治具とは? わかりやすく解説

ジグ【jig】

読み方:じぐ

機械工作で、工作物所定位置に、刃物案内する工具

ルアーの一。金属製重く水底によく沈む。

[補説] 1は「治具」「冶具」とも当てて書く。


治具

英語 jig

同一製品数多く生産する場合加工組み立て検査など、同じ作業繰り返し行う。この場合、安全で精度よくバラツキ少なく早く作業ができるようにすることが重要である。この目的のために部品位置決めし、固定して作業が行える構造をもつ作業工具ジグ(治具)という。通常部品位置決めには軸や穴(外径内径)、あるいは位置決め用の加工組立て基準穴を用いる。治具には旋盤研削盤取り付けて部品加工用い旋盤治具、研削治具、ドリルリーマなど切削工具位置決め埋管を付けた穴あけ治具、多部品溶接する溶接治具、部品組立て作業使用する組立て治具、検査使用する検査治具、あるいはめっき治具、熱処理治具、搬送治具など、製造工程すべての作業使用されている。

治具

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ジグ 治具 jig

部材固定したり、拘束したりするために用い道具切断・加工・危険防止作業安全等用いられる範囲は広い。

治具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/30 17:37 UTC 版)

定盤の上に固定された治具類。図はパイプフレームを組む際に用いたもの。
定盤と治具を組み合わせてパイプを位置決めし、溶接などで接合する。

治具/ジグ英語jig)は、加工や組み立ての際、部品工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称。「治具」という日本語は同義の英単語 "jig" に漢字を当てたものである。

日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」によると次のように説明されている。

ジグ

治具は当て字。工作物を固定するとともに切削工具などの制御、案内をする装置。おもに機械加工、溶接などに用いる。これによっていちいちけがきする手間がはぶけ、加工が容易になり、仕上がり寸法が統一されるので作業能率を増し、大量生産に適する。
日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」

これ以外に治具という言葉は色々な分野で使われている。例えば鍍金業における薬液に漬けるための器具、熱処理業においても焼きむらを防ぐための器具、化成品を組み立てるための木型等があげられる。しかし一番よく意味するところは、辞典にあるように『金属を削るときに必要とされる装置』である。

また治具とよく似た意味で取付具という言葉もある。

取付具 (fixture)

部品加工の際、工作物を加工できるように機械に取り付ける装置。実際的にはジグと混用することが多い。
同辞典抜粋

治具を導入するメリットは、同一形状の製品ならば高度な熟練技術を用いずとも製品のバラツキを最小限に抑え、迅速に大量生産することを可能にする点にある。一方で、多品種少量生産においては多数の治具が必要になり、治具自体の生産コストによるデメリットがメリットを上回るケースも存在する。現代では金属加工以外の分野も含め、位置決めを行う器具や工具そのものに対して広く用いられるようになり、定義が拡散しつつある。

整形外科医により、歩行障害や下肢の痛みのある際に処方される装具(既製品のものと義肢装具士が作成するオーダーメイドのものがある)を、治療目的であることから「治具」と呼ぶことがあるが、ただしくは「装具」である。

語の由来と表記

「治具」は、英語の"jig"に(ジグ)に由来する当て字である。英語の"jig"が「工具の位置合せ/案内機構」だけを意味しているのに対して、「治具」は工具の位置合せに加えて工作物側の位置決めと締め付け固定するための道具/部品類も含んでいる点で両者は異なる。「取付具」は工作物側の位置決めと締め付け固定するものであって、工具の位置合せ/案内機構を含まないので、日本語の「取付具」と英語の"jig"を足し合わせたものが「治具」といえる[1]

「冶具」という誤記が多い。「冶」は「金属を熔かす、鋳(い)る」という意味で、読みは「ヤ」という音読みしかない。「鍛冶」を「かじ」と読むのは熟字訓であり、「鍛」を「か」、「冶」を「じ」と読むわけではない。「鍛冶」の音読みは「タンヤ」である。

主要例

以下に主要な治具を示す。

脚注・出典

  1. ^ a b 海野邦昭 『治具・取付具 基礎のきそ』日刊工業新聞社、2008年12月28日初版第1刷。ISBN 9784526061738 

関連項目


治具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:19 UTC 版)

溶接ロボット」の記事における「治具」の解説

ワーク取り付ける装置精度強度使い勝手求められる重要な装置ワーク種類によって取り替える

※この「治具」の解説は、「溶接ロボット」の解説の一部です。
「治具」を含む「溶接ロボット」の記事については、「溶接ロボット」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「治具」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「治具」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「治具」の関連用語



3
100% |||||




7
70% |||||

8
パーツ‐クリーナー デジタル大辞泉
70% |||||

9
70% |||||


治具のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



治具のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの治具 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの溶接ロボット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS