口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

図書館、健康ランド説。

 

読書の秋とか言いますけど、それってあなたの感想ですよね的な話で、読書の春、読書の夏、読書の冬もあるはずなのです。まあ私としては、春は花粉症でひたすらズルズルしているし、夏は暑いしカナブンも超高速で飛んでくるし、冬は寒いし薄暗いし雪も積もるしで、やっぱり落ち着いて読書するなら秋でしょっていうのは、なんだかんだ納得してしまう。ということでさっそく図書館に寄って読みごたえのありそうなのを借りてきました。


そういえば図書館通いが身に付いて15年くらい経ちます。読書の習慣が身についた途端に、図書館が宝物庫になりましたね。こんなたくさんの本をタダで読めるんですかと、嬉しいような途方に暮れたような気分になったもんです。金のない学生だったころに、今でいう「推し」といえる小説家ができて、それで図書館に入り浸る習慣ができましたが、それから15年たち、金のない社会人となり、いまだに図書館に通っているというわけですな笑。


ところで。図書館ってただ本を借りて帰るだけかというと、もっとこう、総合的にいろんなことをしている感覚があります。今日はどこの図書館に行くか決める。距離感によって、歩いて行ったり車で行ったりする。図書館に着いたらとりあえずぶらぶら歩いて本棚を眺める。時には新聞や雑誌を読み漁り、DVDを観たりCDを聴いたりもする。たまに講座やワークショップが開いてるから参加してみたりする。飽きたら飲み物でも買って、外のベンチで飲みながら空を眺める。終始、好きなタイミングで好きな行動を選びながら、あっちにいったりこっちにいったりしているわけです。

 


これって、健康ランドをエンジョイしてるオッサンとそうそう変わらないなと笑。ていうか、昔から光景的に、健康ランドと図書館ってなんとなく似てるなと考えていたんですよ。客層も若干被りますしね。何より、それぞれが自分の快適さを求めて自由に徘徊している感じが似ている。健康ランドで背中をひたすら打たせ湯に当てているおじさんと、新聞コーナーでひたすら読み漁っているおじさんの後ろ姿の、なんとそっくりなことよ。


こんな風情のなにがいいって、みんなが好きなように過ごしているのが目に見えて分かるのがいいんですが、それは街の雑踏で人が自由に行き交っているのとはまた違う良さなんですね。あくまでも図書館は本を読むところ。そして、人それぞれ事情に添い、皆、静かに向かい合っているものがある。そんな「ひたむきさ」に、なんとも心地よい雰囲気を私は感じます。どこか禅的な感覚すら覚える。


それと似て、たまにスーパー銭湯なんかに行くと、色んな種類の湯船にそれぞれが好きなように静かに浸かり、好きなタイミングで湯船から出て、露天風呂に向かったりサウナに向かったりしている。いっていれば、個人の指向というか、自由意思みたいなものが丸わかりなのだけど、そういう中に自分もまた居ることが、なんともいえない場との一体感を呼び起こし、何かが癒やされている感覚がある。うん、いよいよ自分でも何書いてるかよく分からなくなってきたぞ笑。とりあえず図書館と健康ランドって、私の中では通づるものがあるって話でした♨️

 

youtu.be

ちょっと前、初期ビートルズの未発表ライブ音源が発掘され、それが大英図書館のアーカイブに納められたらしく、その音源の一部が動画になっている。

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