ベルーナ 決算/4~9月増収増益、北海道などでホテル事業好調

2024年10月31日 16:39 / 決算

ベルーナが10月31日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高971億2700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益35億7000万円(15.3%増)、経常利益41億4300万円(4.2%減)、親会社に帰属する当期利益25億6500万円(21.4%減)となった。

アパレル・雑貨通販事業の売上高は353億6600万円(1.6%増)、セグメント損失は15億4300万円(前年同期は13億4000万円のセグメント損失)。円安の進行や原材料・資材価格の高騰を受け仕入原価が上昇したため、広告宣伝費を抑制した。商品価格にメリハリをつけたことや商品力強化に注力したことなどでレスポンス率は改善し、新規顧客数ならびに稼働顧客数は前年に比べて増加している。

プロパティ事業の売上高は166億4900万円(12.1%増)、セグメント利益は27億9300万円(55.9%増)。このうち国内ホテル事業では、国内旅行需要やインバウンド需要が増加したことなどで大幅な増収増益となった。

特に北海道エリアのリゾート型ホテルで国内旅行需要が旺盛であったことや、リニューアル工事を行ったことで客室単価が上昇。競合他社が人手不足で苦戦する中、ベルーナの強みである外国人人材の補充により高稼働を維持できたという。国内都市型ホテルは、札幌や銀座、京都、大阪とインバウンドに人気のエリアに立地しており客室単価や稼働率が上昇している。

グルメ通販事業の売上高は126億9200万円(0.1%減)、セグメント利益は5600万円(前年同期は9900万円のセグメント損失)。サービスレベル向上のためにシステムを刷新し、電算費が上昇した。一方、媒体発行数等の広告宣伝費の見直しや商品価格の見直しにより前年同期と比べ売上に対する経費比率が改善し、減収増益となった。

呉服関連事業の売上高は101億700万円(2.8%減)、セグメント損失は3億9900万円(前年同期は1億9300万円のセグメント損失)。

和装販売事業は、不採算店舗の閉店に伴う稼働顧客数の減少などで減収減益となる。BANKANわものやでは、ローコストオペレーションの推進により引き続き収益性の改善を図った。衣裳レンタル事業では、同業他社の撤退により卒業式袴レンタルの受注が大幅に増加。それに伴う経費が増加したことなどで増収減益となった。

化粧品通販事業の売上高は67億5100万円(9.3%減)、セグメント利益は9800万円(75.7%減)。新規顧客は前年同期より増加した一方で、定期コースの売上が減少し、減収減益だった。健康食品通販事業でインフォマーシャルを中心に新規顧客の獲得強化を図ったが計画には届かず、減収減益となっている。

通期は、売上高2170億円(4.2%増)、営業利益115億円(17.5%増)、経常利益125億円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(37.0%増)を見込んでいる。

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