uneyama記録

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検討会と報告書についての感想

書こうと思っていたところにPfさんのコメントを頂きました。
ほんとうに、メディア報道による間違った先入観で見ていた方も多かったのではないかと思います。
でも、報告書や資料を素直に読めばそうではないことがわかるのでは。
私の立場は多分学術関係者だったと思うので、報告書の最後の部分にこの↓文章が入っていることで最低限の役割は果たせたかなと思っています。

栄養表示については、国民の栄養摂取状況からみて、その不足や過剰な摂取が国民の健康の保持増進に影響することから、日本人のデータに基づく科学的根拠を常に把握しておくことが重要となる。
しかし、現在、日本人を対象とした科学的データは極めて不足しているため、今後、不足している日本人を対象とした栄養疫学などの健康関連データや、消費者行動などの社会科学的データを収集する等の研究を進めることも重要である。
さらに、消費者の商品選択や食生活の実践に栄養表示がどう役立てられ、消費者の健康の保持増進を支援する観点からどう貢献できているかについて、今後、継続的に成果を検証し、見直していくことが必要である。

事業者の皆様にとっては、今後の細かい部分でのツメのほうが気になるかもしれないのですが、それについては今後のワーキングチームや一元化法検討会で検討されることになるのでしょう。そちらについては私はあまり関係がないので、今回の検討会のメンバーからは生協の鬼武さんや事業者代表者などが参加なさるのではと思います。
(消費者庁の「とりまとめ」によるとタイムスケールがかなりタイトなので、法案には細かい部分は書けないのではないかと思っていたりしますが。その場合は表示の具体的詳細についてつめるのはさらに先になるかもしれません。)
いずれにせよ、検討会の提案した「事業者にとって実行可能性の高い設定方法」のためのデータベース作成などには時間(とお金)が必要です。それまで各事業者や消費者、行政担当者などにも、何のための表示か、どうすればみんなにとって良い結果が得られるのか、といったことを考えて準備していくことが求められます。

このサイトが役に立ったかどうかわかりませんが、しばらく書き込みできる状態でおいておきます。