3Dプリンター用のファイル (自作編)
- 2022/12/25
- 23:38
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3Dプリンターで出力するモデルのファイルは、主に次の3つの方法で入手できます。
- 3Dプリンターに付属 (マイクロSDカードなど)
- ダウンロード
- 自作
今回は、ファイルを自作するお話です。
前回、ダウンロード編で使用した “スライスソフト” のほか、“3DCAD (3Dキャド) ソフト” が必要になります。(どちらも無料のものがあります)
自作したモデルを出力する手順です。
- (必要があれば) 作品に付属するものの寸法を測る
- 作品の形状や寸法をイメージ (図にすると良い)
- 3DCADでモデル化
- スライスソフトでG-Code形式に変換
- G-CodeファイルをマイクロSDカードに保存 (機種によっては無線で送れる)
- 3Dプリンターで出力
まずは、3DCADソフトを用意します。
3DCAD (Three-dimensional computer-aided design) は、コンピューターを使って立体的なモデルをデザインすること (またはそのソフトウェア) です。
3Dプリンターが普及するまでは、オタクしか使わないような高価なものでした。
現在は、個人の用途であれば無料で使えるソフトもあります。
その中で、私が使っているのはFusion 360です。
ここに至るまでに、会員登録とかがありますが、バッサリと割愛しています。
で、Fusion 360の詳しい使い方は、ここで説明するには複雑すぎるので割愛します。
次は、実際に作りたい作品のイメージと寸法出しです。
ここからは、私が初めて作った作品を例に説明します。
私がまず欲しかったのは、このシガーソケット (アクセサリーソケット) のカバーです。
これがむき出しだったせいで、以前、充電器を破壊するアクシデントが発生しています。
今回の作品は、単体ではなく、このシガーソケットと組み合わせて使うものです。こういう場合は、組み合わせるものの寸法をあらかじめ測っておきます。
デジタルノギスがあると非常に便利です。(まさかここで役立つとは)
手書きの図にしておくと、設計が楽になります。
次に、上の寸法をもとに、作品のデザインと寸法を考えます。ここが設計ですね。
これも、手書きの図にするとよいです。
オススメは、作品の完成イメージと、左右、前後、上下方向から見た図と寸法を書くことです。(上のは、左右方向を省略しています)
私の作品がFusion 360に出現!(コレ、3時間くらいかかりました笑)
“ファイル” から、“3Dプリント” でモデルを “STLファイル” として保存できます。
スライスソフト“Cura” に取り込んで “スライス” しました。
いきなり完成!(下についている薄いのは、ブリムという補助材です)
が、きつくて入らない……
なんか、穴の位置もおかしいし……
Fusion 360を確認すると、寸法が変でした。つまり失敗です。
作り直しは、1時間で完成。丸い穴の直径を0.2mm大きくしました。
Curaスライス。
完成した作品。
今度こそは、すばらしい仕上がりです。
円柱に穴をあけるというショボい作品の割には時間がかかって、しかも失敗するという散々な結果でしたが、勉強になりました。そして、できるようになれば、思い通りのものが手に入ります。
そういえば、スライスソフトや3DCADソフトで注意してほしいのが、インストールするPCのスペックです。
私は、“Windows XP” で使うつもりで準備しましたが、どうやってもうまくいきませんでした。
“もしかして、PCが古いからか” と思い、より新しい “Windows 10” でやると、今度はふつうにできました。こんなことで半日も消費するとは……
ある程度、新しいPCが必要なのですね。おカネのかかる趣味です。
次回は、私の作品集です。
閲覧ありがとうございました。
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