SUS316Lにアクティブスクリーンプラズマ窒化した後の断面組織と元素プロファイルです。試料最表面に厚さ0.3 μmの堆積物層が、その下に厚さ3 μmの窒素濃化層(ステンレス鋼に窒素が過飽和に固溶したS相*)が形成されていることがわかります。GD-Profiler 2なら、0.3 μmの最表面堆積物層の確認から10 μmの深さ方向までの元素プロファイルの確認も可能です。
* S相:耐食性に優れた硬い改質層
マーカス型高周波グロー放電発光表面分析装置(GDS)
CFRPはカーボン繊維の方向によって強度が大きく変わり、その応力の評価が重要となります。LabRAM HR Evolutionでは、高い波数分解能により、微小な応力の変化をピーク位置のシフト量から分析できるため、新たな軽量化ボディ材料の研究開発に活用されています。
顕微ラマン分光測定装置
車体の軽量化において、金属材料から炭素材料やエンジニアリングプラスチックなど、新材料の研究が進められています。蛍光X線分析装置では、繊維強化樹脂フィラーの軽元素成分の分布が確認できます。
微小部X線分析装置 (X線分析顕微鏡)
樹脂材料に使われるポリカーボネートは、性能向上のため、非常に薄くかつ近い組成の多層コーティングが施されています。UVISEL Plusは、正確な薄膜分析だけでなく、屈折率や消衰係数から膜質評価も可能なため、コーティング層の研究開発に貢献しています。
分光エリプソメーター
樹脂中のフィラーは分散性のコントロールが難しく、凝集すると接触面積が減少するため、性能が低下します。 特にナノサイズのフィラーは凝集しやすく、ナノレベルでの粒子径分布を測定できるnanoPartica SZ-100V2で、分散性を確認することが重要です。 さらにラマン分光分析なら、三次元で分散状態を観察できます。
ナノ粒子解析装置
ラマン顕微鏡
ゴム製品において、物性を向上させるために使われるカーボンブラック中の有機物量は、水素を定量することで測定できます。 さらに昇温分析機能を使えば、有機物として存在している材料中の水素と、水分として表面に付着している水素を分離して測定 できます。EMGAなら金属中だけでなく、カーボンブラックやアルミといった材料中の水素分析も可能です。
水素分析装置