YouTubeのshorts(1分くらいの短い動画)で、よく外国人が日本のさまざまなものを紹介する動画が流れてくる。
日本生まれ日本育ちの母語が日本語の純日本人でも知らないようなものを「日本では日常の一部だ」のように紹介していたり、それをコメント欄で外国人が「日本は数十年先を行っている」とか、ちょっと昔にテレビでやってた日本を称賛する番組のようなことをずっと言っていたりする。それを否定する外国人もいたりする。「日本は君たちが思うほどではない」とか、他のコメントの返信欄でレスバトルを繰り広げたりする。ここで思う。なんでこいつらは日本人でもないのに、分かったような顔をしてずっとごちゃごちゃ言っているんだ?
美化されすぎた日本のイメージを、美化された動画でより強めていく。「日本はとても綺麗で、ゴミひとつ落ちていない」とか、そんなことを言っていたりする。街を見てみよう。ものすごく落ちている。ペットボトルに空き缶、お菓子のゴミ、タバコの吸い殻。あの人たちは、いったいどこを観光してきたのだろう。別世界の日本にでも行っていたのかもしれない。
たまに秋葉原に行くことがある。コンカフェとインバウンド向けの街に成り下がってしまったとはいえ、まだ魅力的なところだってある。しかし、それにしても外国人が多い。街を行き交う人々の口から聞こえる言語は、中国語に英語にその他諸外国語。うんざりしてくる。もはやこちらがアウェーのような気がしてくる。
秋葉原に行くと、私は必ずレトロゲーム屋に行く。商品を見てみる。高い。少し郊外へ出て中古屋に行けば500円で買えるようなソフトが3000円近くしたりする。スーパーファミコンの本体のみで4000円する店もある。狭い店内には自分と店員以外は外国人しかいないなんてこともあった。うんざりしてくる。インバウンドの外国人を見て商売をしているところが多い。日本人が買いに来るような場所ではもうないらしい。
秋葉原なんてもう日本人が行くところではないな。大人しく郊外のハードオフへ行こう。外国人がいる。たいていアジア系で、なぜかわからないが大抵みんな電話をスピーカー状態にしてずっと何かを言っている。
別に、私は差別主義者というわけではない、と思っている。ただ静かにしていてくれれば、私とあなたたちはただの他人でいられる。敵なんかにはしたくないのだ。外国人だけを見てインバウンド向けの商売をするのも一つの商売で、生存戦略でもある。悪いことではないのだろう。ただ、悲しくなってくる。戦後の焼け野原にできた闇市から電気街、オタクの聖地へと変わってきた秋葉原はいまやインバウンド向けの店と大量の飲食店、メイド喫茶、コンカフェ、そこに少しばかりの電気屋とパーツ屋のある、最近の東京ではよくある平凡な街に成り下がってしまった。
まあ俺達もアメリカやヨーロッパ北欧について知ってるかのように語るからな
はああ?? お前ガチ電気系の問屋ばっかりで食い物屋どころかドトールがかろうじて一軒あるだけで水飲むところもないアキバで買い物に行かされたこともないくせに何言ってんの?
今日日、レトロゲームは田舎であっても高いぞ ブックオフは平然とプレ値を付けてくるし、昔ながらの小規模な中古ゲーム屋なんて存在しない