Food & Beverage

食品製造プロセス評価

製造工程における品質管理と安全性向上を目的とした手法を紹介しています。高感度ATP法による微生物検出や、残留塩素濃度の測定、フリーズドライ工程の監視、排水処理設備のpH測定などを通じて、食品の製造環境とプロセスの効率化と最適化に貢献します。

ビール中の微生物検出

高感度ATP法を用いた微生物迅速検査装置

ビール由来のバックグラウンドATP*を洗浄処理によって低減することで、ビール中の汚染微生物由来のATPを検出できます。迅速な検査によって即日出荷の判定が可能となり、市場への迅速な出荷や在庫管理費の低減に貢献します。

* ATP (Adenosine triphosphate):アデノシン三リン酸

微生物迅速検査装置 Rapica

  • 微生物1細胞レベルのATP量を測定
  • 最大24検体を約2.5時間で迅速に検査
  • 検体をセットした後は自動で測定
  • 微生物の種類にかかわらず測定可能

野菜洗浄水の残留塩素濃度測定

残留塩素濃度のリアルタイム管理

野菜の洗浄に用いる洗浄水の殺菌効果を確認するには、洗浄水の残留塩素濃度およびpH値のモニタリングが重要です。残留塩素濃度モニター UP-400CLのセンサは、独自の測定技術(特許出願済み)により、野菜からの溶出物による影響を受けにくく、野菜洗浄中も安定して測定できます。

残留塩素濃度モニター UP-400CL

  • 食品調理・製造・加工現場での洗浄水の残留塩素濃度をオンラインで管理
  • 自動サンプリング、自動測定データ出力で測定値を一括管理
  • ダイヤモンド電極*を採用し高寿命化

* ホウ素を添加した導電性ダイヤモンドです 。高感度、高い耐久性を有した電極です。慶應義塾大学 栄長泰明教授との共同研究の成果に基づくものです。

UP-400CL
UP-400CL

残留塩素濃度モニター

フリーズドライ工程における真空・乾燥の監視

乾燥機における真空・乾燥状態の監視

フリーズドライ工程では、水分を含んだ原料を急速凍結させ、その後減圧し、真空状態で水分を昇華させ、乾燥状態にします。このため、一連の工程を行う乾燥機において、内部(チャンバ)の真空・乾燥状態の監視は品質管理の重要な要素となります。

VG Series
VG Series

キャパシタンスマノメータ 隔膜式真空計

Micropole System QL series
Micropole System QL series

四重極形質量分析計

IT-270
IT-270

装置組込み型 放射温度計

食品工場の排水処理設備におけるpH 測定

セルフクリーニング機能によるpH 計のメンテナンス工数削減

食品製造工場では、効率的な排水処理のためにpHの測定がおこなわれています。処理前の排水(原水)は有機物が多く、電極が汚れやすいため、洗浄頻度が高い、電極が短寿命になるなどの課題が挙げられます。

【食品工場の排水処理設備の事例】

既設のpH電極の場合、有機物を含む試料で覆われた一方、セルフクリーニングpH電極はpH応答ガラス膜及び液絡部周辺に汚れの付着が見られず、防汚効果を発揮しました。

6122シリーズ
6122シリーズ

無補充式セルフクリーニングpH電極

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