友達とかすごい褒めてたしSNSで正直な感想言ったら面倒そうだから匿名に書きにに来た。
ウォーターボーイズとかフラガールとか役者の努力とか能力の研鑽が画面の説得力になるタイプの演劇寄りの作品だと思うんだけど、確かに役者の研鑽はすごいし使ってる建物もよかったけど他が足引っ張ってた。
でも少年期はだいたいよかった。後半になるにしたがって微妙度が増した。
おじさんが俊坊を代役に選ばなかった理由を素人の私が見てよくわからなかったのは映画としてダメだと思う。
俊坊と喜久ちゃんの芸に明確な差が見えなかった。
俊坊の生活は乱れ気味だったけど舞台に穴あける程のポカをやったわけでなし。
花井のおじさんは喜久雄の才能にほれ込んでたのか俊坊に発破をかけるつもりだったのかどっちなのかはっきりしない。
そのへんの葛藤描写みたいなのもっとあってよかったと思う(死ぬときに俊坊の名前呼ぶところはよかった)。
かと思うとストレス展開と狂気描写みたいなのだけ性癖なんか知らんけど長尺でしつこく描写する。まだらボケか。
俊坊死んだとこで終わればまだスッキリまとまってマシだったかもしれんけど年とった(とってない)国宝喜久雄のインタビューとカメラマンの娘と鷺娘は本当にいらんかったと思う。
年とったっつっても鷺娘で年寄り特殊メイクしてないからただの若い吉沢亮だし本当に萎えた。
少年喜久ちゃんが感動した万菊鷺娘がちゃんとじいさん娘だっただけに萎えた。
説得力もたせたいならちゃんともう一人老いた国宝喜久雄用俳優用意しなさいよと思った。
吉沢亮と横浜流星のがんばりが売りだから細かいことはいいんだよってこと?物語の映像化に対して不誠実だ。
あと橋のシーンとか大事なシーンだろうに現代が写り込みすぎてる。外のシーンはだいたいひどい。
今の技術ならどうとでも消せたりしないのか?背景作りの甘さで観客を正気に戻すのは本当に無粋で気遣いがなくて嫌だ。
いいところが圧倒的ならこまけぇこたぁいいんだよになるけど、微妙な部分が頑張ってる部分でカバーしきれてなくて頑張った部分がかわいそうだった。