アパートの6階から落ちた猫が無傷で助かったことが話題になっている。飼い主が5月28日、フェイスブックに画像と顛末をアップし、世界中のメディアが取り上げている。

 タイ在住のアピワット・トヨタカさんは体重8・5キロの猫シフを飼っている。5月28日午前7時30分、マンションの管理人から「あなたの車のリア(後部)ガラスが割れている」と連絡があった。急いで確認しに降りると、確かにガラスが割れて腹を立てたが、車内に愛猫シフがいることを確認。「あっ、デブ猫のシフが落ちたんだ。生きててよかった」と怒りが喜びになったという。

 管理人と共に防犯カメラをチェックすると、6階のトヨタカさん宅の窓からシフが落ち、3階の出っ張り部分にぶつかり、車のリアガラスに落下し、車内に収まったことが分かった。

 動物病院でレントゲンを撮るなど診察を受けたが、ツメ2本が折れた以外、内臓にも骨にも損傷はなく、エサを食べ、排泄するなど、いつも通りに生活しているという。

 トヨタカさんはこの奇跡のデブ猫を「カンフー・シフ」と呼ぶようになった。ちなみにアパートは許可がなければペット飼育禁止で、トヨタカさんは無許可飼育だったので、1000バーツ(約4000円)の罰金を払うことになった。