失恋ビギニング(一ノへ)感想『負けヒロインラブコメは苦手だが目が離せない怪作』あらすじ+連載化予想・ジャンプ感想47号2021年【ネタバレ注意】
10失恋ビギニング(一ノへ)
ジャンププラスで、読切が好評だったという一ノへ先生が金未来杯で登場です。作者
あらすじ。
主人公・鬼門おうがの学園では、安っぽいラブコメが繰り広げられている。常夜灯、黄銅鑼きりんに群がる、蒼燈院龍子、斎宮虎孤亜、ミナンミ★スーザ9世…そして、田北玄子。鬼門は、マンガ制作の参考にしつつ、負けヒロインの泥舟に乗ることを決めるのだが…!?
負けヒロインラブコメは苦手だが目が離せない怪作。
「負けヒロイン」って言葉が、そもそも嫌いで、負けヒロイン物の漫画を沢山読んだ訳でもないのですが、あんまり好きじゃあありません。なぜなら、今まで読んだ作品は、だいたいが「負けヒロイン」と寄り添う主人公と新たな一歩を歩みだす感じの話が多かったから。
今回の読切も、まさにそんな感じだと思うのだけど、今まで読んできた「負けヒロイン」モノに比べると、途方も無い熱量を感じさせた。これは、負けヒロインの皮をかぶった別の何かであるに違いない。
ToLOVEるとか、ニセコイなどのベタなラブコメを軽く風刺しつつ、学園で起きていることをラブコメと言いつつ、黄銅鑼が主人公としたら、ヒロイン(脇役)に落ち着くのか?人生という物語の主役というくだりが、メインテーマかもしれない。
もちろん、男を好きになる女(ヒロイン)が、人生の脇役なのか?というところは、物議を醸しそうだけど、それでも、半端ない熱量を感じた。ちょっと、西尾維新っぽい(読んだことないくせに)。
飛び降りを踏みとどませるシーンが、ものすごく小説的なのかもしれない。きっと、このシーンは、文章で表現されても泣ける。
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総評。
多分、万人に受け入れられる絵柄じゃあないと思うし、作画もデジタル作画であるから、アナログ作画で培われるべき部分が、ついてきてない感じがあって、印刷すると読みにくくなる部分が逆算されてない感じがする。
されども、刺さる人には刺さりまくる怪作だと思う。金未来杯を優勝する作品は、他作品になる可能性が高そうだけど、刺さった人には、忘れられない作品になりそう。
あと、作品名が「失恋ビギニング」で、作中で完成する読切が「初恋ファイナル」であるメタ構造も、俺は好きだぜ。
連載化の予想。
ぶっちゃけ連載化という意味で、これまでの読切と、ここからの読切を含めて、一番連載化に遠いでしょう。今回の読切が最初のシリーズとして、鬼門と田北がコンビになって、日常に起きる漫画的出来事を、漫画的に解決して、漫画にするという化物語のようなテイストの連載を読んでみたい。
先週の感想。余談。
金未来杯「人造人間100(江ノ島だいすけ)」読切掲載!ジャンプ46号(2021年)一言振り返り感想&ヘッドライン。多分、ジャンププラスに掲載されてたら、1000ブクマいってもおかしくなかったと思う。まあ、ネットでバズったから、なんやねんって話もあるかもしれないけど。
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