カテーテルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 医療 > カテーテル > カテーテルの意味・解説 

カテーテル【(ドイツ)Katheter】

読み方:かてーてる

体腔(たいこう)や尿道膀胱(ぼうこう)などに挿入し体液や尿を排出させたり薬液注入したりする細い管状医療器具


カテーテル

【仮名】かてーてる
原文catheter

体内体液運んだり、体外排出したりするときに用いられる柔軟性のある管。

カテーテル(Catheter)

便や尿を導出するための管をいい、ゴム製やシリコン製などがある。

カテーテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/20 07:38 UTC 版)

カテーテルの分解部品
尿道カテーテル(40cm)

カテーテル: katheter: catheter)とは、医療用に用いられる柔らかい管のことである。胸腔腹腔などの体腔消化管尿管などの管腔部または血管などに挿入し、体液の排出、薬液や造影剤などの注入点滴に用いる。

解説

用途により太さや材質は様々である。血管内で用いられるカテーテルはワイヤーメッシュで補強され、トルク伝達性を高めている。カテーテルを通じて、血管内拡張用のステント・バルーンや閉塞用のコイルを送り込み、治療をすることもある(血管内治療)。

一般に、カテーテル操作の際にはガイドワイヤーが必ず先行し、ガイドワイヤーに導かれてカテーテルが進行する。穿刺用の針からまずワイヤーを通し、血管内や管腔内にカテーテルを挿入する方法をセルジンガー法という。

カテーテルの外径は、フレンチスケール単位(Fr)によって管理されている。

歴史

カテーテルの歴史は古く、柔軟性のないものまで含めるなら約2000年前の古代ローマの遺跡から青銅製の管が発見されている(泌尿器系の病気治療に使われたのではないかと考えられている)。現在主流の血管に入れるカテーテルは18世紀前半にイギリスのヘールズが馬の頸動脈にガチョウの気管を加工して作った管を入れて測定したのが最初で、19世紀中には馬の体温や血圧測定の実験が何度か行われた[1] 。その後、こうした馬の実験データをフランスのベルナールが1879年に行った実験を『手術による生理学(Leçons de Physiologie Opératoire)』という本にスケッチ付きで掲載し、これを読んで興味を抱いたドイツのヴェルナー・フォルスマンは腕の静脈を経由して心臓までカテーテルを入れられるのではないかと考えた。当時すでに実用化されていた尿道用カテーテルを自分の左腕に入れて心臓手前まで届いたと判断した所でレントゲン室に行ってこれを撮影し、心臓にまだ届いてないと気が付くと右心房内まで入れて再度撮影を行った(1929年)。

フォルスマンの上司はこの写真を見せられ彼の実験の成功を認めたが、さらに上の院長はフォルスマンの論文を読んで「医学をサーカスに変えた」と激怒し、研修医であった彼を解雇した。その後アメリカで心臓カテーテルの研究は進み、1940年にアメリカの医師アンドレ・クルナンとディキンソン・リチャーズがフォルスマンの論文を読んで研究を進め、1956年にクルナンとリチャーズはフォルスマンと共にノーベル医学賞を受賞した[2]

種類

クラス分類と規制

日本

日本においては通常高度管理医療機器に分類される。日本での流通には製造販売承認が必要である。また、医療機関等への販売、授与には、高度管理医療機器等販売業許可が必要である。

脚注

参考文献

  • ロブ・ダン 著、高橋洋 訳『心臓の科学史 古代の『発見』から現代の最新医療まで』青土社、2016年5月、97-121「第5章 心臓をむしばむプラークを見る」頁。ISBN 978-4-7917-6922-3 

「カテーテル」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



カテーテルと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「カテーテル」の関連用語











カテーテルのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カテーテルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2025 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
日本オストミー協会日本オストミー協会
Copyright (C) JAPAN OSTOMY ASSOCIATION, INC. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカテーテル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS