口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

食事と読書の噛み合わなさ。

 

街に用を足しに行き、帰りに本屋に寄って新刊を購入。せや、このままカフェで読書でもしたろ。そういうのが100%の休日っていうんじゃい、などと、パン屋兼カフェみたいなとこに行ったところ、店の前のテラス席でカップルが滅茶苦茶にイチャイチャしていてドヒャーっとなり、中でもカップルが破茶滅茶にイチャイチャしていてしかも満席でドヒャーっとなり、仕方なく家に帰りました。


そうして家でコーヒーを淹れて買った本を読み始めたところ、ま、たいそう読み捗り、無駄なお金を使わずに済んだのでこれはかえって良かったかもしれない。ていうか、正直な話、カフェで読書ってうまくやれた試しがないんです。本を広げて読むにはちょっと席がせせこましかったりするし。あと、読書っていうのがそもそも、食事と一緒にするのといまいち噛み合わないんじゃないかなぁと思うのです。


待っているあいだ、手持ち無沙汰なときはいいんですが、そのうちコーヒーとケーキのセットなんかがきて、それらを食べながら読書を差し挟む。これがどうも上手くいかない。ちびちびやってるうちにコーヒーも冷めるじゃないですか。アイスコーヒーでも薄まるし。結果、食事も読書もなんとなーく中途半端になってしまう感じが残ります。食べるなら食べる。本を読むなら読む。あくまでも私の場合は、そのへんをきっちりした方が充実感はあるなと。

 

 
これ、昔よく置いてありましたよね。

 

それと、本にとっては単純に危ないとも思うのです。コーヒーやカレーやらが目の前に並ぶなか、本を片手によそ見しながら食べたり飲んだりする行為って。手が滑ってカレーに本が墜落したらどうするんすか。ブックオフに売れなくなるじゃないすか笑。本の天敵であるものを、あえて目の前に並べつつ読書をすることのリスク。そこは紙の本も電子書籍にも共通しているかと思います。


ああ、そういやこないだ「アド街ック天国」で、いわゆる「学生街」と呼ばれるところにある、「ここは読書しながらカレーなんか食べるのにええよ〜」みたいなお店が紹介されてましたが、そういうとこだと、本来「やむおえず」そうしてたんだろうなと思います。教授とか学生さんが論文を書くために本を読まねばならない。それも時間が差し迫っているし、食事をかき込みながらでもインプットせざるを得ない。それを眺めていた、別になんにも差し迫っていない人が、「お、なんかええやん」と感じて真似しだす。


そうして店で食事をしながら本を読み進めるその人に、その場所で読まなければならない必然性や使命感はないんです。それが悪いわけでは全然ないですし、それがどういう感覚なのか、その人のものだから文句が言えるわけもない。ただ私にとっては、食事も、本も、よそ見をすると楽しさが半減してしまう性質のものなのでしょう。なので、きっちり完食してから堂々と読み、「お客さん、そろそろ店じまいですが」とか言われても、「少しの隙あらば、物の本を、文字のある物を懐に入れ、常に人目を忍び、見るべし」と北条早雲の名言を宣って店から叩き出されるの精神で生きていきまふ♨️

 

youtu.be

最近はヌバイア・ガルシアのアルバムを聴いている。

Â