いぬまるだしっの「非実在青少年ってなんだよーッ!!」に関して~ジャンプ感想2010年20号⑤
つい最近、非実在青少年に関して記事してたから、すげぇ、シンクロニシティ的なものを感じたぜ。
非実在青少年に関してエロマンガの悪いところを考える(今更) だが、ジャンプの入稿の関係から、大石先生は、もっと前に原稿をしていた訳で。おそらく、作者コメントにあるように、マンガ家さんの集まりの花見において、そのような話がなされたのじゃあないかと。だから、非実在青少年及び、表現規制に対する訴えは、大石先生の考えもあるかも知れないけど、むしろ、多分、ネタにしている部分もあるのだと思う。
が、大事なのは、それが、ジャンプ本誌に掲載された…という事だ。表現規制に対する訴えの部分も、編集的了解は得ている訳だ。まあ、だからといって、それが、ジャンプ編集部、ひいては、集英社の考えか?と言われれば、また、違うのかも知れないが…。
私は、表現とか規制とか色々ありますが、エロマンガにも悪いと思える部分ありますよねっていう記事を書いたのに対して、いぬまるだしっにおいては、真っ向から、規制に対する(反対)意見が書かれているので、今回、それに関して考える。なお、非実在青少年って何じゃい!って人に軽く説明すると、冒頭で紹介した記事に詳しく引用してたりしますが、ようは、マンガ、アニメ、ゲーム等々に登場する18歳未満、及び、設定上、18歳以上でも、見た目や声が18歳未満に思われるキャラクターをさす。つまり、見た目幼女、年齢800歳の仙人とか、非実在青少年。んで、その非実在青少年が、青少年(おそらく成人も含む)の健全な成長を阻害すると判断されると、表現の規制、出版の差し止めできるように東京都のエライ人がやろーとしている。
まあ、ざっくりとした説明だが、分かりやすいのは、エロかね。いちご100%の真中は、18歳未満でセックスしてたのもマズイかも。ToLOVEるとか、小学生の妹が毒牙だったから、かなり、ヤバイ…かも。
とか、そんな感じだと私は解釈している。
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差て、たまこ(大石)先生の主張をピックアップして、色々考える。
・進化すべき文化が退化…
表現の規制への意見として、進化とか、退化…ってのが、出てくるが、いまいち、これがピンと来ない。というのも、規制、制約の中で、伸びるモノもあるのじゃないか?とか思うからだ。後、アニメの深夜枠とか、多チャンネル化で、アニメは増えているけど、それが進化なのか?と思ったり。アニメに関してだが。まあ、私のアニメ離れもあるのだけど…。まあ、規制により活動がしにくくなったら、進化が止まるとか、そんな感じかなぁ。
・ケガをしないように包丁を発売中止にしろ
極端な例だけど…「格闘ゲームの技を試したかった」という理由で、ホームレスの人をボコボコにしたような事件が昔あったと思う。また、アダルトビデオと同じ事をしたかった…というような人もいたと思う。これらの事件を考えた時に、格闘ゲームや、アダルトビデオが悪いのか?という事だと思う。影響力が強いという事はあるにしろ、『人に迷惑をかけていはいけない』という社会生活を送る上での最低限のルール、道徳、倫理が習得出来てないというのは、創作物以前に、人間の方に問題があると思う。だから、短絡的な規制は根本的な解決にならないと思う。
「包丁の発売中止」とか、そういう例がこの意見を軽んじがちだと思うが、非常に大事だと思う。マンガ家さんの側から出ると、説得力ある。
・フィクションはフィクション、現実と違う。
・現実では味わえないからこそのエンターテイメント
これって非常に大事だと思う。思えば、フィクションに影響されないための教育って、俺、受けてないと思う。どちらかと言えば、「感情移入」ばかりが推奨されていた感じがする。読書感想文って、そんなもんじゃないかな。これは、勝手な想像だけど、国語教師の多くは、良い読者なんじゃあないかと。フィクションはフィクションという事を教育に組み込むとしたら…
「これ全部嘘ですからね!さて、主人公の心情を考えましょう。」
みたいな感じだろうか。今の学校教育がどうなっているか分からないけど、マンガ、ネット、テレビ…あらゆる情報へのリテラシーだとか、たまこ先生の言う「上手な木の登り方」というモノを教えないと思った。あ、親や、大人もか…。
・欲望の矛先がフィクションから実在の子ども達に…
これは、エロマンガとか、子どもだから、ロリマンガとかに関して…かね。これも良く出る話しか。規制する側としては、「欲望がフィクションを飛び越えて、現実に…」と考えて規制になる訳だ。実際に、エロ系の犯罪をした人がどっさりアダルトビデオやエロマンガを持ってたりする訳で…って、まあ、そりゃあ、そうだろう。
逆に、大石先生の意見としては、欲望のはけ口としてのフィクションが規制されたら、欲望が実在に及ぶ…という感じか。正直、私は、エロマンガ大好きッ子なんだけど…フィクションと現実のボーダーにはいないと思う。だから、規制されても、なんとかなると思うのだが…。
この問題に関しては、エロフィクションが性犯罪を抑制しているとも、助長しているとも、明確なデータはなさそうだから、そもそも、議論として難しい。だけど、どんだけエロな事を考えても、そこから先の犯罪に至ってしまうのは、道徳・倫理等々の問題だと思うのだ。
そんなこんなで、酔っ払った勢いという形は借りているモノの、大石先生の(?)熱い意見を読む事が出来ました。まさか、いぬまるだしっで!と思ったけど、現代をテーマにしている作品って意外と少なく、その中で、こういうネタに走れるのは、いぬまるだしっか、スケット・ダンスか、ジャガーさんくらいだと思った。この中じゃあ、大石先生かな…と割と自然に思えた。
・余談
この感想を書くのに、他の感想ブログを軽く調べたのだが…普通にマンガ本文のスキャン引用が多い…これは、目次ページの「不正コピー」にあたるのじゃあないか?と、ちょっと、dkdkした…。すげえ、便利だけど…売れてなんぼの雑誌で、買わなくて内容が分かるというのは…ごにょごにょ。
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