口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

「カッコイイ」は保守なのか。

 

このまえ読書について書いたんですが、読書とは色々なものを背負いながら生きる覚悟を問われる、みたいなことを書いた気がしてもういちど読み直してみたところ、そこまで過酷なことは書いておらず、結局、カネとかスペースが大事だよみたいな俗な話で終わってました。なんかすげぇこと書いた気になってた♨️

star-watch0705.hatenablog.com

 

それはいいとして、その読書に関することでちょっと面白かった記事を紹介したいんですが、お隣りの韓国ではいま、読書=「カッコイイ」みたいな感じなんだそうです。

 

japanese.joins.com

 

刺激的な快楽追求」「ドーパミン中毒世代」として知られた「GenZ(1990年代中盤以降に生まれた若い世代)」たちが「読パミン」に陥った。読パミンとは、読書とドーパミンを合わせた新造語だ。スマートフォンの電源を切る代わりに、過去のアナログ的な活動の代名詞である読書を通じて楽しさを求める行為を意味する。

 

読パミンブームは若年層を中心に形成された「テキストヒップ」波の影響が大きい。テキストヒップとは、文字を意味する「テキスト(Text)」と「かっこいい」「個性ある」という意味の新造語「ヒップ(Hip)」を合わせた言葉だ。テキストヒップを追求する人たちは読書を楽しむ姿を素敵に思い、SNSを通じて自分が読む本を紹介したり、読書会、筆写など読書関連活動の経験を共有したりする。


読パミンにテキストヒップ。聞いたことない造語でクラクラしてきますが、つまるところ、「紙の本」を通じてアナログ的な楽しみを誰かと共有しつつ、自分なりの個性を認められる習慣としても読書が注目されているのだそうで。それも元を辿れば、インフルエンサーが読書習慣をSNSで発信したことなんかも影響しているらしく、カッコイイ人が読書しているから真似てこうぜ〜、みたいな気風があるってことでしょうかね。

 

 

 

カッコイイ人が読書、それも、紙の本を薦めるという「保守的」なスタイルに同調する人たちがいる。一瞬、いいじゃん、素敵じゃんって思うんですが、韓国のカルチャーって日本よりピーキーというか、「ダサい」と「カッコイイ」の線引きをくっきり付けるイメージがあります。下世話に考えれば、「みんなダサいと思われたくないから同じ風潮に飛びついている」印象も受けるのです。つまり、「カッコイイ」ことは、ある種、文化的な「保守勢力」として機能する、ということでもあるのでしょう。


韓国の「テキストヒップ」は、要するに「古いスタイル」ほどクールでカッコイイという風潮であり、これは日本でも何かしらありますよね。最新のカメラを使いこなすことより、レトロな方法、あえてチェキなんかで写真を撮ったりするのが「エモい」と評価され、みんなこぞって真似している。勿論、それそのものの良さを感じているからこそなのでしょうけど、すっかりブームの波が終わり、みんなが別の流行りに向かったとき、あなたはどこへ向かうのか。そのあたりが、人の持つ習慣性の肝となる部分なのでしょう。


結局のところ、それは自分にとって本当に大事な習慣なのか。それとも、周りの人たちと同調しているからこそ、大事だと感じられるのか。自分では大事だと思っていても、周りの人がそれを大事にしなくなったら、あなたはそれを捨てるのか。こんなふうに考えるのは際どい感覚を伴うかもしれませんが、別に白黒つける必要もないと思います。誰しも、なんともいえない中途半端な感覚で色々なものに触れてるはずでしょうしね。私だって読書しながらお酒を飲みつつYouTubeを眺めて足ツボを指圧しつつ表情筋トレーニングとかやってると、おめぇは一体なにがしてーんだよってなりますです♨️



youtu.be

LE SSERAFIM(ル・セラフィム)という韓国のグループ。うーん、なんかこう、2003年ぐらいの感じがある笑

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