2024-09-02

この前はじめて家系ラーメン屋に行ったんだよ

ネットで予習して、これなら大丈夫だって自信はあったんだ。

けど、実際に店に入った瞬間、空気が違う。

なんて言うか、圧がすごい。まるで戦場みたいにピリついてるんだよね。

で、俺ビビっちゃって「あ…あ…」ってちいかわみたいになっちゃって、もう脳がフリーズ

そしたら近くから「チッ」って舌打ちが聞こえてきて、店員視線が痛いくらい刺さってくるわけ。

やべぇ、このままだと何も言えなくなる。

そう思って、テンパりながら「あの、おすすめでお願いします…」って言ったんだよ。

その瞬間、時間が止まったみたいに店の空気が凍りついて、店員の髭面の兄ちゃんが「は?」って呆れるように言うんだよ。え、そんなにやばいこと言ったか?って思ったよ。泣きそう。

どうしようって固まってると、周りの客の注文が聞こえてきたんだ。

「麺固め!味濃いめ!脂多め!」とか「麺普通!味薄め!脂少なめ!」とか。

もうみんな声がデカくてさ、呪文みたいに注文してんのよ。

どいつもこいつも同じ形式で、注文のフォーマットがカッチリ決まってんの。

それ見て思ったんだ、これ…全体主義じゃね?って。

ほんと自由ラーメン食わせてくれよ、って思ったけど、ここでは自由は許されないんだ。

全員が同じやり方で、同じテンションで注文しなきゃいけない。

俺みたいなラーメン初心者には、その空気がもう重すぎてさ。

ここはラーメン界のディストピアだ。注文の仕方一つにすら選択肢がなくて、まるで自分支配されてるような気分になった。

結局、俺は注文を諦め、抱きかかえるようにカバンを持って震えながら店を後にした。

空腹のまま帰宅し、途中コンビニカップ麺を買った。カップ麺はお湯を入れて三分。

そう書いてあるが、三分前に食べても舌打ちされることはない。

自由がないっていうのは、恐ろしいこと。俺はそれを家系ラーメンから学んだんだ。

  • 味の濃さも油の量も変えられるんだからめちゃくちゃ自由だろ

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