食糧自給と糞尿処理
土の痩せた貧しい東南アジアなどの国から食料を輸入する事は、その国の土地から栄養を奪い取っている事になります。この結果、貧しい国の地力は窒素などが減って低下し、これを補う為に、化学肥料を買わせられ、化学肥料によって土壌は荒廃されていきます。そして、遂に砂漠化するのです。
一方食料を輸入した日本などは、家畜の糞尿まで入れると糞尿を肥料として使うだけでも、栄養過多になり、化学肥料など全く必要がないくらい栄養過剰になるのです。それなのに実際は化学肥料を沢山使って、糞尿は、下水処理されてもされなくても、海洋投棄されて海洋汚染されるのです。
農業生産物の貿易はやめるべきです。国ごと、さらにもっと小さな自治体ごとに自給自足しなければ、持続可能な社会には成り得ません。理想的には農作物を運ぶ距離の限度は、化石燃料を使わずに人力程度で足りる範囲にすべきでしょう。
そしてこれは農業生産物に限らず、多くの資源について言える筈です。
糞尿を肥料として使って自給自足している国(江戸時代の日本など)に、糞尿処理の問題は起こらないはずです。循環量がバランスをとっている筈です。
糞尿を肥料として食糧を自給自足するという一昔前の農業は非常に自然の摂理にあっているのです。
<関連記事>自然の摂理から環境を考える。kasiさん
※→人糞、糞尿の肥料としての利用の歴史から必要性までしっかり体系的にわかります。
2006/11/8 ;地力を高める回収型農業とは?
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2006/10/23 ;中国の砂漠化の土台は、四大文明まで遡る?!
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