百合スマス
- 2021/12/25
- 19:07
※15禁
12月25日は誰もが知っている百合スマスである。
幼馴染で同級生の真理亜と悠莉は普段にも増して体を密着させながらイルミネイトされた街を歩く。
彼女達が特別な訳ではない。
道行く人々は学生や社会人、幼稚園児や母娘、怪異……様々な組み合わせの女性達だが、皆一様に仲睦まじく幸せそうにしている。
クリエイティブ・デフォルト
2人は今年、クリスマス前に恋人同士になっていたのだが……
悠莉「うぅ……さっむい」
悠莉の吐いた白い息を見て、真理亜が微笑みながら言う。
真理亜「悠莉ったらもう~、寒いならもっと着込まないからぁ♪」
悠莉「だって……」
悠莉は自分の服装を見ながら少し頬を赤める。
真冬だというのに彼女は肩を出し膝上まで生足を出した短いワンピース姿であったのだ。
見ているだけでも寒くなるその恰好を悠莉がしている理由はただ一つ。
悠莉(折角真理亜ちゃんと初めて過ごすクリスマスなんだもん!今日の為に買っておいた新しい服だし……2人きりになるんだしね///)
実は今日、真冬にしては露出多めなファッションなのは……デートの為でもあった。
元々付き合いの長い悠莉であったがこのクリスマスをきっかけにもっと仲良くなりたいと以前から思って居た為である。……とはいえ寒さには耐えられない。
真夏や秋の気温では半袖一枚で事足りていた悠莉だったが流石にこの時期にもなると寒くて敵わない様だ。
真理亜「大丈夫?私体温高い方だから」
悠莉「えへへぇ……あったかぁい……」スリスリ
頬ずりする悠莉を真理亜は嬉しそうな表情で見ていた。暫く歩き続け2人はとあるビルに入る……。そこは―――
***
***
真理亜達はビルに入るとエレベーターに乗り最上階へと昇る。
チンという音と共に扉が開くとそこには一風変わった光景が広がっていた。
まるで雪国に来たかのような錯覚を覚える真っ白の壁や床に囲まれた廊下…… その奥には一面に広がるガラス窓から眼下に街並みを見渡せる絶景が広がっていた。
2人が目指す場所はここだった。
所謂"夜景の見えるレストラン"このホテルの最上階は1組限定の特別室だ。
予約が数か月先まで埋まりなかなか取れないこの部屋……それを偶然ではあるが昨日キャンセルが出て取れた事を幸運と言わずに何と言えば良いのか…………
そんなこんなあって悠莉の希望もあり今日ここに来たわけだが……。
真理亜「ほ~らぁ♪見て悠莉♪」
真冬なのに窓を開ける真理亜。
悠莉「ちょ!?待って真理亜ちゃ~ん!」
真理亜「ふぅ……気持ちいい♪ほら早くこっちに来てみてよ♪」
手招きする真理亜に悠莉もおそるおそる近づく そして言われるまま外を見ると――…………思わず見惚れてしまう程の美しい景色が広がっていた。
キラキラと輝く無数のイルミネーションが町全体を照らし出しまるで地上全体が輝いているかのように幻想的だ。
あまりの高さに少し怖いと思いながらも悠莉はつい感嘆の声を上げる。
悠莉「すっごい綺麗……」
真下を見下ろす形で見る街はいつもとはまた違う風景であり普段よりも大きく感じられ少しドキドキしてしまう。
悠莉(高所恐怖症なら無理だろうけど私は割かし平気なタイプだしこういう経験も大事かなぁ~♪///)
真冬にも関わらず窓を開けているので少々肌寒い……それに足元からの冷えは想像以上だ。
真理亜と悠莉は同じベッドの中で抱きしめ合いながら寝息を立て眠っていた。
悠莉「むぅ……」モゾッ
目が覚めると同時に寒気が襲う悠莉だが……自分が下着すら付けていない全裸である事を思い出す。慌てて周囲を見渡すとすぐ傍で同じく全裸で眠っている真理亜を見つける。
2人の衣服が散乱し、部屋中酷い有様となっていた。2人が昨日何をやっていたのか容易に予想がつく。
真冬だというのによくこんな事をやったなぁ……と思いつつも悠莉は昨晩のことを思い出していく……。
(回想)
真理亜「ねぇ悠莉ぃ……もっとしよ♪」チュパ……レロォ
悠莉「え……ちょ……」チュル……クチャァ……
真理亜「あむぅ~♡」ペロペロッ
悠莉「はぅ!は……激しいよ真理亜ちゃ///」
真理亜「んぅ?悠莉のお○ぱいおいしい///」チュウゥ
悠莉「ひゃん!もう……ダメェ♡(可愛い……///)」
真理亜(エッチなことするとすぐにイっちゃう悠莉って本当に可愛いよね♪でも私の方が何倍も良い事出来るんだからね!)
―――とまぁそんなこんながあって悠莉の体中に真理亜の舌によってついたキスマークや愛液による染みなどが付いている。
ビクンビクン
昨日の夜の記憶を辿る内に悠莉はある異変を感じ始めていた……。体の火照りと……妙な疼き……そして下半身に感じる違和感。
悠莉(嘘……まさか)
恐る恐る視線を下げるとそこには……男性器が生えていた。それを確認した悠莉はすぐに股間を手で押さえつけるが既に手遅れであった…………
その後何とか真理亜を起こし服を着せることに成功したのだが……
悠莉「…………えっとぉ……」
悠莉は自分の身に起きていることを正直に伝えるかどうか迷っていた。今の状況を考えると真理亜にも生えている可能性があるからだ。
もし生えたままであるならば悠莉と同様に処理の仕方を知らない可能性が高い……その場合……どうすれば…… と、思っているとその当人が目を擦りながら寝室に入ってくる。
真理亜「うー……頭痛ぁ……あれ……おはよう、ゆうちゃん♪早いね♪」ムギュ
悠莉「ま……まりあっひゃん!?」
起きて早々、真理亜は悠莉を押し倒す。
真理亜は悠莉の上に跨りそのまま抱き着き唇を重ねる。突然の出来事に悠莉は混乱した。
口内に甘い味が広がっており、まるでキスだけで酔っぱらってしまったかのように体がふわふわしてしまっていた。
その状態で舌と舌を絡めたディープな方のキスだ。その行為に悠莉は興奮を抑えきれず…… 結果……悠莉はその朝、5発抜いた。
***
***
悠莉「はぁ……もう何なのあの時!?……いくら何でもやり過ぎだよ!!」
真冬で寒い筈だというのに熱くなりそうな体……悠莉の顔は既に赤くなっていた。
その様子を見つつ悠莉と同じ様に裸だった真理亜は笑いかける。
真理亜「ふふ……でも気持ち良かったでしょ?」
悠莉「それは……そうだけどさ……はぁ」
呆れ気味の悠莉であったが真理亜にこう言い返す。
悠莉「あぁ~もぅわかったから早く服着なよ!」
少し強めに注意された事に真理亜は残念と言わんばかりな顔をする。
真理亜「えぇ~」
その様子に大して気にすることもなく、真理亜を急かす悠莉。そんな彼女に今度は真理亜の方が質問を投げかけた。
真理亜「それで……どうする悠莉ぃ?やっぱり言うべきだと思うんだけど」
悠莉は数秒沈黙した後で言った。
悠莉「……言おう」
決意に満ちた表情を見て真理亜も満足そうな笑みで答える。
真理亜「うん♪ じゃあ早く着替えないと!」
こうして二人は結婚報告をする為に真理亜の家に向かった。
***
***
クリエイティブ・セリフ
そんなクリスマスの喧騒に彩られた街中から一歩裏道に入るとそこはもう別の空間だ。
煌びやかな電飾に照らされていた繁華街も一転し、薄暗く静まり返る夜道。
そんな中で一際目立つ巨大な建物がある。
2人が目指す場所――即ち"ラブホテル・エデン"。
『……ねぇ真理亜』
『なぁに?』
『今晩のクリスマス……お家に帰らないで欲しいなって』
『えぇ!私も同じこと考えてた!』
『うん!良かった……じゃあ決まりね♪……ふっ、このくらいの障壁は私にとっては無いも同然!』
"愛の力で障害を打ち破ってみせますよ!!"的なことを言おうとしたその時――
ガシャン!と音を立てて目の前に立ち塞がった謎の人物(?)を見て2人は足を止めることになった。
いや正確には「何者?」という疑問よりもまず先に"それ"が何なのかを認識するまでに少しの時間が必要だったと言うべきだろう。
2人を隔てるように佇む謎の物体は――
――メイド服に身を包んだ等身大の人形だった。
「「…………」」
(なんだろ?これ?)
(さぁ~?)
その得体の知れない物体を前にして一瞬硬直する2人であったが――次の瞬間には本能に従って行動を開始した。
真理亜は瞬時に背後を振り向き、悠莉は咄嵯に近くにあった自動販売機の裏に隠れようとするものの――その時には既にメイド服姿の等身大美少女型人形の手中に収まっていた。
そのまま抱き抱えられるような格好になる悠莉であるが、少女型の頭部がちょうど自分の目線の位置にあるせいか妙な気恥ずかしさが込み上げてくる。
「わっぷ……」
まるで赤子をあやすかのように頬を優しく撫でられ思わず変な声が出てしまうのは致し方ないことであろう。
だがそれでも人形が自分に対して敵意のようなものを抱いているわけではないと分かりほっとした悠莉であったが――その安心はすぐに崩れ去ることとなった。
悠莉の小さな唇をちゅっと奪う少女人形。
……しかしこれはただ単に接吻を行ったというよりも何かを注ぎ込んでいると言った表現の方が正しかったように思う。
「んー!?」(なんか口の中に液体みたいなものを流し込まれた気がするんだけど……ちょっと待って……まさかこの子キスしながら私の体内に何らかの物質を流し込んだんじゃ!?)
(だとしたらまずいわ!早く吐き出さないと!!このままじゃあの子に操られてしまうかも!?それに万一毒物やウイルス性の病原体なら取り返しがつかないことになる!!)
慌てて口を開けようとする悠莉であるが―――それより先に異変が生じていたようだ。
「あっ……んんッ!!」
突如ビクッと全身を大きく震わせるようにして体を仰け反らせる悠莉。
どうしたのかと思えば彼女は両手を自身の胸に持って行こうとしていた。……つまり自慰行為を行おうしていたわけである。
「あ……あうっ……なんで!?手が勝手に……んくっ!」
(嘘っ!どうして!?私にそんな趣味はないのに体が止まらない……!)
「んあああぁぁぁぁっ♡」
悠莉の意志とは裏腹に、右手は慣れた手つきで服越しから豊満なおっぱいを掴むように力を入れ揉み込むように動き始め……左手の方に至っては人差し指だけを立て、ショーツの上からの割れ目に添わす形で何度も往復するようになぞっていた。
「やっ!こんな……ことぉ♡だめなのにっ!!でも気持ちよくて……ひぐっ……私、どうなっちゃうんだろう?……っあん♡ダメっ、もうイッちゃ……!あひっ、イクっ!あへあぁっ!イグぅうっ~!!!!」
そして悠莉はそのまま全身を大きく痙攣させ、下着の上に盛大に愛液を放出しながら呆気なく絶頂を迎えてしまっていたのだ。
「ハァ……ハァ……ふえぇ……」(一体私の中で何が起こってるというの?)
「大丈夫!?悠莉ちゃん!?」
一方でその頃、悠莉を助け出そうとしていた真理亜の方はと言えば――意外なことにまだ事には至っていなかった。
というより未だ少女型の人形によって囚われている最中であり…… 悠莉とは対照的に彼女も自分の意志では動けないようであった。
ただ唯一自由が効き、かつ出来ることがあるとすれば――目の前の少女型の頭部を掴み強引に引っ剥がすことくらいだろうか。
「やめて!もう止めてよ貴方!これ以上悠莉ちゃんに何をするつもり!?」
そう叫びつつ相手の顔らしき部分に掴みかかろうとする真理亜だったが、逆に
「んむ……ふっ……」
今度は人形が自らの舌を絡ませ、濃厚なキスを仕掛けてきたのだった。
……それもかなりディープなものらしく、「ちゅぱ……くちゅり……れろ……」と唾液が絡み合う音が周囲に響き渡っている程だ。
……そのせいで何やら2人の距離も少しずつ近くなっていくようで――やがて2人が唇を重ね合わせる形になるとそのまま倒れこむような形で地面に座り込んでしまう。
そして「ぷはぁ!もういい加減に……え?」――そこで突然意識を失うように目蓋を閉じる真理亜。
――だが人形はキスだけでは終わらなかった。
"続き"を求めんとばかりにスカートに手を伸ばし、その中にまで入り込もうとしてきたのである。……しかしその直前――
「それ以上その子に触れることは許しません」
どこから来たのだろう、2人を囲うように並び立つメイド姿の少女たち。
「あ……あなた達は?」
悠莉の疑問に対して――
「"聖エデン学園"の生徒にして"ラブ☆テスト"にて1年生でありながら見事優秀な成績を残した選ばれし者です」
"愛"の力を以て世の悪を討ち滅ぼし"愛"の道を切り拓いていく存在。"聖戦メイド隊"
「「「「お嬢様をお守りします!」」」」――その数は5人であった。
あとがき
――さて。
ここまで長々と話しておきながらも敢えてもう一度言わせてもらうが、今回はあくまでも"百合スマッシュシスターズ"におけるルールの説明がメインであって決して作者の個人的な萌え話を延々と語っているわけではない。断じて違う。本当だぞ。
――さて。
前回は結局、悠莉と真理亜は謎の少女型アンドロイドに襲われるというピンチに陥ったのだが、駆けつけた悠莉の親友こと天河優衣が助けに入ったのだった。ちなみに少女型アンドロイドの名は"アリスティア"(以降リアと呼ぶことにする)
クリエイティブ・ナラティブ
(何だか……)
(変な感じがしますね……?)
真理亜も悠莉もそんな空気にあてられたのか頬を赤くしながら互いに目配せする。
今2人は聖クリスナ女学院近くの公園で待ち合わせをしてそのままイルミネイトの街に繰り出していたのだが―――。
クリスマスだからだろうか、何処に行ってもその雰囲気はまるでお祝いムードで溢れており、それ故に2人も妙にソワソワしてしまう。
……特に今日はこの冬一番の大雪なので交通機関も軒並み停止しており、人通りこそ普段と変わらない程度ではあるが外にいる人間が多い事もその要因の一つであろう。
(……っ!ま、まずいですね私までちょっと変になって来ました!?うぅ……この熱っぽい感じ……。これはもう早く帰らないといけないパターンでは?いやしかしここで帰るという事は……あぁダメですそんな考えが浮かんできますぅ〜!!)
この日の悠莉は妙に積極的で少しばかり恥ずかしさを覚える。……いや、別に嫌と言う訳ではないのだが如何せん今日の悠莉は距離感が近くて思わずドキドキしてしまうのだ。
普段はここまでグイグイ来るタイプではなかったと思うのだが…………とは言え悠莉が楽しそうなのを見るだけで幸せな気持ちになる自分もいて、自然とその手を取りながらゆっくりと歩き出す。
(…………)
((……えへへ/ふふっ♪))
手を繋いだ事により互いの顔が見えなくなったがそれはそれで悪くないかもしれないと思ってしまう きっと自分はだらしない表情を浮かべているに違いないから……
でも、だからこそ思うのだろう、やっぱりこうして隣同士で歩いてくれる事が何より大切な事だと改めて思い知る。だから今はただこのまま―――
(大好きですよ悠莉)
心の中で呟きながらも歩みを止めることはない。寧ろもっと距離を縮めたいと思った真理亜はそのまま腕を絡ませ更に身体を寄せていく。
当然悠莉はその行為に対し顔を真っ赤にして戸惑ってしまう訳だが、そんな彼女の姿を見たくてつい悪戯心を刺激されてしまう自分には困ったものだと思う反面それが心地良いとも思えた。
(わ、私はいつもこんな調子なのでしょうか!?いや違うはずですけど違いませんよねぇぇぇ〜!!!うぅ……どうしよう……心臓バクバクだし何だか体が凄い火照ってる気がします……!!これってもしかしなくても……そういう事なんですよね!?で、でしたら私だって……ッ!!)
覚悟を決めた真理亜はそのまま背伸びをする様にして唇を重ねようとする。それを察した悠莉の方からも少しずつ身を屈めて受け入れる。触れ合う程度のキスを交わした後は互いを見つめ合いながら微笑みあう。
それだけなのに幸福感が胸を満たしていくのを感じた2人は自然とその身を寄せ合ったまま再び唇を重ねた。今度は互いに相手の温もりを確かめる様により深く長い口付けを……。
何度も角度を変え貪りあった後漸く口を離すと名残惜しそうに銀の橋がかかる。
それから暫く無言のまま見詰め合っていたのだが――。
どちらからともなく笑ってしまった。
……あぁ本当に、自分達は何をしているんだろうとおかしくなって、愛おしさが込み上げてきて、幸せすぎて堪らない気持ちになってしまうのだ。……多分、この感情が俗に言う恋慕とかいう奴なんだろうと今ならハッキリ分かる。
勿論まだまだ足りない所もある。これから沢山大変な事も起こるだろうし辛い事も悲しい事もある筈だけれど……でも―――それでもこの人と一緒に居られるならばどんな困難も乗り越えていける、そんな根拠のない自信が湧いてくるくらい2人は満たされていた。
やがて笑い疲れた所でどちらからともなく指先を繋ぐと寄り添うようにして家路へと着いた。雪がちらつく中、時折肩に落ちる雪を払ってくれた悠莉の顔には慈しみに溢れていてとても優しく見える。
だから……だろうか この人を絶対に守ろう……この人だけは誰にも渡さない……たとえ相手が神様だったとしても、この人の笑顔を守る為に戦う事が出来る……!
……なんて、柄にもない事を思ったりした。きっと自分は今日という日を生涯忘れる事は無いと確信できるくらい特別な日になったクリスマスは2人だけの時間となって幕を閉じる。
この日の夜に2人が一線を超えたかどうかは定かではない。ただ一つ確かな事はこの日の2人は紛れも無く世界で一番幸せであった事だけである ------
【クリスマスSSおまけ】
〜その後〜 後日譚と言うかエピローグ的な何か
クリスマスデートから一夜明けて。
……昨日は2人きりで過ごせた事もあり、何時も以上に張り切ってしまった結果かなり無理をさせてしまったせいなのか……その、まだ悠莉が起きてこない。
(まぁ、あれだけ激しくヤれば流石に起きた時は声が出ないのでしょうね……。それにしても……)
チラッと悠莉が眠っているベッドを見ながら思う。あぁ何とも艶めかしい寝姿なのだ、と。
正直なところ昨晩の悠莉は色々とすごかった。それはもう……思い返すだけで鼻血モノであり今でも顔が熱くなってくるほどだ。あの日の自分は普段抑え込んでいる性への欲求を解放した影響もあったのか理性というものがまるで機能していなかった気がする。
……だがしかし後悔はない、何故ならあれこそが本当の自分で悠莉に対する自分の想いなのだと確信したからだ。
そんな悠莉はというと現在隣でぐっすりお休み中である。昨日の疲労感が残っているのか珍しく熟睡しておりちょっとやそっとでは起きないであろう……
故に少し悪戯してみたいと思うのは仕方の無い事だと思う。
(……さて)
(悠莉の服って何処に入れてありましたっけ?)
(あ、あった)
(……おや、これはなかなか……)
(では……失礼して……)
(うーん、良いですねぇ〜……♪)
(……ふむ、悪くありませんね。やはり悠莉との行為はいつやっても良いものですね、ついつい興が乗ってしまいました)
(ではこのまま続けましょう)
結局その後も延々3時間近く続いたらしい ちなみにこの後目覚めた悠莉によって滅茶苦茶怒られた
――完――
感想
AIのべりすと先生がすぐエロ展開に持っていくってマジだったんだな。学習先の問題だろうけど。
ナラティブも途中までは百合百合で良い感じだったんだけどね。
オナペット・オブリゲーションVS杠恕VSアリスティアVSダークライ
近日公開(嘘)
以下、没にしたけど消すのは惜しいと思って保存した文。
―――
ピピッピピッ――
突然聞こえたアラーム音によって2人は慌てて我に返る。そしてそのままスマホを取り出し画面を確認した後……同時に溜息が出た。……そう言えばこの後予約していた配信が控えていた事を思い出したのだ。
折角いい所だったのにも関わらず水を差され若干不満ではあったが時間が迫っている以上、このまま呑気にしている暇もないと思い直す。……だがそれでもやはり名残惜しさがある2人であった。
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【星川エリシア】クリスマス雑談コラボ【Ciel Arce Aria Stars所属】
12月24日21時開始予定
■視聴タグ #エリシア #シエルアルセアリアスターズ 3万人が視聴中 17:00公開
2人のチャンネルの登録者はどちらも1万に満たない程度であるが……人気に関しては圧倒的に聖クリスナ女学院の学園長でありタレント業をこなす八神陽光の娘である悠莉の方があった。
その為彼女は今日、母親に無理を言ってそのコネを使い何とかこの放送枠で枠を取ることに成功した。勿論本来ならこんな強引な手法を使う事は絶対にしないのだが、今回ばかりは何としても成功させたかった。
その理由としては今日はクリスマスイブで――。
――大好きな人と初めて結ばれた思い出の場所だからだ
(ううぅ……やっぱり気恥ずかしさがありますね)
先程までの事を思い返しながら頬を赤く染めつつ真理亜は配信を開始する準備を始める。既に他のVtuder達は配信開始していて、彼女もまたそれに続く形で早速始める事にした。