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総理と地元の衰退


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2021-5-2(日)

5月ですね。新型コロナウィルス禍での二度めのゴールデンウィークです。

心休まる連休をお過ごしの中、非常に申し訳ありませんが、今回は、この方の話題をば失礼いたします。

“安倍晋三・前総理が動きはじめているらしい”

安倍前総理といえば、2020年8月、コロナへの対策をしないまま、批判が嫌で政権をほっぽってしまった方ですね。

なんと、そんな安倍氏が水面下で動き出しているそうです。

(はね) がハエて、水面から飛び立った氏は、みたび、国民の血税をすすりだすのでしょうカ。

まずは、森友学園,加計学園,桜を見る会など、ウソをつき、逃げてきた問題を解決しないといけませんよ。

本題です。

総理大臣の地元が衰退していると思うのは私だけでしょうか。

と言うと、「そりゃ日本全体が衰退してるんだから、総理の地元だって衰退するべよ」と聞こえそうです。

おっしゃるとおりです。ですが、特に総理のお膝元の衰退がすごいと思うのです。

さて、総理が自分の出身地に便宜をはかるのは、昔からあることです。

1972年から74年まで総理大臣を務めた田中角栄氏は、“列島改造論” を唱え、特に、自身の出身地である新潟県に便宜をはかったとされます。

結果、鉄道や幹線道路網を県内に整備し、新潟県は、日本海側でもっとも人口の多い県となりました。

日本海側の地域は、かつて “裏日本” と呼ばれていましたが、新潟県の発展もあって、この呼称を返上できたそうです。

票をくれた地元に “仕事” を持ってくるのはわかりますし、それを期待して総理候補を出すのもわかります。

現在でも、有力な議員、特に総理大臣がいる地域には、立派な高速道路があったりします。

そして、地元の建設会社には、与党議員のポスターが貼ってあるものです。

私は、「公共事業はいらない!」と言うつもりはありません。

むしろ、北海道の北端から沖縄県の南端まで高速道路でつなぐべきだと考えています。(ただし、すべて民間が)

さて、総理が出ている地域が特に衰退しているのではないか、という話に戻ります。

例えば、安倍前総理のお膝元である山口県と、麻生太郎・元総理のお膝元、福岡県とを結ぶ忖度道路 (そんたくどうろ) という路線の整備が進んでいます。

総理を輩出し、発展の著しい山口県と福岡県をつなぎ、かつての新潟県のようにしたいのでしょう。

ですが、効果はまったく逆だと、私は考えます。

いわゆる、ストロー効果です。

これは、交通の便が良くなることで、人口が地方から吸い出され、都市に集中することをいいます。

忖度道が開通した場合、しばらくは福岡県、しまいには近畿・東京方向に人口が行っちゃうと考えられます。

すでに、安倍前総理のお膝元の山口県、すが総理お膝元の秋田県はすごいことになっているそうです。
かつて、鳩山由紀夫・元総理を出した北海道も例外ではありません。

そして、人口を吸い出すのは立派な高速道路だけではなく、一般道路の改良工事も同じです。

私の祖父宅の前にあった道路は、狭くてぼこぼこの生活道路でした。

それが、道道に認定され、拡張工事がはじまると、道路沿いの民家は立ち退きになり、地区の商店街は裏通りに。

もちろん、立ち退きになった家の人たちは戻って来ず、市の中心部や札幌市に行ってしまいました。(祖父の家は今でもオンボロのまま建っていますよ)

道路は広くて真っ直ぐになりましたが、町は寂れました。

こういう理由もあって、総理大臣がお作りになる仕事により、地方が衰退するのでしょう。

逆に、“みずからの故郷を犠牲にしてでも総理を出したい” 人たちが応援している、とも言えますね。

訪問ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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