海外への移住
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 02:35 UTC 版)
1975年ラオスからアメリカ軍が撤収した後、アメリカ軍に協力した右派モン族はタイへ逃れた。タイでの長期滞留により、タイ生まれの二世人口増加や麻薬の蔓延が問題化した。タイの難民キャンプ生まれの者も含めると、現在まで10万人近くが海外に移住した。移住先はアメリカ、フランス、オーストラリア、カナダ、フランス領ギアナなどである。内訳は以下の通り。 アメリカ合衆国: 40,000人以上 フランス: 6,000-8,000人 中国: 2,500人 オーストラリア: 500人 カナダ: 200人 アルゼンチン: 100人 2006年の調査ではアメリカでのモン族人口は21万人となっているがこれはアメリカ生まれの二世三世を含む数字である。合衆国内ではカリフォルニア州、ミネソタ州、ウィスコンシン州などにコミュニティが存在する。ミネソタ州のミネアポリス・セントポールが集住地で、モン文化センターが1992年に設立され、世界各地のモン族を結びつける役割をになっている。クリント・イーストウッド監督の映画『グラン・トリノ』(2008年)にはアメリカでのモン族 (Hmong people, Hmong American) の様子が描かれている。カリフォルニア州ではサクラメント・フレズノに、ウィスコンシン州ではミルウォーキーにモン族のコミュニティがある。
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