がん‐きゅう〔‐キウ〕【眼球】
眼球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:32 UTC 版)
透明度にもよるが、水深1,000メートル程度まではかろうじて太陽光が届くため、この領域に住む深海魚には体に対して非常に大きな眼球を持つものがいる。さらにデメエソ科・ムネエソ科・ヨコエソ科魚類など少なくとも11科の深海魚は、眼を管状に変形させた管状眼を持つ。深海に達する光は散乱と屈折のため、太陽の位置に関係なく常に真上から降り注ぎ、日没まで光量の変化も少ない。ボウエンギョ科など一部の例外を除き、ほとんどの管状眼は真上を向いており、海面方向からの光に対応している。 なお、同様に暗黒条件下の洞穴生物では、深海魚とは対照的に眼が退化した例が多い。深海魚の場合、洞穴とは異なりわずかながら光が差し込むこと、種によっては浅海への移動があること、発光生物が多いことが影響していると考えられる。 1,000メートル以深の漸深層は光がまったく届かない暗黒の世界で、この領域には落ち窪んだ小さな眼を持つ深海魚が多い。ソコオクメウオ科のように目が皮膚の中に埋もれてしまったもの、チョウチンハダカのように板状の網膜しか残っていない深海魚もいるが、光を検出する機能は依然として残されており、退化ではなく特殊化ととらえる方がより適切と考えられている。漸深層においてまばらに明滅する生物発光をとらえるためには、先細りの小さな眼球の方が適しているという報告もある。これらの眼は通常の眼よりも空間分解能に優れ、20 - 30メートル程度離れた場所の発光を捉えるのに適しているとされる。遊泳力の低い深海魚にとって、視野を比較的狭い範囲に限定することは、エネルギー効率の面で合理的である。
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「眼球」の例文・使い方・用例・文例
- この種類のイヌは眼球突出しやすいんです。
- 【解剖】 (眼球の)水様液.
- (眼球の)水様液.
- 【解剖】 (眼球の)硝子(しようし)体液.
- (眼球内の)硝子体
- (眼球内の)水晶体
- 眼球の無意識の動き
- 眼球の小さい不随意性振戦
- 外科用ナイフを眼球の上に挿入し、動かして脳線維を切る前部前頭葉切断術の実施方法
- 眼球の長さを測定するための、超音波検査の使用
- 眼球の鞏膜の、または、眼球の鞏膜に関する
- こめかみ(眼球孔後ろの頭蓋骨側)の、または、こめかみに関する
- 眼球の点は、光に敏感であると考えられている色素性の器官か部分である
- 眼球の下部端で最も低い点である頭蓋計測の点
- 頭蓋骨の眼球を内包する骨性の空洞
- 眼球を覆い、まぶたの表面の下にある透明の膜
- 眼球を回転させるのに役立つ目の小さな筋肉のうちの1つ
- 収縮により眼球を外側に回転させる眼筋
- 収縮により眼球を下げたり、中央に動かしたりする眼筋
- 収縮により眼球を中央に動かす眼筋
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