タキオン「ねぇ、君。私の為に死んでくれるかい?」(タキモル♀SS)
- 2022/01/14
- 18:15
アグネスタキオン。私の担当ウマ娘。
「……ふぅン? 君、どうしたのかなその目は。随分と――狂った色をしているが?」
彼女の走りを見た時から私は魅入られた。彼女の為ならなんだって出来る。なんだってしてあげたい。そんな気持ちになったんだ。
「……なるほどねェ……」
彼女は興味深そうにこちらをじっと見つめている。そして口角を上げながらこう言った。
「ねぇ、君。私の為に死んでくれるかい?」
…………えっ?…………えぇっと……。今なんて言いましたかこの子。
「なぁに、難しい話じゃないさ。君はただ私と一緒に居てくれればいい。私が死ぬまで一緒に居るだけでいいんだ。簡単だろう?」
……あー……うん、確かに簡単だわそれ。
だって私はタキオンとずっと一緒にいるつもりだったから。むしろ言われるまでもないというかなんと言うか。
それにしてもタキオンが死ぬまでか。……タキオンがいない世界で生きる意味ってあるかな?
「じゃあ、タキオンが死んだらその時は一緒に死のうか!」
「おやおや、それはまた突飛な提案をするものだねぇ。まあいいだろう。それでいこうじゃないか。……フフッ、それにしても死んだ後まで一緒とは中々情熱的じゃないか。そういう所も嫌いではないよ」
……あれ、なんか思ってた反応と違うぞ? もっと拒絶されると思ってたんだけど……。
「何を驚いてるんだい? 君の事はある程度理解しているつもりだよ。何せ私の事を理解してくれる唯一の存在だからね。それくらい当然の事だと思うのだが?」
「そっか! 嬉しいなぁ〜♪ ……でもごめんね。タキオンが先に死ぬなら一緒だけど、もし私が先に死んでもタキオンに生きててほしいな。君にはいつまでも限界に挑み続けてほしい」
それは完全な我が儘だ。私のエゴでしかない。
けど、それでも、たとえ彼女が望んでなくても、これだけは譲れない。
「……まったく、本当に仕方のない人だねぇ君は」
呆れたように笑うタキオン。
「分かったよ。その代わり、ちゃんと約束してくれよ? 君は私と一緒にいると。破ったりしたら許さないからね?」
……もちろん。破らないし破れない。だってこれは絶対の誓いなのだから。
こうして私は、彼女と永遠の契りを交わした。
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