fc2ブログ

Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

Loving You Was Like A Party (1975) by Marlena Shaw/Bernard Ighner カバーしてみた

まずは、オンラインセッションでのカバーを、聞きながらお読み下さい。


Vocal : Marie
EP : C. Sugita
Bass : S. Kawano
Guitar :Akissh (Gibson Les Paul)
Drum :BIAB
Arranged : Akissh
Composed : Bernard Ighner
Photo : Seattle USA 2019

女性ボーカルの名盤中の名盤、Marlena Shaw「Who Is This Bitch Anyway?」(1975)から。このアルバム、Harvey Mason(D)、Chuch Rainey(Bs)、David T. Walker(G)、Larry Carlton(G)、Larry Nash(Ep)他、というメンバーを見れば、最高のフュージョンサウンドに乗ったボーカルアルバムだということが納得できるでしょう。

この曲以外にも、Street Walking Woman、Rose Marie、You、Feel Like Makin' Love など、今でも演奏され続けている名曲が並んでいます。その当時、女性ボーカルで何やろうか?となれば、まずこのアルバムから選曲する、という位のスタンダードばかりです。

Who Is This Bitch Anyway
Who Is This Bitch Anyway?(1975)

アルバムトップの Street Walking Woman(偽悪的な曲名と詞も凄いです、このアルバム)では、バーの男女のナンパ実況の語りから、Harvey Masonの16Beatになだれ込んでくるのはカッコいいの一言。

Feel Like Makin' Love は、Roberta Flack version のソフトなアレンジでやるのが一般的だと思いますが、このアルバムのアレンジは、Marlena Shaw のソウルフルなボーカルに David T. Walker と Larry Carlton の掛け合いのGtが絶品。この2人の掛け合いをどうやって1人でコピーするか、その昔、悩んだものです。

アルバムの紹介をしているとキリがないので、良質な解説をリンクして終わりにします。
Marlena Shaw 『Who is This Bitch, Anyway?』(1975)

もう一度、女性ボーカルを立てたバンドをやるなら、間違いなくこのアルバムのサウンドを追及する。
自分の中での理想形のボーカルサウンドです。

LovinYou譜面
メインモチーフの最初の4小節

Loving You Was Like A Partyは、テンポ96でマイナーキーとメジャーキーを行ったり来たりする、ミディアムスロー16Beatバラード。Harvey Mason と Chuch Raineyの余り跳ねない16Beatがともかく渋い。

歌詞を聞き取らなくても、曲の雰囲気そのものの歌詞で、「アンタに振られて気分は最低よ。あの時の愛はパーティーみたいだったわ。」というダークなラブバラード。

コード進行は特段難しく無いですが、イントロが9小節と2拍と変則なのが特徴。
ここはオリジナル通りやるのがお約束。普通の8小節でやると、ボーカルの方が別の場でこの曲をやる時に戸惑ってしまう(そんな機会があるのか?)ので。ここは単純にオリジナルをコピーしましょう。
この曲のコード進行は、Em7で入ってEMajor7で終わる、冒頭4小節がすべてといってもいいでしょう。この4小節は、参考まで載せておきます。

ボーカルが徐々に盛り上げて歌ってくれれば、演奏はそれについていくだけで良い。
ジャケット写真を見ただけで子供が泣き出しそうな、弩迫力のマリーナ姉さん、もとい Marlena Shaw との比較は無意味ですが、日本人でここまでソウルフルに歌ってくれる方は少ないですね。今回のMarieさん(Vo.)は、迫力のある歌い手さんで、本曲初トライの中で十分歌いこなしてくれたと思います。


Build-Your-Own-Distortion (BYOD) (DAW Plugin) 今回のギターソロでのセッティング

今回は、2021年1月のオンラインセッションの音源をそのまま使って、リミックスしてみました。
オリジナルの、シンセの音質とフレーズがやや古臭く感じてしまうので、カバーではソロはエレピとギターに振り分けてみました。
延々と続くコーダ部分は、ギターカッティングをポイントにアレンジし直しました。
このアレンジは割と気にいってます。

ギターソロパートには、Chowdhury 社の Build-Your-Own-Distortion (BYOD) という、PC上でコンパクトエフェクターを数十種類、自由に組み合わせて音作りが出来るマルチエフェクターを使用してみました。最近インストールしたのですが、音が素晴らしいですね。
別途記事を書くつもりなので、今回使用したセッティングのみ載せておきます。

ということで、名曲を1つ発掘することが出来ました。
マリーナ姉さん、いつまでもお元気で歌い続けて下さい‥‥‥


Original Version
Comments
 マリーナ・ショウ
マリーナ・ショウのアルバムは本当に名盤、名演ですし、デビッド・T・ウォーカーとラリー・カールトンの贅沢なツインギターのバッキングに、リズム隊もピアノも名手ぞろいですよね。

このアルバムのサウンドは、一時期のニューミュージックはパクリまくりだったですし、歌謡曲も、例えば岩崎宏美のアルバムは水谷公夫と矢島賢のツインギターで、すごく影響されていたと思います。

こうしたアルバムや、ダニー・ハサウエイやベン・シドランのライブ盤などを聴くと、最小コンボでも、いや最小ゆえの精鋭だけに、極上のサウンドが聴けたんだと、いつもの70年代は良かったという遠い目になりますし、ある意味DX7や打ち込みサウンドの功罪はあるなあと感じます。

AKISSHさんのカバーは、ボーカルは今どきの女性ボーカルと違って、ソウルフルで黒っぽさ(昨今はNGワードでしょうが)のフィーリングもいかしていて、ベースはゴリゴリ、エレピはバッキングも見事で、本当素晴らしいです。

ギターはレスポールと言うことで、「夜の彷徨」以前のカールトンやバリー・フィナティを彷彿とさせますし、ナチュラルオーバードライブの音色もすごく良いです。
 Re: マリーナ・ショウ
こんばんわ、ギターマジシャンさん。
ギターマジシャンさんの音楽歴なら、このアルバムの重要性は何も言わなくても伝わると思っていましたが、やはりそのとおりでした。
まさに、日本中がお手本にしたアルバム。私も思わず、70年代は良かったという遠い目になりました。

今回のメンバーは少し歳が異なるので、リアルタイムでは70代サウンドを経験して無いのですが、この曲の良さをわかってくれて演奏してくれたのは嬉しかったです。
この曲をきっかけに、ギターマジシャンさんと語れたり、メンバーと演奏出来た。
音楽を趣味にして良かったと思う瞬間です。
 
音源がupされているのに気づくのが遅れました。

エンディングでギターの位相がクロスしたみたいになったのはAKISSHさんの「遊び」でしょうか。

1975年のアルバムなのですね。てっきり80年代のものかと思っていました。まだ「クロスオーバー」という言い方もなかった頃だと思うので、当時としては実験的な作品だったのかもしれませんね。

僕はリアルタイムでは全く知らず、10年位前から聴くようになりました。雑誌でお勧め音源としてよく紹介されていますね。
 Re: タイトルなし
こんにちは、JK4HNN/とっとりLC575さん。
オリジナルLPの音はもちろん70年代の音なのですが、80年代、90年代、21世紀とカバーされに連れ、新しく生まれ変わってきたこのアルバムの曲を聞くのが楽しみです。
ジャズと同じで、原曲はあくまで素材、というのがフュージョンですから。
ギターの位相操作は、新しいプラグインを入手したので、リミックスで遊んでみました。

Body
Since 2012.9.23
旅行お役立ちブログ
筆者へ連絡(非公開です)

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

12345678910111213141516171819202122232425262728293031 01