2026-05-03

要約3

主なポイント

支持の根底にある「喪失感

トランプ支持層は、グローバル化時代変化による仕事・機会・誇りの喪失を感じている。特に相対的な敗者感」(自分たちが落ちる一方で、他者都市部エリートや少数派)が上がる)が強い。貧困を「恥」と感じ、誇りを失った状態

トランプ氏の「感情捕獲(emotional capture)」

トランプは支持者の「恥」を「怒り」に転換する「感情交通整理人」として機能。具体的には以下の3要素

 

 

承認:支持者の苦しみと誇りの喪失理解していると示す。

恥の物語:誇りは「盗まれた」ものであり、敵(エリート移民など)が犯人だと位置づける。

恥の撃退儀式(Anti-shame ritual):トランプ自身過激発言メディアから攻撃され「身代わり」になる → 支持者は「報復」を期待して一体感解放感を得る(キリスト的な犠牲者像+戦う英雄)。

 

効果理由

トランプ暴言過激さは、むしろ支持者を熱狂させる。支持者は「理性・実績中心のバイデン型」とは異なる「感情カリスマ型」の支配を見ている。民主党支持層とは「同じ大統領感情的に別物として見ている」状態

 

ホックシールド氏は、こうした感情論理理解し、対話するための「バイリンガル」になる重要性を指摘。新著『盗まれた誇り』に基づく分析です。

全体として、トランプ現象経済政策ではなく「感情操作共感メカニズムから解き明かした内容です。


anond:20260503070421

記事への反応 -
  • https://digital.asahi.com/articles/ASV4Z2VWGV4ZUHMC00JM.html  トランプ米大統領の「誇りを取り戻そう」という呼びかけが、2期目は「誇りは盗まれた」となり、支持者たちが抱える「恥」を「怒り」に...

    • 主なポイント 支持の根底にある「喪失感」 トランプ支持層は、グローバル化や時代変化による仕事・機会・誇りの喪失を感じている。特に「相対的な敗者感」(自分たちが落ちる一方...

    • commentatorHeader 木下ちがや 政治社会学者 解説 社会学者ホックシールド、そしてインタビュアーの金成隆一記者は、ともに2010年代半ばにアメリカの保守的な地域に移住し、社会学的な参与...

      • commentatorHeader 藤田直哉 批評家・日本映画大学准教授 視点 とても面白かった。最近、インセルや、男性差別などの研究をしていたので、ここに書かれていることは腑に落ちます。しかし...

        • commentatorHeader 雨宮処凛 作家・反貧困活動家 視点 一気に貪り読み、直後に『盗まれた誇り』を買いました。 大切なことが山ほど詰め込まれている文章ですが、トランプ大統領の、四段階...

          • commentatorHeader 三牧聖子 同志社大学大学院教授=米国政治外交 視点 米国の政治社会を蝕んできた分断の克服の道を探るべく、トランプ支持者や保守派と長年対話を重ねてきたホックシー...

            • commentatorHeader 杉田俊介 批評家 視点 ホックシールド氏の言葉は重い課題を投げかけていると思います。「皮肉な矛盾です。左派は自分たちをコスモポリタンで多様性に開かれていると誇...

              • commentatorHeader 隠岐さや香 東京大学教育学研究科教授=科学史 視点 興味深い分析だが、要はトランプがヒトラーなみに感情操作を行い、支持者に「敵に報復せよ」と指令する段階に入っ...

                • commentatorHeader 津田正太郎 慶応義塾大学教授・メディアコム研究所 視点 このさまざまな論点を含むインタビュー記事が「リベラルは他者の声に耳を傾けない偏狭で独善的な集団である」...

    • ① 支持の核心は「喪失感」  トランプ支持者の根底には「何かを失った」という感覚がある  人は「得る」よりも「失ったものを取り戻す」ことに強く動機づけられる(損失回避) ② ...

    • 以下が要約です。   1. 支持の根底にあるのは「誇りの喪失」と「恥」 グローバル化によって取り残された非大卒の白人層(炭鉱労働者など)は、仕事や居場所だけでなく「誇り」を失...

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