父島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 01:29 UTC 版)
設置機関
- 国の機関
- 東京都の機関
交通
2022年9月現在、本土との定期的な交通手段は竹芝埠頭と父島の二見港を結ぶ航路が唯一で、約24時間かかり[1]、かつ、おおむね6日に1便のみの運航である[12]。1990年-2000年代初頭に、高速船を建造して本土と小笠原諸島との移動時間を短縮する「超高速貨客船テクノスーパーライナー (TSL)」計画が旧運輸省を中心に企画され[1]、実際に115億円かけて高速フェリーが建造されたが、原油価格の高騰によって採算性が失われ、計画は放棄された[1]。建造された高速フェリーは就役することなく解体された[1]。
現状では本土との往来に約10日を要し、緊急時の対応に支障があるため、東京都と小笠原村は2008年に「小笠原航空路協議会」を設置し、島内に空港を建設し航空路を開設するための調査・検討を行っている[12]。空港の位置についてはさまざまな案が上がり、父島の北に隣接する兄島、島内南部の時雨山、父島から北に70 kmの聟島などが検討されたが、いずれも自然環境への影響が大きいとして撤回され、2018年からはかつて大日本帝国海軍飛行場があった洲崎地区に候補が絞られている[12]。
島内では自治体バス(コミュニティバス)として、小笠原村営バスが運行されている。
- 本土 - 父島
- 東京港(竹芝埠頭) - 二見港
- 二見港 - 母島沖港
- 小笠原村営バス
- 小笠原観光有限会社(タクシー)
-
おがさわら丸 - 父島二見港
-
ははじま丸 - 母島沖港
-
共勝丸 - 東京港月島ふ頭
-
村営バスの車両(日野・ポンチョ)
-
おがさわら丸の乗客を小笠原村民が太鼓で見送る
名産
- ^ a b c d e 石津祐介 (2018年1月17日). “小笠原空港、いよいよ実現か 航空会社はどこで、どんな飛行機が飛ぶのか” 2021年11月7日閲覧。
- ^ “有事の核持ち込み、日米が小笠原返還時に秘密協定”. 日本経済新聞. (18 Feburary 2011) 29 Feburary 2024閲覧。
- ^ 「小笠原を南海の楽園に 観光柱に振興計画」『朝日新聞』1978年(昭和53年)4月6日朝刊、13版、21面
- ^ “島民悲願の小笠原航空路 道遠く 工法、環境配慮、航空機選定 課題山積”. 産経新聞 (2022年11月25日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ a b “支庁の案内 > 管内概要”. 東京都小笠原支庁. 2020年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月18日閲覧。
- ^ “沖縄本島地方の気候-沖縄気象台”. www.jma-net.go.jp. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
- ^ “天皇陛下海軍演習御覧の節小笠原及奄美大島へ行幸の件”. アジア歴史資料センター. 2020年8月9日閲覧。
- ^ a b “ブッシュ元アメリカ大統領が来島される”. 小笠原村役場. (2002年7月1日) 2017年5月1日閲覧。
- ^ “首相が硫黄島と父島訪問…遺骨収容加速の考え”. 読売新聞 (読売新聞社). (2013年4月14日). オリジナルの2013年4月17日時点におけるアーカイブ。 2021年11月7日閲覧。
- ^ a b c “小笠原航空路の検討状況について” (pdf). 東京都 (2020年12月22日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ “脅威増す外来種(3)小笠原や沖縄の生態系乱す”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年6月10日) 2019年4月8日閲覧。
- ^ “脅威増す外来種(4)在来カタツムリ 絶滅の危機”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年6月17日) 2019年4月8日閲覧。
- ^ “大神山神社(小笠原・父島)|東京 島めぐり神社めぐり”. tosho.tokyo-jinjacho.or.jp. 2023年11月24日閲覧。
- ^ “小笠原聖ジョージ教会 – 日本聖公会東京教区”. 2023年11月24日閲覧。
- ^ “父島のお寺 行行寺 小笠原諸島 gyogyoji”. gyogyoji. 2023年12月15日閲覧。
父島と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- >> 「父島」を含む用語の索引
- 父島のページへのリンク