーイシャの通訳しながらメインメンバーに入ってるし、カナタたちが出撃した後も

「頼みましたよ」と、まるで総司令のようだったw


…というわけで、綺麗に終わりましたよ。

「100か0」に関しては…まあ、80点ぐらいですかね?

今回で「ほのぼの系」でなかったことはハッキリしましたが、序盤ほのぼのを描いた

ことで、シリアス戦争物描写が、かなり少なかったですからね。

でもまあ、楽しいアニメであったことは、間違いなくて。

途中で視聴を打ち切ることもなく、個人的には好きな作品でした。

ただ、あまり人には薦められないというか……

見る人を、選ぶ作品だとは思いますね。

「心の広い人」でないと、辛いと思います。


コメント&TBを送ってくださった、訪問者&ブロガーの皆さん、

ありがとうございました!


ローマの女兵士を匿うと、大変なことになるよ…というお話。

雪原捜索中、カナタとクレハが発見したのは、傷ついた敵の兵士。

手足の凍傷、そして足の骨折。

なんでノエルは、あんな熱心に治療するのか?

「罪滅ぼしじゃない?」って、フィリシアは何か知っている?

ノエルが「見えない死神」の関係者なのだとしたら、

トラウマも仕方ないですけどね。

「エウレカセブン」のエウレカと似ている気がする。



キャラクターによって、敵に対する態度が全然違いましたね。

カナタは、ヒロインらしく「敵も人間。話せば分かる」という感じ。

クレハは、本心かどうか分りませんが「敵は敵。自分は兵士」と、捕虜に厳しい。

ノエルは、過去のトラウマから、今回は終始異常な行動が目立つ。

フィリシアは…悩みに悩んだ末、匿うことに決定。

「リオ…貴方ならどうする?」と呟いてましたが、やっぱりリオがいないとダメですね。

今回「リオ不在」が、凄く気持ち悪かったです。

物凄い違和感があって……別に好きなキャラではなかったんですけど、

リオは「お父さん」なポジションだった印象で、いないと不自然。


しかし、女兵士を連行する際、セーズのみんなに見られたのはマズかったですね。

やっぱり、「戦争」を扱ってるアニメだけに、家族や親戚を敵国に殺された人たちが、

快く思わない、と……。この辺は妙にリアルだな。

前々回とか、全然戦争と関係ない話題で進行していたのにw


そして、ユミナさん活躍ですよ。

ローマ語が話せるので、通訳として後半喋りまくりです。

あの人、脇役だけど、結構毎回目立ちますよね。


で、最後は砦に監査入って、フィリシアの責任問題に発展……

と思ったら、最終回前に、ついに開戦!?

捕虜1人がどうこうとか、言ってる場合じゃなくなりましたね。

「休戦の交渉が上手くいってない」という複線は、以前からありましたけど…


いよいよ、次回は最終回。

いくらなんでも、このままリオがスルーされることはないでしょうから、

最後はカナタとリオが力を合わせて、戦争を止める展開かな?


戦争END。2期に続くEND。

いろんな可能性がありますが、ようやくこの作品の評価に決断が下せるかと思うと、

肩の荷が下りる気がしますね。

とにかく、最終回が重要です。





第11話『来訪者・燃ユル雪原』(ライホウシャ・モユルセツゲン)

砦に届いたのは、東部国境の敵軍が移動を開始したという不穏な噂。カナタたちは不安に揺れながら、それでも明るく日々を過ごしていました。
そんなある日、カナタとクレハは雪原で傷ついた一人の少女を見つけます。しかしその少女の正体は、敵国ローマの兵士だったのです――!



「人は、思い出があるから生きていけるんですね」(カナタ)


リオと、砦の仲間たちが、ついにお別れ…というお話。

イリア皇女とリオの関係を考えれば、いずれはこういう展開が来るだろうなあ…

と予測は出来てましたので、驚きはしませんでしたが。


メインキャラ2人(カナタとリオ)の訣別を描く、というシリアスなネタが中心の回

のせいか、ギャグやサービスシーンは皆無。

特にマダムのエピソード辺りは、「カウボーイ・ビパップ」を思い出してしまうぐらい、

ブルースやジャズが似合う、大人のアニメ雰囲気を醸し出していましたね。


マダムは、昔の恋が忘れられず…保証のない「約束」を信じて、同じ場所に留まった。

そして、ついに…老いのためか、幻影を雪の中に見て、凍死?

ハッキリとした死体描写などがなかったので、詳細は不明ですが。

カナタが泣いていたから、間違いなく死んだのでしょうね。


マダムの言葉で印象的だったのは、

「幸せだった」と言い切ったことです。

リオから見れば、妻子ある男性に騙されたというか、遊ばれたというか……

そういう風に見えて、軽く説教するつもりだったのでしょう。

しかし、約束を信じて待つことに、マダムは満足していたわけで……

この辺はもう、人それぞれ、考え方が違う…というしかない。


リオが「私は逃げていたのかもしれない」と自分の運命を受け入れ、

最後にカナタとトランペットで共演する場面は、切なくも感動的でした。

リオ、悟り切ったような、吹っ切れたような……いい表情してましたね。

カナタも、変に引き止めたりせず、泣きながらでしたが、エールを送ったのは立派。

いやあ……なんか、いいアニメですねw

毎回、どういう展開になっても、一定のレベルが崩れない。


今後気になるのは、休戦協定がどうなるのか? という点。

リオが嫁にいけば、話は丸く収まるのか?

それとも、リオが戦う道を選ぶ?


タケミカヅチに、ついに「足」が装着されてましたね。

ノエルは満足そうでしたが…

つまり、タケミカヅチの本領が発揮される展開が、今後来る?


最終回が、非常に気になりますね。



軍事年鑑のあるページを開き、どこか塞ぎ込んだ様子のリオは、ずっと悩み続けていました。自分のすべきこと、自分にできることとは一体なんなのか・・・・・・。
そんなリオを心配するカナタでしたが、うまく言葉を伝えられません。
それぞれがもどかしい気持ちを抱きながら過ごす冬の始めに出会った、一人の老婆。
彼女の生き様は、リオに大きな影響を与えることになるのです――。

クレハとクラウス…が目立っていた印象の回。

正にクレハ・改w

いや、クレハはそんなロボットみたいな名前じゃない。

クレ・破壊?

まあ、ある意味クレハの幻想は壊れた回でしたけどね…



カナタが下着を干していた場面は、先週のネタを引っ張っていたのかな…

クレハやカナタ、ノエルのアレは、サービス?

「ノエルが黒!」と先週、次回予告映像が話題になってましたね。

ガールズトークはクレハとカナタだけで、ノエルは寝ましたがw


あとは…

「クレハが孤児」という情報も、予想通りでしたが明かされました。

セイヤの巻き起こしたトラブルは、クレハとクラウスの話の

「フリ」に過ぎず。

まあ、メインは「タケミカヅチ出動」でしょうね。

あそこが、クライマックス。

「アンカー射出」は、ノエルのオペレーター口調もあり、

ロボット物作品っぽくて好きでしたw、



「ミラクル・クラウス」が、幻であったことを、

クレハは知りましたね。

胸に痣がない…

でも、英雄じゃないクラウスの方が、個人的に好きです。

クレハも、また違う意味で好きになったことでしょう。

「お父さんを重ねた英雄」ではなく、

「クレハの期待に応えようとする普通のオッサン」に、

LOVEすればいいと思うよw


まあ、とにかく。

クレハを助けたことで、クラウスは本当に「英雄」になりました。

そんな、温かいお話。




クレハの憧れの人・クラウス。彼はかつて「砂漠の狼」と呼ばれた伝説的な戦車乗りだったそうです。台風で立ち往生し、砦に留まることになったクラウスとの会話に胸を弾ませるクレハでしたが、そこに飛び込んできたのは、教会の孤児・セイヤが行方不明になったという知らせでした。大荒れの天気のなかセイヤを捜すために立ち上がった小隊メンバーたち。
はたして、無事セイヤを見つけ出すことができるのでしょうか・・・・・・。





「鳴らない、電話」(EVAサブタイ)


ああ、そうか。

「緊急事態」って、電話じゃなくて

カナタの緊急事態ってことねw

まあ、そういう意味では…今回もほのぼのしていて楽しいアニメでしたw


ストーリー展開は、至ってシンプルな構成。

前回の「フィリシア戦争トラウマ」の過去描写が入る「シリアス回」

とは全然違い、「普段どおりの、ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」でした。


カナタが電話番をしていたら、リオやフィリシアが外出してしまって、

次々トラブルが起こる…ドタバタコメディー展開。

本当はカナタ1人じゃなくて、ノエルもいるはずなんですが…

トイレで寝ていたようです。

つか、ノエルって寝てるかタケミカヅチ整備してるか、2択しかない?


「カナタ回」というか、カナタの男性人気が上がりそうな内容でしたねw

突然雨が降ってきて、同時に司祭が訪問。

フクロウが飛び、皿が割れ、電話が落下して…

更に、司祭を迎えに来たシスターが、カナタをドレスアップ!

もう、ストーリーを箇条書きしてると

これ一体なんのアニメ?

という感じですねw


司祭たちが帰った後は、カナタが

「トイレに行きたいけど、電話から離れられない」

という、地獄の苦しみを味わう展開w

リオたちが帰って来て、トイレに行ったものの……

最後「らめぇー!」ってまさかの萌え用語叫んでましたから、

描写こそなかったけど、

間に合わなかったんでしょうね。


…おいおい、なんでこんな

マニアックなネタの回、入れちゃったの?

真面目に感想書くのが、恥ずかしくなってくるよ!


マニアは喜ぶでしょうし、カナタの男性人気も、UPしたことは間違いないでしょうけどね。

やっぱ、吉野さん絡んでると怖いわ!

「DTB」の蘇芳回を思い出したw

ザ・吉野クォリティ!!

吉野さんが全面監修したディレクターズカット版では、

トイレに行かずバケツを使用するカナタが……って

そんなわけねえよ!!



あ、最後に1点だけ。

「リオがイリアの…」という、真面目なストーリー進行が、少しありましたね。

休戦の交渉が難航してるらしいので、リオが担ぎ出されるのかな?



その時、カナタは椅子に座り、じっと堪えつづけていました。割れたビン、濡れた洗濯物。荒れた食堂の様子は、カナタに反省と後悔の気持ちだけを植えつけます。あの時ああしていれば、この時我慢していたら――。涙目のカナタの前には、未だ鳴らない一台の黒電話。
空深カナタ二等兵。彼女は今、本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務中だったのです。

AYATO

Author:AYATO
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