2025-03-25

ギャップがあるのに攻めないのはレーシングドライバーではない」

これはアイルトン・セナジャッキー・スチュアートインタビューで答えた有名な言葉だ。

世界チャンピオンであるスチュアートセナ運転攻撃的すぎて危険である

という指摘をした。

オーバーテイク(追い抜き)の際の危険接触が多すぎるという指摘だ。

それに対して、アイルトン・セナ

ギャップ(追い抜きをかけることが出来る隙のようなもの

があるのに

オーバーテイクしかけないのなら

それはレーシングドライバーではない。

反論した。

この言葉セナレーシング哲学であり、

また後に多くのドライバーがこの言葉引用することからもわかるように、

レーシングドライバー本質を語ったものである

話は変わるが、いま角田裕毅に大きなチャンスが訪れている。

ここまでこの増田を読んだ人にあらためて説明する必要もないだろうが、

チャンピオンチームであるレッドブルへの移籍

それも間のなく開催される日本グランプリでの移籍の実現する可能性がある。

ただ、両手を上げて喜べばいいのか?といえば難しい状況である

角田所属しているレーシングブルズレッドブルに比べて格下のチームであり、

レッドブルへの昇格は本来であればより競争力のあるマシンを手にすることを意味する。

ただ、今シーズンレッドブルマシンは非常に扱いが難しく、

新人のリアム・ローソンは予選も決勝でも最下位付近ヨタヨタと走っている状況だ。

からこそ、角田へとバトンタッチさせるという話も出ているのだが、それが果たして角田にとって有利と言えるのか?

という問題だ。

今シーズン角田所属するレーシングブルズマシン競争力がある。

もちろん優勝を争うようなマシンではないが予選で5位を獲得するなど戦闘力がある。

加えて、今年の角田は速さと安定性とメンタルの強さを兼ね備えた成熟したドライバーへと成長している。

角田といえば「無線での暴言」といわれるほど悪評が定着していたが、

それもすっかりと鳴りを潜め、強い角田を見せてくれている。

この調子で行けば、日本グランプリでも活躍するのは間違いなく、

またそれ以降も実力を発揮していけば、

現在不安定来年F1でのシートの獲得も前向きな展開を迎えることだろう。

しかし、ここでレッドブルへと移籍した場合どうなるのか?

母国グランプリである日本グランプリで初めて乗る、じゃじゃ馬であるレッドブルマシン

レッドブルマシンは非常に扱いが難しく、現王者であるマックス・フェルスタッペン以外はうまく扱うことが出来ない。

今年のフェルスタッペンパートナーであるリアム・ローソンは優秀なドライバーである

昨年、一昨年と控えドライバーとしてレーシングブルズ所属し、

少ないチャンスの中でレギュラードライバーである角田裕毅と遜色ない走りをしていた。

そのローソンをしてもフラフラ最下位付近を走るのがやっとというマシンにぶっつけ本番で母国グランプリに乗るのが正しいのか?

レーシングブルスのマシンなら活躍するのは間違いがない状況の中、

レッドブルマシンに乗って無様な醜態晒す可能性が高い選択をするのが正しいのか?

F1ドライバーラルフ・シューマッハなどは、

私が角田マネージャーなら、鈴鹿では角田レッドブルには乗せないだろうと語っている。

それは角田キャリア台無しする可能性があるからだ。

しかし、しかしだ。

ギャップがあるのに攻めないのはレーシングドライバーではない」

のだ。

例え、困難なことがわかっていても、ギャップがある(チャンスがある)のに攻めないのはレーシングドライバーではないのだ。

そもそも角田には選択権はないし、レッドブルへの移籍が実現するかもわからない。

ただ、もしも角田にその選択権があるのなら、たとえ困難であってもレッドブル移籍するべきなのだ

そして、もちろん角田も(チャンスがあるなら)100パーセントレッドブルに乗りたいとインタビューで答えている。

それを得策ではない。

と冷静に指摘することも出来るだろう。

しかし、

ギャップがあるのに攻めないのはレーシングドライバーではない」

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