以前ボランティアに携わっていた時にハッタショモンスターがいた。まあボランティアの現場に変な人がいるのはふつうのことだが。「O田が一枚噛むと全てが停まる」と戦々恐々だった。あらゆる案件について進行中の作業プランを白紙に戻し、自分がその場で思いついたゴミみたいな案とゼロベースで対等に比較検討しろと大騒ぎするのだ。
どう対処していたかと言うとシンプルに軽く無視したり、あんまり大声出す場合は軽く威圧したりしていた。作業を止めるわけにはいかない。O田によって生じる完全に無駄な時間をいかに短くするか。軽いイジメだと言われたらまあそうだろう。当人は異常にプライドが高く指導的立場のつもりだったのでイジメられてると訴えることはなかった。
職場やクラスのいじめなんかも、やってる側としては「だって他にどうしようもないじゃないか」と、必要悪のつもりというケースは少なくないだろう。なんで話の通じないやつのわけのわからないハッタショワールドのルールに一方的に歩み寄らねばならないのかと。「抑制的な最小限の暴力」以外の解がないではないかと。
零細企業やベンチャーの雇用側の視点に立つなら、うっかりたちの悪いモンスターを入れてしまって居座られたら文字通り死活問題だ。
いろんな巡り合せで到底イジメたりできない地位におかしい奴が就くことが世の中には往々にしてある。
その存在は社会の内圧を高め歪みをもたらし、多くの人びとがそれぞれの立場・状況において「これはもうコントロールされた暴力以外の解がない」と考えるに至るだろう。
しかし当然ながら最小限の暴力によってガン細胞だけを切除して万事解決となることはない。暴力は必ずハレーションを起こして更なる暴力を呼ぶことになる。
いじめと戦争の原因は相似形なんだろうな。100人が居てどうしても50人分のパンしかないからとかそういう理由ではない。
蛇足だがより卑近な例を。自治厨という言葉が昔あった。2ちゃんねるや増田みたいなところはモンスターが集まる。異常者は流入するがめったに退出はしないのでダムが砂に埋まるように異常者ばかりになっていく。でもキチガイに注意なんかしてたら余計荒れるだけだ。どれだけキチガイが増えようとスレッドのシミか模様だと皆が思っていれば問題は起きない。でも結局多くの人がキチガイに注意したり相手してしまう。混沌のままに安住できず秩序を志向してしまう。話の通じない有害な人間を、消す方法があるもんなら消したいと考える。