彫漆
彫漆
彫漆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/08 03:50 UTC 版)
彫漆とは器の表面に漆の層を何層も厚く塗り重ね、この漆の層を彫り出して、美しい模様を作り出す技法の総称である。発祥は中国で唐の時代からあったと言われる。単色を塗り重ねて濃淡を出す技法と、2色以上を塗り重ねて色彩豊かな模様を作り出す技法があるが、特に香川漆器では多色の重ね塗りにより大変色彩に富むものも作られてきた。厚く塗り重ねるために、時には漆を百回以上も塗りかさねることがあり、塗り重ねるためには下の層が乾くまで待たなければならないため、制作に大変時間がかかる。漆を塗り重ねるための長い時間と、わずか数ミリの漆の層から色を掘り出すための刀の一瞬の技法が組み合わさることによって立体感のある作品が生み出される難易度の高い技法である。
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