都道府県別米生産量

農林水産省の作況調査から米収穫量の都道府県別ランキング。

全国の米生産量は7,824,000トンで、農業就業人口100人あたり373.16トン。生産量が最も多いのは富山県で農業就業人口100人あたり975.62トン(偏差値77.3)。2位は秋田県で909.77トン。3位以下は新潟県(771.14トン)、石川県(749.94トン)、山形県(718.36トン)と日本海側各県が上位を独占している。。一方、最も生産量が少ないのは東京都で農業就業人口100人あたり5.31トン(偏差値34.8)。これに沖縄県(11.00トン)、神奈川県(64.89トン)、和歌山県(87.83トン)、山梨県(98.07トン)と続いている。

総生産量1位は新潟県で611,700トン。2位は北海道で581,800トン。3位以下は秋田県、山形県、茨城県となっている。

分布地図を見ると北日本の日本海側で生産量が多い。日本海側で生産量が多い理由として以下のふたつがあげられている。

農林水産省:こどもそうだん

しつもん:
どうして北海道、東北、新潟で米の生産量が多いのですか。

こたえ:
米はもともと暖かいところほど生産量が多いと思われがちですが、北海道、東北などで多いのは、
　1.寒いところでもできる米の品種改良や栽培技術が向上したこと
　2.昼の気温と夜の気温の差が大きいことが稲の生育にはよい条件となって収量が多くなるためです。
また、新潟では、昔から地域的(大都市から比較的遠い)にも気候的にも他の農作物を作るよりも、米を作る方が農業経営が安定するため、米を作って来たことが生産量が多い原因の一つです。

相関ランキングでは米生産額比率と正の相関が高く、米生産量が多いところは農業生産額に占める米生産額を占める割合が高い。

また、年間雪日数や年間降雪量と正の相関が高く、年間晴れ日数や年間日照時間と負の相関が高いことから、雪が多く晴れ間が少ないところで米生産量が多い。

日本酒消費量と正の相関があり、米の生産が盛んなところで日本酒の消費量が多いのは、米と日本酒の深いつながりを感じさせる相関だ。

食糧自給率(カロリーベース)とも正の相関があり、米生産量が多いところは食糧自給率も高い。