鷹取山(454m)
予想通り、先日の雪山ハイク2連荘の翌日から、全身筋肉痛に襲われる。
今回はふくらはぎだけでなく、肩甲骨付近もかなり痛い。
身体のハリも残っているし、近場の文殊山にしようかとも思ったが、色々迷った末、
坂井市の鷹取山(たかとりやま)(454m)へ。
自宅を出る頃は晴れ間も覗いていたが、進むにつれポツポツと雨が落ちてきた。大丈夫かな?県立大を通り過ぎ、県道17で旧丸岡町(坂井市)に入る。
9:40 高椋(たかぼこ)東部公民館(標高約18m)
余談だが、この辺りは昭和23(1948)年の福井地震の震源地とされる。
登山口の大森集落には駐車場がないため、この公民館が指定駐車場になっている。
このため登山口まで約2.4㎞も歩かないとならない。
山頂まで4.9㎞もあるのか…(汗)
登山口を目指し、農道をとぼとぼ歩いていく。
道沿いには要所要所に細かく看板が立てられており、
整備された地元の方(たかとりの郷づくり協議会)の労力に頭が下がる。
集落を抜けていくと、道路脇に登山者への注意看板が見えてきた。
登山口へは、ゴルフ場のコースを横切っていかないとならない。こんな登山コース、全国でもかなり珍しいのでは?
10:04 ゴルフ場入口ゲート(標高約37m)
イノシシ防護柵も兼ねているので、開けたら施錠を忘れずに。
この日は積雪でクローズしているようだったが、
シーズン中はプレイヤーと目が合ったり、ボールが飛んでくることもあるらしい。フォア~(笑)
コースの中には、なんとお墓まであった。
コースを通らせていただくので、お礼がてら簡単にゴルフ場のご紹介を。
【フクイカントリークラブ】
所在:福井県坂井市丸岡町野中山王60
交通:北陸自動車道:丸岡ICから約3㎞
ホール数:27ホール プレースタイル:セルフ
特徴:平坦な地形で、大きな杉や松でセパレートされ、大小9個の池が配置され、戦略性と格調を高めている。
ホール間のインターバルが短く女性にも喜ばれている。
ミドルホールは距離がそれほどでもないため、比較的攻めやすいが、グリーンはダブルバンカーでガードされている等、気の抜けないホールが多い。
オーソドックスで飽きのこない作りで、福井平野の東端に立地し、フラットで非常にラウンドしやすいコースである。
料金:冬季平日セルフ 5000~6000円
これだけ宣伝しておけば、なんか貰えるかな?(笑)
前方にレストハウスが見えてきた。
水を忘れてきても、ここで補充できる。
ただし値段も山小屋並ですが(笑)
キレイな水洗トイレもある。
路面に登山者のモノと思われる真新しいトレース。
下り方向がないということは、先行者がいるのか?
10:17 ゴルフ場出口ゲート(標高約82m)
ありがとうございました。
10:18 鷹取山登山口(標高約86m・山頂まで2.6㎞)
ここで2分ほど小休止。
ここからは杉林の中を歩いていく。
序盤はコンクリート舗装されている。
先行者のトレースに混じって、イノシシ君の足跡も。
イノシシ君、今日はラッセル要らないよ!(笑)
10分ほど歩くと舗装が終わり、小さな沢を渡渉。
ここより一般的な登山道となる。
10:30 八畳岩(標高約140m)
大きな岩が幾つか組み合わされており、上部が広く平になっている。おそらく人工のものだろう。
杉木立を縫う様に登っていく。
少し道を外れそうになったが、要所に赤テープがあるのですぐに戻ることができた。
次第に路面に雪が目立つようになってきた。
この辺りの積雪はまだ10㎝ほど。
登山道はU字型に掘れており、往時は人馬が頻繁に行き来したのだろう。
前方から先行者と思しき方が降りてきた。早っ!もう下山ですか?
挨拶を交わし尋ねてみると、雪が多いので100mほど先でUターンしてきたとのこと。
えっ、そんなに多いんですか(汗)
少し不安になるが、行けるところまで行ってみよう。
先行者の方がUターンした地点にさしかかる。当然この先にトレースはない。
イノシシく~ん、ゴメンなさい。やっぱりラッセルお願いします!(笑)
イノシシ君はスネてしまったのか、代わりにカモシカ君と思しき足跡が出てきたww
全般的に急登な箇所は少ないが、この辺りから積雪が増えキツくなってきた。
雪面にあるのはケモノたちの足跡ばかり。
これは何だろう? カモシカじゃないし、タヌキにしちゃデカイようだが。もしかして…
爪の跡もあるし、こ、これって、クマの足跡!?
しかもよ~く見ると、小さいのと大きいのがある。恐らく親子連れのクマなのかも。
まだ冬眠してないの?? 辺りに視線を配りながら、大きな声を出して進んでいく(怖) もしかして何処かから、私を監視しているのかも。
母熊:『坊や、あれが人間よ。恐ろしい動物だから、近寄っちゃダメよ。』
子熊:『うん、分かった。でも僕あんなヤツ、へっちゃらだよ!』
ようやく稜線上に出る。ここは電力会社の巡視路にもなっているようだ。
この辺りで積雪30㎝ほど。路面にこれまでの足跡とは異なったトレースが出現。
明らかに人間のモノに思える。巡視員か猟師さんのモノだろうか?
途中登山道を離れて、登り尾根の方に続いていた。
11:21 林道出合(標高約346m・山頂まで800m)
まだ800mもあるのか… Orz
ようやく麓から見えた鉄塔が見えてきた。
11:28 鉄塔(標高約364m)
小休止と思ったが、消えていたクマさんのトレースが復活したので、先を急ぐ。
11:32 分岐(標高約374m・山頂まで500m)
ここからは前峰を巻きながら登っていく。
この辺りは吹き溜まりになるのか、積雪60㎝ほどあり、多いところで1m近くあった。
長靴でのツボ足なので、股近くまでガブりっぱなし。なかなかペースが上がらない。
正直、ここで引き返そうかとも思ったが、あと少し頑張ろう!
木陰から覗く晴れ間も、背中を後押ししてくれた。
なんとか登り切り、なだらかな道になる。頂上はもうすぐかな?
2連の鉄塔の先に、山頂が見えてきた。
重機の動く音が聞こえてくる。久米田の砕石場からのようだ。
鉄塔の間から福井市街が広がる。
おぼろげながらも文殊山も望むことができた。
鉄塔脇には小さな石祠。
ここまで無事に登らせていただきありがとうございます。
山頂はもう目の前だが、最後の急坂のラッセルが堪える。
でもご褒美の青空からパワーを貰う。
12:07 鷹取山山頂(標高約454m)
タイムは登山口から1時間49分。駐車場からは2時間20分もかかってしまった。
山頂から東に100mほどいった辺りの真下を、R364の近庄トンネルが通っている。
後から分かったが、この石標の近くに三角点(二等:向取)が埋まっているらしい。残念。
山頂に着いた頃から福井市方面には雲がかかってきた。
気温は低いが、風がほとんどないので寒さはあまり感じない。
坂井市方面は望めたが、上空には厚い雲が垂れ込む。
あの雲がこちらにやってきそうだ。早く食事を済ませよう。
今日の山めしは、鍋焼き天ぷらきつねうどん。
まいう~ 山頂で食べる温かいうどんは格別。
雲の向こうが少し晴れてきた。あの雲が過ぎると、また晴れるのかな?
だが風向きが変わったのか、南西側からも雲が押し寄せ、ポツポツ雨が落ち始める。
コーヒーでまったりしたかったが、本降りになる前に降りることにする(12:35)
ガブらぬよう、登りで付けた自分のトレースに重ねながら降りていく。
12:54 林道出合(標高約346m)
登りは46分かかった道のりも、下りは19分。
再びクマさんのトレースゾーンにさしかかるが、足早に通過する。出てこないでね~
ようやく路面が露出した辺りまで降りてくる。
ガブらなくて嬉しい反面、ごつごつした岩があるので、底の薄い長靴では足の裏が痛い。
13:15 八畳岩(標高約152m)
ゴルフ場までもう200mほどだ。
13:21 ゴルフ場出口ゲート(標高約82m)
下りは46分。
誰もおらず静まり返ったゴルフ場。
13:31 ゴルフ場入口ゲート(標高約37m)
ありがとうございました。今度プレーもしに来ますね(笑)
車を停めた公民館まで1.8㎞。再び農道を歩いていく。遠いな~
時折すれ違う車の運転手が、私の格好を見て首を傾げる。はい、こんな日に登る山バカですよ(笑)
13:55 高椋東部公民館(標高約18m)
クマさんのトレースに出くわした時はさすがに肝を冷したが、今日も無事戻ることができた。
無雪期ならそれほどキツい山ではなさそうだが、予想以上の積雪でかなりハードなハイクだった。
明日も多分、筋肉痛だろうな(笑) やっぱりカンジキ、買おうかな?
鷹取山(454m)
標高差436m
登り 1時間49分、下り 46分、TOTAL 4時間15分
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