セブンイレブン/オーストラリアで30年度に1000店舗体制、粗利率40%目標
2024年10月24日 14:24 / 海外
セブン&アイ・ホールディングスは10月24日、海外コンビニ事業を手掛ける7-Eleven International, LLCがオーストラリアにおいて、2030年度平均日販9000ドル以上、粗利率40.0%以上、店舗数1000店舗以上を目指すと発表した。
同日WEB開催したIR DAY2024秋で、7-Eleven International, LLCの阿部真治取締役兼会長が明らかにしたもの。
7-Eleven International, LLCは2024年4月、セブン-イレブン・オーストラリアの買収を完了。同国における戦略的投融資を強化している。
阿部会長は「オーストラリアの食品市場は57%がスーパー、コンビニは4%程度と、日常の買い物の場として選ばれていない。日米で培った魅力的な商品・サービスを移植することで競争優位性を確保する。具体的には、フレッシュフードによる差別化、出店拡大、店舗オペレーションの強化、パーソナライゼーションしたポイントプログラム・デリバリー拡大といったデジタル施策、燃料事業の5つの柱を軸に成長を図る。世界的にフレッシュフードの売り上げ構成比が高い店は、売り上げ改善効果が見込める」と述べた。
フライドポテト、フライドチキンといったフレッシュフードを強化した実験店舗「Lower Bourke店」(6月6日改装)では、9月は平均日販が前年同月比24%増(全国平均は2%減)と好調に推移している。
また、現在品ぞろえ拡大のため、新カテゴリー商品をメルボルン本社3階のモックアップストアで実験している。現在1390SKUのアイテム数を3000SKUまで増やす計画だ。
さらに、フレッシュフード・品ぞろえを強化したモデル店舗「Bowen Hills店」でも実証実験を行っている。シドニー都心部や出店空白地域で物流可能なエリアでの出店を推進し、現在の747店舗を2030年度1000店舗以上まで伸ばす。
デリバリーも現在547店舗で導入。2024年度末までに600店舗での実施を目標としている。
セブンイレブンは2024年2月末現在、20カ国・地域に8万4652店舗を展開。2030年までに30カ国・地域、10万店舗以上を目指している。
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