この青空に約束を ~ようこそつぐみ寮へ~ 第13話 「約束の日」(最終回) - アニメとゲームと恋の楽園
2014/08/08

この青空に約束を ~ようこそつぐみ寮へ~ 第13話 「約束の日」(最終回)

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(C)TGL/Alchemist・つぐみ寮寮生会 2007

涙の卒寮式!

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今回で「この青空に約束を ~ようこそつぐみ寮へ~」の最後の感想になります。
今までは1人ずつ順番にメインヒロインを交代させながら描かれてきましたけど、
この最終回はつぐみ寮の皆が主役という形で締めてくれていました。

つぐみ寮の最後の日を迎え、寮生達が物思いに耽りながら時を過ごしていました。
退寮式が行われる時間まで、寮での楽しい生活を感慨深く思い出しているのでしょう。
とうとう最後のお別れとなると悲しさや寂しい気持ちが溢れてきそうですよね。

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凛奈は合わせ石の片方をイアリングにして左の耳に身に付けているのですけど、
それは幼い頃の彼女が落ち込んでいた時に男の子から貰った宝物でした。
ただ、どこの誰に貰ったのか知らないので、その持ち主の事が気になるみたいです。
そこで合わせ石の残りの片方を持つ男の子を見つけ出そうとしていましたわ。

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航が小石を持っていた事をあっさりと思い出して凛奈に手渡していました。
しかしながら合わせ石を合わせてみると合わなかったから拍子抜けになるw
普通ならここで謎の男の子の正体が航だったという事で一気に恋愛パターンへと
話が盛り上がってくるところなのにねぇ・・・。
とりあえず、凛奈に合わせ石を渡してあげたのはオーナーだったようです。

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最終回の凛奈の補足的なエピソードは必要性を感じなかったのですけど、第1話と
第2話の彼女のエピソードは印象が薄かったためにここでもう一度描いたのかも。
凛奈がこの作品ではメインヒロイン扱いになっているのかな?
こればっかりは原作ゲームを遊んでいないので分かりにくいのですけどね。
どうせなら茜のエピソードとかもあれば見てみたかった気がします。
結構面白そうなキャラだったので脇役のままだったのがちょっと残念でした。

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「只今より、第15回高見塚学園つぐみ寮、卒寮式を始めます。」
そして、ついに廃寮前の最後の卒寮式が執り行われます。
私は寮生活をした事がないので分からないのですが、こういう卒寮式というものは
リアルな学生寮などでも広く一般的に行われているのかなぁ?って思いました。
とにかく卒業式ではなく、こういう卒寮式を題材にするというのは珍しいですよね。
これなら、それぞれの寮生達の絆の強さが伝わってきますので、よりいっそう
別れの寂しさが増してくる雰囲気がありました。

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「卒寮、おめでとう。そして、お疲れ様。大家さん。」
沙衣里先生が1人1人名前を呼んで卒寮証書を手渡していきます。
先ず最初は1年生の宮穂から。
宮穂が大家として頑張ってくれたから、ここまでつぐみ寮が続けられましたので、
先生や他の寮生達も感謝しているでしょうね。

「静。新しい環境でも明るく楽しく皆と仲良く暮らしていけますか?」
「はい(>ω<)」
「卒寮。おめでとう。」
そして次は静が卒寮証書を受け取っていました。
沙衣里先生としては今後の静が上手く生活していけるのかが心配みたいです。
やはり彼女には誰かサポートしてくれる友達がいててほしい気がするかな(^ω^)
でもまぁ彼女もこのつぐみ寮の生活によって少しは成長しているはずですから、
良い友達を作って楽しく過ごしていってくれるものと信じたいです。

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「本当に運がなかったね。凛奈。私たちの仲間になっちゃってさ。」
「沙衣ちゃん・・・。」
気の強かった凛奈もこの卒寮式になると思いっきり涙を流していました。
彼女は最初は皆と仲良くする気はなかったのですけど、今となっては
この仲間達と一緒に過ごせて嬉しい気持ちになっているでしょうね。
沙衣里先生にとっては凛奈が一番手のかかる寮生だったようです(^ω^)

「2年間、つぐみ寮のお母さんをやってくれて本当にありがとう。」
そして海己は寮でお料理を作り続けてきた事を感謝されていました。
海己は寮の庭で家庭菜園もしていたから本当によく頑張ったと思います。
これからは航の手助けがなくなるので先生から心配されていましたけど、
もう今の彼女は副会長としてもやれているから大丈夫なんじゃないかな。

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「ちょ、ちょっと待て!俺には何の言葉も無しかよ!そりゃ冷たいんじゃないの!?」
「だって、あんたとは来年度も学校で毎日会うだけだし・・・。」
そして航の番になると、沙衣里先生は何も言わずに証書を渡すのみでした。
まぁたしかに彼だけは学校に残るのだから特別な別れの言葉はいらないかな(笑)
むしろ苦労させられた分、沙衣里先生の方が感謝の言葉を貰いたいでしょうね(^ω^)

「あんたはこのまま進め。いつまでも私の目標の凄い女でいろ。
卒寮、そして卒業おめでとう。」

そして最後は3年生の奈緒子先輩が卒寮証書を受け取っていました。
この時に沙衣里先生がかけてあげた言葉がとても印象的でした。
私も沙衣里先生よりも奈緒子の方がしっかりしているなぁって思っていたので、
彼女には今まで通りの奈緒子でいて続けてほしいです。
猫を被るのだけはほどほどにしてねw

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「私達は胸を張っていい。皆の絆は二度と切れたりしない。だから・・・だから・・・」
卒寮生を代表して奈緒子先輩が答辞をしていました。
まさにクライマックスに相応しい感動的な言葉を述べてくれていました。
皆のつぐみ寮での生活がいかに素晴らしいものだったのかが伝わってきます!

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最後に皆で涙を流しながらお別れの歌「さよならのかわりに」を合唱していました。
きっと寮生達は今までの楽しい寮生活を思い出していたのでしょう。
4月からはそれぞれが新しい環境に身を置いて生活する事になりますけど、
つぐみ寮の時と同じように明るく元気に過ごしていってほしいと思います。
そして、いつかつぐみ寮の寮生達で同窓会でも開けたらいいですね。
たとえ、つぐみ寮が廃寮になっても南栄生島はずっと存在し続けるのですから。

★総評★
当初は一般的な美少女アニメのようにハーレム設定で萌えシーンのオンパレードだと
思っていたのですが、意外にもそういうエッチな描写は控えられていたと思います。
恋愛的な要素もほとんど描かれていなかったのも、この手の作品では珍しいかな。
むしろ寮生達との友情的な繋がりを一番のポイントにして描かれていた感じがします。
所々で粗さは目立つものの、作品のプロットとしては素晴らしいものがありました。


1人のヒロインにつき2話構成で描かれているため、どうしても各ヒロインに割り振る
シナリオ量が限られてくるのですが、それでも何とか最低限の事は理解できるように
作られていたと思います。ただ展開の合間合間では省略されている部分もありそうで、
原作を未プレイの視聴者にとっては想像を働かせる必要があったのも否めません。
おそらく原作ではもっと感動できるように作られているんだろうなぁって感じるのです。
そういう意味においても、作り方によっては名作アニメになりえる可能性があったので、
惜しさを残したとも言えると思います。

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