埼玉県:熊谷市 東京都:千代田区 滋賀県:彦根市
気象庁では過去30年間のデータから平年値を出しており、ここでは1991年から2020年のデータによる平年値を比較している。
雪日数については以下のように定義されている。
冬によく使う用語雪やみぞれ、細氷などが観測された、いわゆる雪の降った日数のことを「雪日数」と言います。ただし、雪日数には雪あられ、氷あられ、ひょうなどは含まれません。
年間雪日数の全国平均は39.8日。これは各県のデータを平均したものであり、気象庁が発表したデータではないので注意いただきたい。
雪日数が最も多いのは北海道で124.4日(偏差値75.1)。2位は青森県で119.5日。3位以下は岩手県(111.0日)、秋田県(108.9日)、山形県(105.7日)と緯度が高い順に並んでいる。その次には長野県と北陸地方が続いている。豪雪といえば北陸のイメージだが、雪の日数が極端に多いわけではない。北陸よりも東北の方が気温が低く、北陸で雨が降っている時、東北では雪になっているためだと思われる。
一方、最も雪日数が少ないのは沖縄県で0.0日(偏差値38.2)。これに宮崎県(3.6日)、静岡県(4.1日)、鹿児島県(4.9日)、東京都(8.5日)と続いている。
地域的に見ると冬に北西季節風が吹き付ける日本海側で雪日数が多く、太平洋岸で少ない。福岡県や佐賀県よりも南関東の雪日数が少ないのはこのためだ。冬に雪が多い日本海側気候をデータで裏付けている。地図をみると長野県だけ若干張り出しているように見えるが、これは日本海側気候の長野市に観測点があるためで、太平洋岸気候の南部では雪日数は少ない。
他との相関ではでは
年間平均気温と負の相関となっていて、平気気温が低い地域ほど雪日数が多い。また、
年間晴れ日数とも負の相関になっている。雪日数が多い地域ほど晴天日数が少ないことを表しており、日本海側は雪の日が多いため、晴れの日が少ないと言える。
スキー・スノーボード場数とも正の相関があり、雪の日が多いところはスキー場が多い。
干物消費量とも正の相関があり、雪の日が多いところは漬物の消費量も多い。雪に閉ざされる冬の食料として漬物をたくさん食べた食文化が今も残っているようだ。
新潟市は県内では雪が少ないところなんですね。知りませんでした。
たしかに今の方式で都道府県の値とするには無理がありますね。かといって、全観測地点を単純に平均化すればいいかというと、山間部などの人口が少なく雪が多いところの値で全体が引きずられてしまう可能性も考えられます。気象庁としても苦肉の策として現在の方式に落ち着いているのかもしれません。