口から出まかせ日記【表】

鼻うがい最高やね

時間に抗う行為。

 

日も短くなり、私が仕事を終えるころにはもうだいぶ薄暗く、一日中働いた人間に対する仕打ちがこれですかと思う今日このごろ。なるほど。だから人は、日中ロクに浴びれなかった太陽光の大替として盛り場に向かうわけで、回転するミラーボールに照らされるダンスフロア、もしくは、シャンデリアの光に照らされるホストやキャバ嬢を求めるのでしょう。しかし私は盛場とか怖いんで豆腐とシーチキンなんかを買ったらまっすぐ家に帰るようにしております……。


それはいいとして、加齢とともに時間が加速していきます。こないだやったと思ったらハロウィーンがもう来ている。不景気なのにハロウィーンばっかやってんじゃねーと思いたくなりますが、別にハロウィーンはぜんぜん悪くない。私の時間認識が問題であって、どうにかこう時間を少しでもゆったりと感じられるように、そして、なるべくならリッチな感覚で過ごせるように、みたいな趣味を持つことが今後の人生課題になるんじゃないのかとふと思いましたのです。


で、まあ、どうしたら時間を大事に扱えるかはだいたい察しがつきます。とりあえずインターネットは時間加速機なので論外。となると、オフラインでの過ごし方をどうするかになりますが、じっくりと、また長期的に時間を認識するとなると、絵を描くといった創作、または植物を育てるなんていったことは、費やした時間の蓄積と、それに伴う結果だったり現状だったりが感じられるのがいいんじゃないかなと。自分の時間の感覚が変化するのは仕方のないことで、それに抗うとすれば、時間を何かの行為に「託す」という感覚に目覚めるべきなのかもしれない。あ。だからみんな結婚して子供作るんか。くわわ〜(錯乱)

 

 
早飯食らいですが、お酒を飲みながらだとブレーキが効きます。

 

そういえば、安倍公房の『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』という本をちょうどいま読んでいるとこなんですけど、そこに載っている『タバコをやめる方法』というエッセイにこんなことが書いてありました。


死に急ぐ鯨たち・もぐら日記 (新潮文庫 あ 4-23)

 

(前略)これは薬物を吸っているのではなく、時間を吸っているらしいことに気づいたのだ。もしくは時間を変質するこころみと言ってもいいかもしれない。


私はタバコは吸いませんが、お酒を飲みます。お酒を飲むと確かに時間の感覚が変わる。単に時間の流れがゆっくりになる、というよりは、「お酒を飲んでいる時間」としかいえない固有の感覚を手に入れることができる。特に、ひとりで飲んでいる場合は、そうしながら感じられることは自分ひとりのものなので、ある意味で孤独なのだけど、かえって、自分を絡めとる色んな要素から身を守るバリアになるような感じがあって、束の間であれ、自分の時間を守ることができている気もするんです。ま、あんまり調子に乗って飲んだら気を失って時間をロストするわけですが。


要するに、一時的であれ、世間と自分を分断してしまうほどの強力な行為を準備しておけば、その時だけでも自分の時間を守る避難所になるんじゃないかと。ブログなんかはそのへんどうなんだろうなと思うんですが、確かにそういう感覚はもちろんあるけれど、文章書いてると妙に時間の進みが早いんですよね。ブログもあかんか笑。まあ、費やした時間は記事として蓄積しているわけだから、それを眺めて自分の行為に納得することはできるかもしれない。理不尽に時間を失ったわけではないですからね。



youtu.be

時間を感じたい欲のためなのか今年はインストな曲をよく聴いている。

Â