北へ。~Diamond Dust Drops~ 第11話 「~帯広~ 原田明理 後編」 - アニメとゲームと恋の楽園
2016/07/11

北へ。~Diamond Dust Drops~ 第11話 「~帯広~ 原田明理 後編」

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(C)2004 HUDSON SOFT/RED/Project DDD

明理がお父さんと砂金掘りをする!

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今回は原田明理のエピソードの後編になります。
明理のお父さんが倒れて病院に救急搬送されたところから始まります。
もちろん娘の明理も駆けつけるわけですが、お医者さんからはお父さんに
残された時間が少ない事を知らされてショックを受けてしまいます。

お父さんは娘に心配かけたくないからずっと黙っていたみたいなのですけど、
おそらく医療費の負担をかけさせたくないと思っていたのでしょうね。
娘が家系を助けるためにずっとアルバイトをしてくれているので、その上に
医療費まで稼いでもらうというのは大変苦労をかけることになりますし・・・・・・。
ただ、母親を亡くしている明理からすれば肉親はもうお父さんしかいないので、
そのお父さんまで失うとなると悲しくなるのは無理もありません。
これはかなり重いエピソードになりそうな雰囲気がありました。

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「お父さんの大好きな砂金掘り一緒に行きたいの。」
明理はお父さんに残された時間をなるべく一緒に過ごしてあげようとします。
そこでお父さんの好きな砂金掘りに誘ってあげていたから優しいですね。
せめてお父さんが生きている間に良い思い出を作ろうとしているのでしょう。
これはお父さんの方も娘と一緒に夢の砂金掘りが出来るので嬉しそうでしたわ。

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「ここはお父さんにとって特別なんだ。母さんと一緒によく来た場所さ。」
明理はお父さんと黒川くんと一緒に砂金掘りに行きます。
もうすっかり黒川くんは明理の家族と親しくなっている感じですね。
お父さんとしては1人残してしまう娘のそばに黒川くんがいてくれるのなら
少しは安心した気持ちになれたのではないでしょうか。

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「若者よ。もっと夢を大きく持たなぁいかん。夢のはるか先にあるでっかい輝きを
目指さにゃきゃ!」

お父さんは砂金掘りが趣味なだけあって手際よく作業をしていましたわ。
とても重い病気を患っているはずなのにあれだけ元気に動けるのだから、
本当に砂金掘りが大好きで生き甲斐にしているのでしょうね。
あと、お父さんが黒川くんに大きな夢を持つように言っていたのがポイント。
お父さんは黒川くんの悩みに気づいていたのかもしれません。

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「私ね、小さい頃からお父さんのあの目が大好きだったの♪大好きなことに
熱中しているお父さんのあの目♪」

明理が夢に向って目を輝かせているお父さんが好きだから、もし黒川くんが
彼女に振り向いてもらいたければ簡単に夢を捨ててはいけませんね。
この時の黒川くんの心には何か響くものがあったように見受けられました。

元バイト仲間とはいえ黒川くんが明理の家族にここまで絡んでくるのは奇妙な
感じがしていたのですけど、黒川くんの悩みを解き放つという伏線というのなら
これは意味のある演出になっていたように思います。

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「なぁ、明理。ダイヤモンドダストって知っているか?」
この作品の定番となっているダイヤモンドダストの伝説がここで語られます。
でも今の明理には恋人よりもお父さんのことで頭がいっぱいかもね?
あと、お父さんがしみじみと周囲の風景を眺めていたのは印象に残ります。
もうこの思い出の場所に来られないかもしれないから、最後に脳裏に
焼き付けておこうとしているようにも感じられました。

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今回のアイキャッチは、「緑ヶ丘公園のグリーンパーク」「歴舟川」です。
おそらく明理達が砂金掘りで訪れた川がこの歴舟川なのかもしれません。

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「本当にありがとう。明理・・・・・・。」
「お父さん・・・・・・。」
明るく元気に喋るお父さんが弱々しい声になっていたのは辛いものがあります。
明理もおそらくもう覚悟を決めていたでしょうね。
それでも最後までお父さんを元気づけようとしていたから泣けてきますよ。
お父さんはお母さんと一緒に見たダイヤモンドダストが幻だと思ったようですが、
2人の間に出来た結晶でもある明理がこんなに大切に想ってくれていますので
最期になってようやくダイヤモンドダストの幸せを感じられたのかもしれません。
悲しくなるシーンなのですが、ダイヤモンドダストの伝説と上手く絡めているので、
どこか和やかな気持ちにさせてくれる旅立ちといった雰囲気がしました。

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明理はお父さんが天国に旅立った後、再び砂金掘りの川を訪れていました。
その手には金色のアクセサリーが握りしめられていたのですが、お父さんが
明理のために砂金掘りで集めた砂金で作ったものだったので驚きです。
おそらくお父さんは死期を悟った時から形見の品を残しておこうとしたのでしょう。
一見すると趣味に没頭する酒飲みなお父さんといった印象がありましたけど、
本当は家族を大切に想う素晴らしいお父さんだったと思います。
このシーンなんかも心が熱くなるくらいに感動的なシーンでした。
さすがにラストのエピソードに相応しい感じがしました!

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「いつかは私も・・・・・・誰かと見れるのかなぁ?伝説のダイヤモンドダストを♪」
明理にとっては黒川くんが和菓子職人に復帰してくれるのも嬉しいかもね。
今の明理は両親がいなくなって一人孤独になってしまいましたけど、きっと
これからは黒川くんがそばにいて支え合っていってくれそうな気がします。
そしていつかは新しい家族を作って幸せに暮らしていってもらいたいな。

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