2025-02-13

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数学者エドワード・フレンケルは、数学心理学特にカール・ユング分析心理学との統合について語っている。ユングは、人間無意識が「集合的無意識」として共通心理的基盤を持つと考え、その中に「元型(アーキタイプ)」と呼ばれる構造存在するとした。フレンケルは、数学概念もまた元型の一部であり、それらは人間無意識の中に存在すると提唱する。

彼は、数学物理世界研究する物理学とは異なり、人間の内的世界研究する学問であると考える。例えば、「数」はユング提唱した「秩序の元型」からまれものであり、数学的な概念はすべて集合的無意識の中に起源を持つと述べている。

また、数学的元型はすべての人間が同じように認識する点で他の心理的元型と異なり、その普遍性数学客観性保証していると主張する。彼は「直線」や「平面」といった数学概念を例に取り、それらが現実世界には存在しないにもかかわらず、人間が容易に想像できるのは、集合的無意識の中に元型として存在するからだと説明する。

さらに、数学概念理解することは、それらの元型を「統合」することと同義であり、例えば「地球が平らである」という誤解は「平面の元型」に囚われた結果であると述べる。ピタゴラスらがこの元型を意識的理解し、地球の球体性を認識したことが、数学知識進歩の一例であると指摘している。

最後に、アインシュタインポアンカレラマヌジャンなどの数学者数学発見における無意識役割を強調していたことを紹介し、数学直感無意識とのつながりからまれ可能性を示唆している。

フレンケルは、数学を通じて人間無意識を探求し、より深い現実理解に到達できると考えており、今後の議論として非ユークリッド幾何学東洋思想との関連性についても言及すると述べている。

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