し‐しょう〔‐シヤウ〕【師匠】
師匠(ししやう)
- 『色道大鑑』に曰く『太鼓・太鼓持の下略なり。大鼓もちといふは傾城買の客に付従ふ者をいふ。此名目のおこりは紀州雑賀(さいが)踊よりはじまる。鐘をもちたる者は首にかけてをどる。其中にかねを持たぬものに、太鼓を持たす也。是によつて此名目とす。』又『洞房語園異本考異(どうばうごゑんいほんかうい)』に曰く『後世牽頭(たいこもち)と書て用ゆるは、例の好事也。往古より本説の如く、太鼓持なる事明らか也。夫に対して、放蕩者を鉦打と云たりと見へたり。近世芸なくして伽となるものを、野太鼓といへるは賎しめたる言葉と聞ゆ。当世は男女の芸者といふ者出来て、客と遊女の伽をなす事猶太鼓にひとし。』古来吉原遊廓以外の幇間を凡て野だいこと称して軽蔑する習慣あり、然れども其の素質必ずしも低下するものに非ず。芳町魚八、南地長寿の如き現に識見一世に卓越する者あり、力めて愚を装ふ、愚甚しければ即ち愛せられ、然らざれば忽ち疎んぜらる、又一種の売笑夫なり。昔は妓の取持ちを以て重大任務と為したれども、今は易々諾々たるを以て更に其の必要を感ぜず収入大いに減ず。為めに新たに見番に属し制を設けて祝儀を徴する事なほ一般妓流の如し。蓋し資本主義社会に於ける逃避者の余類にして通人の行き止りなり。故安成貞雄氏の如き曾て自ら高等幇間と称したる事あり。男芸者。大阪にては単に『芸者』と呼ぶ事あり。
師弟
(師匠 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/15 14:38 UTC 版)
師弟(してい)とは、師匠(ししょう)と弟子(でし)のことを指す。
注釈
- ^ 例外として、落語三遊協会を率いていた6代目三遊亭圓生が死去した際、落語協会に復帰した圓生門下のうち、前座・二つ目の身分だったものは、すべて師匠のいない協会預かりの身分とされた。落語協会分裂騒動#騒動の収束、三遊亭圓龍などを参照。
- ^ ただし、対局規定によれば、一次予選1回戦や順位戦B級2組以下、総当たりのリーグ戦の最終局では師弟戦を組まないこととなっている。
- ^ トーナメントよりもレッスンに重点をおいている棋士や退役棋士が師匠となった場合、師匠には新四段ほどの実力がない場合も珍しくない。また、トップを狙える才能のある弟子にとっては、たとえ現役でもレッスン重点の師匠の将棋に魅力が感じられないこともあり、米長邦雄と内藤國雄に「奨励会時代、師匠に自分の将棋を参考にするよう言われたが断った」という逸話がある(両者とも師匠と険悪なわけではなかった)。
- ^ 花村元司は弟子との練習対局を積極的に行ったが、このような師匠は稀である。
- ^ ただし、LPSAからデビューする女流棋士については師匠を決めることは必須ではなく、(現行規定によるものではないものの)渡部愛はプロ入り時点から師匠不在となっている。
出典
- ^ a b c d 大野昰『ポケット図解 ドイツ連邦がよーくわかる本』秀和システム、2006年、102頁
- ^ 大野昰『ポケット図解 ドイツ連邦がよーくわかる本』秀和システム、2006年、103頁
- ^ 羽生善治三冠が弟子をとらないのはナゼ? 「ニコニコ超会議2017」で明かされたそのワケが共感を呼ぶ | マイナビニュース
- ^ 坂口安吾 我が人生観 (三)私の役割
- ^ 弟子を取らないタモリ、ある意味コワイ"49日"を関根勤が激白…
師匠(邪鬼)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 17:18 UTC 版)
蚊の第二育成所にて閉じ込められた師匠が限界を迎えて変態した邪鬼。腹部が大きめの昆虫の見た目をしており、腹部には細い足が無数に生えており、胸部には人間ような巨大な両腕が生えている。その脇にハサミムシのようなものが生えており、それにより、壁や人間を切り裂ける。また、その部分からも飲食出来る。頭部には師匠の上半身がそのまま形を残している。足には薄い毛が生えており、それにより壁を登ることができる。
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師匠
「師匠」の例文・使い方・用例・文例
- 師匠と弟子
- 病床を囲んでいた門人たちは, 順々に師匠の唇をうるおした.
- 師匠のやり方をただ踏襲しているだけでいいのだろうか.
- 師匠もはだしだ
- 彼は師匠から破門された
- 踊りの師匠
- 師匠をとる
- 彼は唄がうまいはずだ、師匠をとったんだもの
- 師匠も跣足だ
- (女の)お師匠さん
- 手習い師匠
- あの人の唄は師匠を取ったのだ
- 彼は師匠の上手だ
- 彼は師匠の上手に出たようなわけさ
- 学者や師匠を敬っていう呼び名
- 芸能,武芸の奥義を師匠から伝授されること
- 師匠から伝授された芸能,武芸の奥義
- 師匠から奥義を伝授されること
師匠と同じ種類の言葉
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