蛇ヶ岳(418m)
2013年1月5日(土) 曇り時々晴れ
龍神山を後にして、向かったのは越前市大虫地区にある蛇ヶ岳(じゃがだけ)
今年は巳年。だったら当然、”蛇”が付く名前の山にも登らなくっちゃね!?(笑)
県道190を進んでいくと、左手に先日登った鬼ヶ岳(533m)が見えてきたが、
これから登る蛇ヶ岳は、県道を挟んで右手奥にある山。超メジャーな鬼ヶ岳から比べればマイナーな山で、私もつい此間まで知らなかった。
鬼ヶ岳登山口前の農道には、登山者の車がビッシリ。
12:35 大虫滝園地駐車場(標高約116m)
一方、僅か300mほどしか離れていないここは駐車車両ゼロ。この差はいったい…
轍は続いていたが、どこまで行けるか分からないのでここに停めさせていただく。
ここも長靴でハイク開始(12:38) 案の定、100mほどで轍が無くなる。
トレースもないので、ここでも1人ラッセルなのか(汗)
駐車場から5~6分で、大虫滝(獅子ヶ滝)へ。
説明文によると、大虫神社の祭神天津日高彦火火出見命(あまつひこひこほほでみのみこと=山幸彦)の伯母にあたる岩長姫命(いわながひめのみこと=石長比売、磐長姫)を祭神としている。
またこの付近ではかつて水晶が産出され、獅子を象った岩から滝が流れ落ちる様子から獅子ヶ滝とも呼ばれる。なんか”滝”というより、”打たせ湯”みたいだな(笑)
ちなみにこの滝に打たれると、岩長姫命(不老長生の神)にあやかり息災長命の霊験があるそうだ。
この道は中部北陸自然歩道にも指定されている。
滝から先は砂利道の林道に変わる。
林道が左右に分岐する箇所に(12:47)
事前に調べた情報では、分岐を左に行くとあったので、左に登っていく。
3分ほど緩やかに登っていくと、突然林道は行き止まり。
林道の先に登山口の標識はなく、木々が茂っていて、どう見ても登山道がありそうにない。そう言えば、先ほど分岐から少し進んだところに、登山道っぽい部分があったな。
イノシシ君のトレースもあったし、さっきはスルーしたが戻ってみよう(12:53)
急な山肌を5分ほど登ってみるが、再び木々に行く手を阻まれる。
どうやらここも登山道じゃなく、作業道のようだ。
仕方なくさっきの林道分岐まで戻る(13:01)
結局、15分ほど無駄足を食う。
分岐からもう少し進んでいくと、左手の杉林に何やら道らしき箇所。
これも違うかもしれないが、取り合えず登っていく(13:05)
最初はそれほど苦もなく登っていたが、次第に道がおかしくなる。
雪解け水が流れる沢になり、路盤も柔らかく踏み固められた形跡もない。
これも登山道じゃなく、まさにバリエーションルート。
もうやけくそだ。このまま進んでやる!(笑)
どんどん傾斜がキツくなり、直登では全く登れないほどになる(汗)
1つ先の杉を目印にしながらつづら折れに登っていき、木の根元で立ち止まっては次の木を探す。
20分かけて急斜面を登り切り、ようやく尾根に出る。
尾根はやや広くなって、下から上へ道らしきものが続いている。まさにこれが登山道のようだ。
登山道に合流しひと安心だが、登山者のトレースはおろか、イノシシの足跡もない。
積雪は5~60㎝と先ほどの龍神山より多く、ツボ足での1人ラッセルは堪える。
イノシシく~ん、ラッセルお願いしま~す!ww
突然、前方の雪面に何やら文字らしきモノが。 イノシシ君からの返事か??(笑)
どうやら枝から落ちた雪でできたくぼみが、偶然文字らしく見えただけのようだ。
13:40 小ピーク(標高約340m)
ここで3分ほど小休止。
ここから先は一旦鞍部に下りて、なだらかな稜線となる。
願いが通じたのか? イノシシ君のトレースが出てきた(笑)
でも階段らしき部分になると、イノシシ君のラッセルも消える。
階段は苦手のようだ(笑)
階段を登りきると、登山道はほぼフラットになる。
おいおい、イノシシ君。道は真っ直ぐだよ~
14:01 蛇ヶ池(じゃがいけ)(標高約388m)
北麓の旧宮崎村(越前町)には、以下のような伝説が残っている。
昔この池に大蛇が棲んでいて、時折麓に出没しては百姓たちに害をなしていた。
そこで親右衛門という若者が、両手に鎌を持って大蛇退治に池までやってくると、池の中から美しい姫が現れ、お盆いっぱいの黄金を差し出し命乞いをする。
親右衛門が、「そんなものはいらぬ、本性を現せ!」と叫ぶと、姫はたちまち大蛇に姿を変え、親右衛門を呑み込もうと赤い大きな口を開ける。勇敢な親右衛門は鎌を両手に大蛇の口めがけてつき、切りまくって、ついに退治する。その後親右衛門は大蛇退治の恩賞を貰うが、大蛇の怨念は幾代にも渡って祟ったそうだ。おしまい。
大蛇の怨念を鎮めるために建てられたとされる祠。 合掌。
大蛇さ~ん、退治しないから黄金持って出てきて~(笑)
蛇ヶ池を過ぎると、登山道の両脇が桜並木となる。
左手に何やら見えてきた。なんだろう?
巨大な檻で、どうやらイノシシ用のようだ。蛇ヶ池が沼田場になっているらしい。
入ってみたい気もしたが、閉じ込められるとシャレにならないので、写真だけで我慢する(笑)
14:05 大師堂(標高約393m)
広場になっており、弘法大師の石像が祀られた大師堂がある。また旧宮崎村の八田地区からここまで林道が伸びているようだ。
大師堂の中には入ることができる。
八田地区の有志により、四国八十八箇所の石仏も安置されており、
現在94体が祀られているそうだ。
この大師堂は八田地区の方々によって大切に管理されているので、節度を持って利用しましょう。土足で入ったり、中で昼食を取ったりするのはもってのほかだと思います。
ここが山頂かと思ったが、看板を見るとこの先に奥の院とある。
どうやらそこが山頂のようなので、行ってみる(14:14)
しばらくはラッセルが続いたが、途中からトレースが現れる。
イノシシ君の足跡もあるが、明らかに人間の靴跡も。誰か最近通ったのかな?
頂上手前の階段に差し掛かると、イノシシ君や人のトレースもピタっと消えていた。
イノシシ君は分かるが、人は何処に消えたの??(怖)
14:23 蛇ヶ岳山頂(標高約418m)
道迷いやバリエーションルートを通ったので、タイムは1時間45分。
山頂にはベンチ代わりのパレット台と祠があるだけで、ここも山頂を示す標柱の類はなかった。
3つの祠には薬師如来、天満天神、大日如来がそれぞれ祀られている。
山頂からの眺望はあまり良くないが、かろうじて南東方向が少し開けている。
大師堂に戻ることにする(14:26)
大師堂の軒先で、コーヒータイム。
お団子が潰れているのは、龍神山下山の際に転んだせいです(笑)
そろそろ降りることにしよう(14:54)
登ってきた尾根を軽快に下っていく。雪山の下りは楽しいな~
バリエーションルートとの合流点に戻ってくる(15:07)
このルートはもう二度と通りたくないので、直進する(笑)
当然のことながら、ここから先はトレースはない。
尾根を下り終えると、石標があった。この道は大師道というそうだ。
その先の雪に埋もれた階段を下っていくと、
林道の終点地点に至る(15:11)
どうやらここが事前情報の分岐箇所だったようだ。
林道にトレースが見えてきた。
誰か登ったのか?? なぁ~んだ、私のか!(笑)
15:24 大虫滝園地駐車場(標高約116m)
下りは30分。ここでも誰とも出合わなかった。
年を跨いでしまったが、これで”辰”から”巳”へバトンタッチが完了。
様々な失敗や反省点もあったが、無事下山することができた。
2座続けて、ツボ足・1人ラッセルのハイクだったので、さすがに疲れた。
こりゃ、明日は間違いなく筋肉痛だな(笑)
蛇ヶ岳(418m)
標高差302m
登り 1時間45分、下り 30分、TOTAL 2時間49分
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龍神山を後にして、向かったのは越前市大虫地区にある蛇ヶ岳(じゃがだけ)
今年は巳年。だったら当然、”蛇”が付く名前の山にも登らなくっちゃね!?(笑)
県道190を進んでいくと、左手に先日登った鬼ヶ岳(533m)が見えてきたが、
これから登る蛇ヶ岳は、県道を挟んで右手奥にある山。超メジャーな鬼ヶ岳から比べればマイナーな山で、私もつい此間まで知らなかった。
鬼ヶ岳登山口前の農道には、登山者の車がビッシリ。
12:35 大虫滝園地駐車場(標高約116m)
一方、僅か300mほどしか離れていないここは駐車車両ゼロ。この差はいったい…
轍は続いていたが、どこまで行けるか分からないのでここに停めさせていただく。
ここも長靴でハイク開始(12:38) 案の定、100mほどで轍が無くなる。
トレースもないので、ここでも1人ラッセルなのか(汗)
駐車場から5~6分で、大虫滝(獅子ヶ滝)へ。
説明文によると、大虫神社の祭神天津日高彦火火出見命(あまつひこひこほほでみのみこと=山幸彦)の伯母にあたる岩長姫命(いわながひめのみこと=石長比売、磐長姫)を祭神としている。
またこの付近ではかつて水晶が産出され、獅子を象った岩から滝が流れ落ちる様子から獅子ヶ滝とも呼ばれる。なんか”滝”というより、”打たせ湯”みたいだな(笑)
ちなみにこの滝に打たれると、岩長姫命(不老長生の神)にあやかり息災長命の霊験があるそうだ。
この道は中部北陸自然歩道にも指定されている。
滝から先は砂利道の林道に変わる。
林道が左右に分岐する箇所に(12:47)
事前に調べた情報では、分岐を左に行くとあったので、左に登っていく。
3分ほど緩やかに登っていくと、突然林道は行き止まり。
林道の先に登山口の標識はなく、木々が茂っていて、どう見ても登山道がありそうにない。そう言えば、先ほど分岐から少し進んだところに、登山道っぽい部分があったな。
イノシシ君のトレースもあったし、さっきはスルーしたが戻ってみよう(12:53)
急な山肌を5分ほど登ってみるが、再び木々に行く手を阻まれる。
どうやらここも登山道じゃなく、作業道のようだ。
仕方なくさっきの林道分岐まで戻る(13:01)
結局、15分ほど無駄足を食う。
分岐からもう少し進んでいくと、左手の杉林に何やら道らしき箇所。
これも違うかもしれないが、取り合えず登っていく(13:05)
最初はそれほど苦もなく登っていたが、次第に道がおかしくなる。
雪解け水が流れる沢になり、路盤も柔らかく踏み固められた形跡もない。
これも登山道じゃなく、まさにバリエーションルート。
もうやけくそだ。このまま進んでやる!(笑)
どんどん傾斜がキツくなり、直登では全く登れないほどになる(汗)
1つ先の杉を目印にしながらつづら折れに登っていき、木の根元で立ち止まっては次の木を探す。
20分かけて急斜面を登り切り、ようやく尾根に出る。
尾根はやや広くなって、下から上へ道らしきものが続いている。まさにこれが登山道のようだ。
登山道に合流しひと安心だが、登山者のトレースはおろか、イノシシの足跡もない。
積雪は5~60㎝と先ほどの龍神山より多く、ツボ足での1人ラッセルは堪える。
イノシシく~ん、ラッセルお願いしま~す!ww
突然、前方の雪面に何やら文字らしきモノが。 イノシシ君からの返事か??(笑)
どうやら枝から落ちた雪でできたくぼみが、偶然文字らしく見えただけのようだ。
13:40 小ピーク(標高約340m)
ここで3分ほど小休止。
ここから先は一旦鞍部に下りて、なだらかな稜線となる。
願いが通じたのか? イノシシ君のトレースが出てきた(笑)
でも階段らしき部分になると、イノシシ君のラッセルも消える。
階段は苦手のようだ(笑)
階段を登りきると、登山道はほぼフラットになる。
おいおい、イノシシ君。道は真っ直ぐだよ~
14:01 蛇ヶ池(じゃがいけ)(標高約388m)
北麓の旧宮崎村(越前町)には、以下のような伝説が残っている。
昔この池に大蛇が棲んでいて、時折麓に出没しては百姓たちに害をなしていた。
そこで親右衛門という若者が、両手に鎌を持って大蛇退治に池までやってくると、池の中から美しい姫が現れ、お盆いっぱいの黄金を差し出し命乞いをする。
親右衛門が、「そんなものはいらぬ、本性を現せ!」と叫ぶと、姫はたちまち大蛇に姿を変え、親右衛門を呑み込もうと赤い大きな口を開ける。勇敢な親右衛門は鎌を両手に大蛇の口めがけてつき、切りまくって、ついに退治する。その後親右衛門は大蛇退治の恩賞を貰うが、大蛇の怨念は幾代にも渡って祟ったそうだ。おしまい。
大蛇の怨念を鎮めるために建てられたとされる祠。 合掌。
大蛇さ~ん、退治しないから黄金持って出てきて~(笑)
蛇ヶ池を過ぎると、登山道の両脇が桜並木となる。
左手に何やら見えてきた。なんだろう?
巨大な檻で、どうやらイノシシ用のようだ。蛇ヶ池が沼田場になっているらしい。
入ってみたい気もしたが、閉じ込められるとシャレにならないので、写真だけで我慢する(笑)
14:05 大師堂(標高約393m)
広場になっており、弘法大師の石像が祀られた大師堂がある。また旧宮崎村の八田地区からここまで林道が伸びているようだ。
大師堂の中には入ることができる。
八田地区の有志により、四国八十八箇所の石仏も安置されており、
現在94体が祀られているそうだ。
この大師堂は八田地区の方々によって大切に管理されているので、節度を持って利用しましょう。土足で入ったり、中で昼食を取ったりするのはもってのほかだと思います。
ここが山頂かと思ったが、看板を見るとこの先に奥の院とある。
どうやらそこが山頂のようなので、行ってみる(14:14)
しばらくはラッセルが続いたが、途中からトレースが現れる。
イノシシ君の足跡もあるが、明らかに人間の靴跡も。誰か最近通ったのかな?
頂上手前の階段に差し掛かると、イノシシ君や人のトレースもピタっと消えていた。
イノシシ君は分かるが、人は何処に消えたの??(怖)
14:23 蛇ヶ岳山頂(標高約418m)
道迷いやバリエーションルートを通ったので、タイムは1時間45分。
山頂にはベンチ代わりのパレット台と祠があるだけで、ここも山頂を示す標柱の類はなかった。
3つの祠には薬師如来、天満天神、大日如来がそれぞれ祀られている。
山頂からの眺望はあまり良くないが、かろうじて南東方向が少し開けている。
大師堂に戻ることにする(14:26)
大師堂の軒先で、コーヒータイム。
お団子が潰れているのは、龍神山下山の際に転んだせいです(笑)
そろそろ降りることにしよう(14:54)
登ってきた尾根を軽快に下っていく。雪山の下りは楽しいな~
バリエーションルートとの合流点に戻ってくる(15:07)
このルートはもう二度と通りたくないので、直進する(笑)
当然のことながら、ここから先はトレースはない。
尾根を下り終えると、石標があった。この道は大師道というそうだ。
その先の雪に埋もれた階段を下っていくと、
林道の終点地点に至る(15:11)
どうやらここが事前情報の分岐箇所だったようだ。
林道にトレースが見えてきた。
誰か登ったのか?? なぁ~んだ、私のか!(笑)
15:24 大虫滝園地駐車場(標高約116m)
下りは30分。ここでも誰とも出合わなかった。
年を跨いでしまったが、これで”辰”から”巳”へバトンタッチが完了。
様々な失敗や反省点もあったが、無事下山することができた。
2座続けて、ツボ足・1人ラッセルのハイクだったので、さすがに疲れた。
こりゃ、明日は間違いなく筋肉痛だな(笑)
蛇ヶ岳(418m)
標高差302m
登り 1時間45分、下り 30分、TOTAL 2時間49分
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