大田区を通過する呑川。今はあまりきれいな川じゃないけど、私が幼い時は澄んだ水が流れてました。呑めたから呑川
区はずれの清水窪の生まれなので洗足池とそこへ流れる湧水のある弁天様と東工大の中を流れる呑川はなつかしい。ちょっと遠いけど大学構内は幼い頃は巨大な遊び場でした。校門の前に床屋があってそこから陸橋を渡って森に入ります。森は探検にふさわしい場所でした斧を木立に隠したり呑川まで出てツルツルする粘土質の岸をどろんこになってよじ登りますよじ登りました。よこくに探検隊を結成して狂って遊んでました。森の中にワグネル像が突然のように存在してました。先日青山墓地でワグネル先生のお墓を発見して立派な先生と知りました。
東工大は化学薬品の匂いのする怖い建物でした。戦争中に爆撃をよけるため建物は黒く塗られていました。中庭にはひめじょおんが弱く咲いていました。黒々したたてもの硫酸の匂いが不思議なイメージを残してました。文化祭には幼馴染とてっぺんまで登りました。兄弟はこの学校を出て博士になりました。私はお嫁さんになりました。
池上にも呑川は通過してます。今は深くなったので氾濫しませんがそのころは暴れ川だったそうです。
呑川沿いの本門寺の下の池上会館は元は劇場で二階に大田区最初の池上図書館がありました。隣に庭の立派な中華料理屋があり、イベントには中華を食べに義両親と行きましたっけ。
小学校の夏休み、池上図書館に兄と弟と出かけて朝早くから並んでたけど、入れず、しょうがなく帰りました。
兄:「電車で帰るのとパン食べるのとどっちにする」
私と弟:「パン!」 二人はほんとにバカでした。
池上から大岡山はすごく距離があるのにパンを食べたから電車賃がなくなったのです。暑い炎天下工場から廃棄される排ガスにまみれながら歩いて帰りました。・・・残念感の思い出です。
しばらくして洗足池図書館ができました。