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北海道(道南)旅行記 (4)4日目、小樽は1泊では足りないよ

今日の小樽歩きは、朝一番の10時の運河クルーズに乗ってみた。
10時から1時間おきに出航し、クルーズ時間は40分と観光で乗るのにちょうど良い。

(Tips 12)一番人気は黄昏時のクルーズで、夏なら18:30出航あたりがベストでしょう。
この時間だけは予約しておかないと当日では無理なようです。


2022.8    小さな船なので臨場感が凄い

船頭さん(といっても若い人)の説明を聞きながらクルーズする。
大正12年に、はしけ荷揚げのために運河が完成したけれど、戦後、トラックに物流が移って使命が終わり埋め立てられることに。ここで地元で保存運動が起こり、その論争は十数年に及んだのだとか。最終的に一部は埋め立てられ道路になり、残りの運河と運河沿いの石造倉庫群が当時のまま残されることに。

今、小樽というと運河があるのが当たり前と誰もが感じますが、当たり前になるためには多くの人達の努力の結晶があったのでしょう。当時は、腐臭ただよう運河を見に来る、もの好きなんて想像も出来なかったはず。保存運動をしていた人達だって。先達の努力に感謝です。


2022.8     夜、歩いたら楽しそう~

運河が終わって街歩き。運河終端の街角に突然レトロな火の見櫓が現れた。出抜小路といって、運河に面した表側から荷物の積み下ろしをした一角に屋台が集まったところとのこと。小樽が繁栄した昭和のにおいがプンプンする街並みのレプリカだ。小さな一角に二十の小さなお店がぎっしり並んでいて、夜来たら相当賑わっていそう。

小樽の街並み歩きは、人力車に乗ることも出来るし、レンタサイクルを借りれば丁度いい規模です。


2022.8     端から1軒づつ入りたくなる

堺町通り沿いに、ノスタルジックな街並みが続く。
ガラス細工のお店や、お茶屋さん、手作りオルゴール店など、これぞ小樽という街並み。
小樽を良く知らなくても「北一硝子」という名称はどこかで聞いたことがあると思う。

堺町通りのスタート地点は銀行通りなので、運河、銀行、小樽の街並みと途切れなく観光が出来る。
ちなみに銀行通りは「北のウォール街」と名づけられています、いい名前を付けたな(笑)

(Tips 13)一本道の街並みを歩いて行くと中心部から遠ざかるので、終点のところにある「南小樽駅」から一駅乗ると、中心部に簡単に戻って来ることが出来ます。


2022.8     ゴージャスな北一ホール

北一ホールで昼食をとる。ここは明治24年に建てられた漁業用倉庫が改装されレストランとなったところ。エゾ松やヒノキをふんだんに使った内部の大空間は、予想外にロマンティックな雰囲気でゴージャス。ここにニシンが保存されていたのか。
レストランで食事をする人しか入ることが出来ないので、小樽に来たらここで食事はマストです。

戦後、漁業が廃れ、トラック物流となり、高度成長期には北海道は札幌を中心に発展していく。小樽は斜陽都市、衰退都市と呼ばれ置いてきぼりとなる。その町が、これだけの人を集めている。沢山の人の努力があったのだろうなあ。
今、小樽は下手すると札幌をしのぐ観光都市かも知れない。札幌に来たついでに日帰りでというのが多いのでしょうが、ぜひ1泊したい。いやいや1泊2日でも見切れなかったよ。


2022.8    昭和30年代のホームが、一角に保存されています

(Tips 13)小樽は街並みがコンパクトな上に、地方都市にしては珍しく、駅から徒歩圏にホテルや観光地が立地しています。札幌から鉄道で30分強で来られ、車がなくても楽しめる街というのは珍しいです。

後ろ髪を引かれるように小樽を出発。
積丹半島をぐるっと回って積丹ブルーの海を見ながら南下しようと思ったけれど時間が足りないので諦める、曇ってきたので無理することもないし。結局、余市町(ニッカ工場で有名。ただし工場見学は中止中。)から南に進路をとり、洞爺湖に向かう。


2022.8     道の駅、ニセコビュープラザより

正面に富士山のような大きな山が見えてきた。あれが羊蹄山か。北海道の印象的な山といえば羊蹄山と言われる理由がわかりました。ニセコは羊蹄山の山裾にあるスキー場なんだ。
羊蹄山を背に走っていると、洞爺湖の大パノラマが見えてきた。(本当は道路からは見えず、休憩所の向こう側に出ると見えたのですが。)北海道は火山が多いからか、ここと同じく山裾に大きな湖がある地形があちこちにある。


2022.8        対岸の街並みが、本日の宿泊地

17時過ぎに洞爺湖温泉に到着。本日の宿泊は「洞爺湖万世閣」
名前からして昭和のホテルだよ。街中で食べるところも少ないし1泊だけなので部屋も贅沢言ってられない。予約時点で頭にあったのは「グランドホテルの法則」。
外見も若干年季が入っていて、期待値は低かった。
⇒真夏の大冒険、北海道旅行記(7)5日目その2、グランドホテルの法則


2022.8     予想以上の部屋にまず驚く

6階の部屋から洞爺湖が一望。部屋は小ぶりながら3室で、昨年の知床第一ホテルを思い出す。
お風呂から戻ると伴侶が「9階の展望風呂から、洞爺湖が一望出来て凄かったよ。」と興奮気味に語る。
男女の大浴場は、朝晩で入れ替わり制なので、明日の朝が楽しみだ。1階の露天風呂も良かったし。

もしかすると夕食も予想を(良い方に)裏切ってくれるのか?
大規模なバフェは温泉ホテルのお約束だけど、これがとてもいい。去年の知床第一ホテル以来のバフェだね、と言いながら端から食べ進む。北海道は素材自体が違うからな。


2022.8     夜は、図書コーナーで夜景を眺めながら本を読む

立地抜群の上に、数年前に大規模リニューアルをしたばかりという館内は、非常に爽やかで嬉しい誤算でした。これで1泊1万3千円台?
今回旅の、ホテルの驚きNo.1は万世閣で決定!

※リニューアル後「レイクサイドテラス」が正式名になりました。(万世閣の表示も一部残ってます。)

北海道南3
4日目    累積710km

GWから毎日続く、洞爺湖での花火大会を部屋から鑑賞しつつ、満足の1泊でした。

Comments
 小樽
職場旅行で札幌に宿泊した際、スキー組と観光組に分かれて、自分は小樽で寿司を食べたり、オルゴールの店を覗いたりしました。

ちょうどソロギターに凝っている時期で、小樽運河近辺で演奏している人のCDと楽譜をイシバシ楽器で買っていたので、倉庫の周りなど探したのですが、見つけられなかったです。
(海外でも路上パフォーマンスに遭遇するAKISSHさんと大違いです)
 Re: 小樽
こんにちは、ギターマジシャンさん。
札幌ついでに小樽観光は王道ですね。
運河や倉庫の辺りも、つい最近オープンした店が沢山ありました。
北海道の中では交通も便利なところなので、若い人も集まり始めていると思います。

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