領土とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 場所 > 土地 > 領土の意味・解説 

りょう‐ど〔リヤウ‐〕【領土】

読み方:りょうど

領有している土地領地

国家統治権の及ぶ区域土地からなる国家領域であるが、広義には領海領空含めて用いられる


【領土】(りょうど)

ある国家政治的軍事的経済的な支配下に置き、他国人間許可なく滞在できない地域の事。
言い換えれば「どの地域まで侵入した侵略または不法入国とみなすか」を定義する境界線国境)の内側にある土地の事。この領域正規の手続き踏まず侵入した場合司法機関によって逮捕され軍事的政治的に緊張する場所では射殺されることもある。

国際的な原則として、ある土地を領土として保有する国家1つ下し存在しないものとされる
土地領有権巡って紛争起きた場合講和した時点双方同意基づいて国境線が引き直される
現在進行形紛争地帯である場合、その土地がどの国の領土であるのかは戦況によって流動し定かでない

領土に関する法的主張に関して国際的に通用する明示的なルールはない。
よって、ある土地がどの国の領土であるかは「どの国がその地域軍事的占領下置いているか」が決定する
このため、領土の境界線に近い土地厳格な軍事的管理下に置かれる事が一般的である。
国境に関する各国の主張一致しない場合帰属不明な土地経済活動を営むのは極めて困難である。

このような事情があるため、どこに国境を置くかは主に軍事上の要求によって定められる
仮想敵国からの行軍妨げ地形的要害があり、しかし自国兵員展開する事は妨げない事が望ましい。
そうした条件を満たす理想的な土地として、河川山岳などが国境として定められる事が多い。

険しい山脈・密林湖・海洋なども、行軍がほぼ不可能なため事実上非武装地帯化す
そうした地域軍事的手段突破できないため、慣習的に国境として定められる事が多い。

近代以降艦艇航空機発達により、そうした地域であっても戦略爆撃海兵隊空挺降下などで)浸透を許す事がある
とはいえ占領のための大規模な軍団を同じルート展開する事は現代でも不可能に近い。

また、休戦講和結果戦争中引かれ便宜上国境そのまま固定されてしまう事もある。
そのような国境一般に防衛には不適切で、防備のために比較多く軍事的投資を必要とする。
この事は不利な戦況忌避して紛争抑止する事もあれば、状況改善求めて再び紛争引き起こす場合もある。

物理的に領有する事ができないため、事実上どの国の領土でもない地域存在する
例え公海南極大陸をその代表例挙げる事ができる。
これらの地域多大な国益生み出す潜在的可能性秘めているものの、現時点では軍事的占領不可能である。

もちろん、南極大陸地上戦闘部隊駐屯させる事は理論上可能である。
また、メガフロートなどの技術活用して洋上軍事基地建設して恒久的に維持する事も一概に不可能だとは言い切れない。
しかし、そのために必要な予算非現実的なほど膨大で、投資値する戦略的利点があるとは到底思えない

関連領空 領海 無防備都市宣言


領土

作者西条八十

収載図書謎のギャラリー―謎の部屋
出版社新潮社
刊行年月2002.2
シリーズ名新潮文庫


領土

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 00:38 UTC 版)

領土(りょうど、英語: territory)は、広義には領海領空を含めた国家主権が及ぶ全ての国家領域を指すが、狭義にはこれらのうち土地からなる領域を指す[1]版図(はんと)とも呼ばれる。


  1. ^ a b 『国際法辞典』、344頁。
  2. ^ a b 小寺(2006)、224頁。
  3. ^ 韓国大統領「経済領土は世界一」 米韓FTA合意”. 日本経済新聞 (2010年12月7日). 2022年6月16日閲覧。
  4. ^ 韓国の経済領土、世界3位へ”. 中央日報 (2011年10月14日). 2022年6月16日閲覧。
  5. ^ 韓国の「経済領土」が世界2位に 中国とFTA交渉妥結”. 聯合ニュース (2014年11月10日). 2022年6月16日閲覧。


「領土」の続きの解説一覧

領土

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 01:23 UTC 版)

自由都市ダンツィヒ」の記事における「領土」の解説

自由都市ダンツィヒは、ダンツィヒグダニスク)の都市部分とツォポット (Zoppot)、ティーゲンホーフ (Tiegenhof)、ノイタイヒ (Neuteich) 等の25263村落含んでおり、東プロイセン挟まれ地域であった全面積は1966平方kmであり、領土はナポレオン時代の約2倍の大きさである。

※この「領土」の解説は、「自由都市ダンツィヒ」の解説の一部です。
「領土」を含む「自由都市ダンツィヒ」の記事については、「自由都市ダンツィヒ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「領土」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

領土

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 12:55 UTC 版)

名詞

(りょうど)

  1. その国の主権及ぶ地域
  2. 領有している土地

発音(?)

りょ↘ーど

関連語

翻訳


「領土」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



領土と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「領土」の関連用語




4
仏領 デジタル大辞泉
90% |||||

5
蘭領 デジタル大辞泉
90% |||||





検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



領土のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの領土 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの自由都市ダンツィヒ (改訂履歴)、モンバサ・スルタン国 (改訂履歴)、フランス王国 (改訂履歴)、フランドレンシス大公国 (改訂履歴)、リーグレ共和国 (改訂履歴)、領域 (国家) (改訂履歴)、リスク (ボードゲーム) (改訂履歴)、ブルターニュ地域圏 (改訂履歴)、斎藤利治 (改訂履歴)、文郎国 (改訂履歴)、黄金海岸 (改訂履歴)、バイロイト侯領 (改訂履歴)、メキシコ第一帝政 (改訂履歴)、ヌエバ・エスパーニャ (改訂履歴)、ケル・アジェール (改訂履歴)、キエフ公国 (改訂履歴)、皇国の守護者 (改訂履歴)、低潮高地 (改訂履歴)、和田政宗 (改訂履歴)、ハールィチ・ヴォルィーニ大公国 (改訂履歴)、ブラウザ三国志 (改訂履歴)、連合国軍占領下の日本 (改訂履歴)、日本国との平和条約 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの領土 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS