旦那との生活がとても楽しい。自分で自分の稼ぎを使えるのは子なしの人生だから。
子どもがいる人生も歩みたい。私は私の意思で不妊治療をしている。
ようやく休みをとって通院しても、「明日またきてください」と言われる。
毎日自分で注射を打って、毎食数え切れない薬を飲む。そんな異常が普通になってきた。
ただでさえ生理なんてもんは重荷でしかないのに、不妊治療における生理は、「今月もダメでしたね」の烙印でしかない。
心も抉られ、股から血を流し、腹痛に耐え、なんでこんな思いしなきゃなんないんだ。
今の自分の人生の充実と、「一生授かれないかもしれない」という心のつっかえは別問題で、授からなければ一生解かれることのないしがらみ。
どれだけ稼いでも、どれだけ旦那と旅行をしても、どれだけ美味しいものを食べても、街で子連れを見るたびに、友人の子が成長するたびに、私に届かない幸せを痛感する。
それもこれもすべて、運命だと思う。