uneyama記録

はてなダイアリー過去ログ(更新予定無し)

はじめに

このサイトは消費者庁の栄養成分表示検討会に関連する話題を整理・検討するためのものです。 消費者庁の栄養成分表示検討会サイト http://www.caa.go.jp/foods/index9.html検討会は半年ほどで意見をまとめる予定になっており、時間がないなかで重要なことを…

検討会と報告書についての感想

書こうと思っていたところにPfさんのコメントを頂きました。 ほんとうに、メディア報道による間違った先入観で見ていた方も多かったのではないかと思います。 でも、報告書や資料を素直に読めばそうではないことがわかるのでは。 私の立場は多分学術関係者だ…

報告書

栄養成分表示検討会報告書 および 栄養成分表示検討会報告書の取りまとめについて が発表されました。 事務局の人事異動などもあってやや遅くなっていましたが、これが最終版です。 とりあえずそれだけ。

第8回(最終回)検討会

7月20日の検討会で最終となりました。 案の微修正のあと最終報告書が公表されることになるでしょう。第一回目の時はカメラも来ていたように思うのですが、最後はいなかったかな?メディアが想定していたのと違うので飽きたのでしょうか? 日本人にとって一番…

報告書の素案など

第7回検討会の資料が掲載されています。 http://www.caa.go.jp/foods/index9.html#m01 今回は 栄養成分表示検討会報告書(素案) に対して文句をつける(?)回だったのですが、時間ぎりぎりまでいろいろな意見が出されました。 この報告書では栄養成分表示…

「委員発表等の概要」を読んで感じたことなどをid doramaoが記します

一つ前のエントリで畝山さんが紹介している「委員発表等の概要」での各委員の方から出た意見を改めて読みなおしましたが、論点は色々とでているものの、これらを具体的な報告書にまとめるのは難しいのでは、という印象を持ちました。特に消費者教育の話にま…

第5回・6回検討会

しばらく更新をさぼっておりました。5.6回と続けて開催され、次回はもう報告書案が提示されることになります。 5・6回はなんとなくおさらいということで論点がつかみにくい話が多かったのですが、事務局が提示した「委員発表等の概要」を見て頂ければ報告書…

第4回検討会

少し間が空きましたが第4回検討会が行われ、資料がアップされています。 今回で一通りの検討課題が出そろったということで、次回以降報告書の作成に向けて検討されることになります。 これまでの資料をまとめて眺めてみると、それなりの全体像がつかめるかも…

糖尿病の要因について、思うところをid doramaoが記します

前回のエントリで折角脱線していただきましたので、食品表示から少し離れて思うところなどを書かせていただきます。個人的解釈なども含みますのでその点、どうぞご了承下さい。 ■糖尿病の要因と対策 uneyamaさんは糖尿病に関連する要因のウチ、日本人と欧米…

糖尿病と食事 やや脱線

栄養成分表示検討会の中ではこれまでの経緯などから心血管系疾患(トランス脂肪)と高血圧(ナトリウム)については話題になっていましたが、doramaoさんもご指摘の通りやはり糖尿病も重要でしょう。最近EFSAが各国の食品群別摂取量データベースを発表したの…

どのように伝えるのか(意味のある活用を目指して)id doramaoが記します

第3回「栄養成分表示検討会」の資料の中で、畝山さんがオススメしていた蒲生委員の資料を読んでみました。内容の一部について個人的に思ったことを少し述べます。次に蒲生委員も必要性を説いている、栄養成分表示についての教育もとても重要な要素だと思い…

第2回議事録と第3回資料

第2回「栄養成分表示検討会」議事録が掲載されました。第3回資料も掲載されています。 http://www.caa.go.jp/foods/index9.html この中でのお勧めは蒲生さんの資料です。 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin511.pdf 前半がパワーポイント、後半が説…

栄養成分の分析や表示に関する諸問題 ohira-y記す

消費者庁から「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」が公表されました。 消費者庁 トランス脂肪酸に関する情報 http://www.caa.go.jp/foods/index5.html 今回は栄養成分の表示にかついて、トランス脂肪酸の表示にかわるコストや、栄養成分表示と分析値の…

報道についてのメモその2

検討会に関するものではないのですが気になる報道があったのでメモ 米国の2010食事ガイドラインに関連して塩分減らし、果物や野菜を 米政府が食事指針 大人3人に2人が肥満で 2011.2.1 米国民はもっと減塩、菜食を−。米政府は31日、食習慣に関する新たな…

第2回「栄養成分表示検討会」

消費者庁のサイトに資料がアップされています。 http://www.caa.go.jp/foods/index9.html 主な議題は 畝山の栄養成分表示検討のための背景 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/110131_1.pdf佐々木先生の各栄養成分と健康影響に関する考え方 http://www.caa.go.j…

報道についてのメモ

ゼロ食品氾濫が映す、食品表示の後進国ニッポン 東洋経済オンライン 1月28日(金) http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/fccb46db8eb0837cb3a260b9a782376a/ 消費者庁は「食品表示の国際化」を目指し、昨年12月から栄養成分表示の検討会…

第1回「栄養成分表示検討会」議事録が消費者庁サイトに掲載されました

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin486.pdfとりあえずお知らせ。これだけではつまらないので小ネタを少し。 誰が何を言ったかという形での議事録をこまめに公表しているのは日本くらいではないかと思います。FDAやEFSA等では普通は公表されるのは議事…

大きなリスクはないがしろにされ小さなリスクは騒がれる?

doramaoさんの2011-01-13の 栄養表示とナトリウム に便乗して、uneyamaが常々不思議に思っていることを書きます。 塩分の取り過ぎは良くないよ、ということも、殆どの人が摂りすぎている、ということも、情報としては良く知られていると思います。 塩の必要…

【ナトリウムの栄養成分表示への意見をid:doramaoが記します】

私個人の意見ですが、栄養成分表示の中で消費者が表示を見て食品選択を行う場合に有用性が高いだろうと考える栄養成分は次の通りです。『エネルギー』・『炭水化物』・『ナトリウム』【炭水化物について】 平成19年国民健康栄養調査によれば、糖尿病が強く疑…

第1回栄養成分表示検討会の資料について

第一回の主議題は消費者庁の作成した資料でした。平中さんが説明しておられましたが、これについて改めて見直してみます。消費者庁サイトからは分割ダウンロードができるようになっているのでそれに従ってコメントをつけていきます。とりあえず地の文はuneya…

栄養成分表示についての個人的な意見や印象など id:doramao記す

■自己紹介など 畝山さんからは栄養学的観点からの意見を期待されていると思いますが、自分のわかる範囲で書かせていただこうと思います。私は管理栄養士という資格で仕事をしておりますが、栄養管理業務の他に、地域の高齢者に対する食事相談や講習会などを…

日本の栄養成分表示制度についておもうこと   このエントリは id:ohira-y が書いています。

畝山さんに召喚された ohira-y です。共同編集者として参加させていただきます。簡単に自己紹介をさせていただくと、 食の安全情報blog*1というブログで食をテーマにいろいろ書いています。一応、食品関連の企業に勤めている会社員です。そういう立場から、…

次回プレゼン内容

発表する前から公開で悩むことにします。理由はできるだけわかりやすいものにしたいからです。相手は全くの素人からそれなりの専門家までさまざまなので、短い時間で必要なことを理解できる形で提示できるかどうか、難しいです。 テーマは食生活全体のリスク…

第一回検討会の感想

第一回は事務局からの説明と比較的自由な意見交換といったところでした。 座長は坂本元子和洋女子大学学長です。 私は事前に次回での意見を求められていたので皆さんの意見をとにかく聞いておりました。ほぼ全員が発言していて活発な意見交換がなされたとい…

これまでの経緯

まず個人的に把握している背景から。 消費者庁の担当大臣が福島さんだった時にトランス脂肪酸について検討するように、という指示が出たのがことの発端だったと思います。 消費者庁では「トランス脂肪酸に係る情報の収集・提供に関する関係省庁等担当課長会…

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2010年3月にサービス中止された日経BP社のFoodScienceに連載していた記事を暫定的にそのまま掲載しています。文章中にあったリンクは貼っていません。 ここはとりあえずの置き場所ですので移動する可能性もあります。ご承知おきください。

科学的に評価したリスクに基づいて対策を

3月9日付で消費者庁から「トランス脂肪酸の表示に向けた今後の取組について」という発表があり、大臣記者会見をもとにメディアでも報道されたようです。渡辺宏さんのブログに報道各社の見出し比較が掲載されていておもしろかったので参考までに。http://www.…

「環境ホルモン」問題はどうなった?BPAの評価を巡る世界の動向その2

2008年5月、「『環境ホルモン』問題はどうなった? ビスフェノールAの評価を巡る世界の動向『その1』」を書いてから、2年弱がたちました。この間、この「環境ホルモン」という言葉もほとんど聞かれなくなりましたが、実際にビスフェノールAの問題がどうなっ…

豆乳の憂鬱〜BPAと類似の評価結果なるもメディアの扱いがまるで違う

2009年12月16-18日、米国国家毒性プログラム(NTP)のヒト生殖リスク評価センター(CERHR)の豆乳ベースの乳児用ミルクの評価専門委員会が会合を行い、豆乳に含まれるイソフラボンが発育に悪影響があるかどうかについての評価を行いました。これは06年に開始さ…

トランス脂肪酸の表示に潜む問題

このたび消費者庁でトランス脂肪酸の表示についての検討が始まったようです。これは、トランス脂肪酸の表示について検討するように福島瑞穂消費者担当大臣から指示があったためであり、福島大臣が指示した理由は消費者からの要望に応え、今までとは違う、目…