立憲民主党や日本維新の会、参政党、日本保守党、社民党などの5野党は9日、共同で「政治資金世襲禁止法案」を衆議院に提出した。

 この法案は政治家が引退したり死亡した際、政治団体や政治資金を親族に引き継ぐことを禁止する「政治資金規正法」の一部を改正するもの。配偶者と三親等以内の親族が対象で、政治家の世襲を制限する狙いがあるという。

 法案の提出後、日本保守党の河村たかし氏は「これは実は、どぇらい問題でして、そもそも議員って何のためにできたかと。国王が世襲するわけですよ。ルイ14世、ルイ16世だとか。『それではいかん』ということで議員は権力を短くしようということが、そもそも根本なんです」と話した。

 さらに「そりゃ給料も良すぎるですけど、地方政治もひどいもんですよ。名古屋市議会でも出てくる人らはみんなボンボンと…。(世襲政治家同士が)グループになって同じことしかやらん。いまは政党選挙が行われているとはいえないと。これはちょっとやそっとの問題ではなくて、大変な提言だと思います」と意義を強調した。